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志情(しなさき)の海へ

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佐藤優現象と姜尚中現象?

2010-12-11 22:18:51 | 政治の潮流
Govan McCormackさんのIdeas, Identity and Ideology in Contemporary japan:The Sato Masaru Phenomenon
を読んだ。学生にこれを要約しコメントを書いてと宿題にした手前もあり、「属国日本」を書いた著者がどんな風に現代の日本や沖縄を見ているのか興味を持った。

結論から先に書いてみると、佐藤優は右と左の融合をアジテイトする戦略家で、ナショナリスト、天皇制システムを擁護し、その存在が日本の国体なり国柄でありアイデンティティーの中軸だと信憑する元外交官。日本の国の理想形態はイスラエルである。自ら軍隊を持ち自国防衛ができる国でスパイも多い?一方姜尚中もNHKなどのメディアからモテモテで同じ在日の編集者はいわゆる左のリベラリストからの転向者ということが語られる。なるほど、戦時中、二千万人のアジア人が殺されたという。300万人の日本人も殺された、その戦争の歯車/システムの頂点に立っていた男が昭和天皇だった。戦前の日本の天皇のシステムと戦後の違い、シンボルとしての天皇を好意的に見る。国体であり融合そのもの!

日本のユニークさの最たるシンボルとしての天皇とその家族を是認するお二人である。転向がまとわりつく。イスラエル国家はどんな国なのか?東京がイスラエルなら沖縄はGazaの位置になるとMcCormackさん!東京と沖縄の原則/本質的違いに目をつむり、国家利潤とアメリカの同盟を推進してやまない国政もある。

モテモテのお二人は戦後日本の民主主義を是認するのである。しかし佐藤優の沖縄とのかかわりは自由民主党と公明党対革新としての社大党・社民党・共産党などとの垣根を壊し統合へと、沖縄は一つというコピーで沖縄党を演出した。政治を文化にすり替え、統合させることによって東京への柔和・迎合?を演出した。根底には日本ナショナリズムがある。平成の日本による琉球処分を目取真俊はブログで書く。佐藤優の言論と行為に鋭い視線が投げられる。

国民国家を強烈に推進しながら沖縄党の立場を支持する。矛盾はないのか?両者とも東アジア共同体を意識しているようにも見える。時代は時勢の推移は人を変える。人の思想も変える。戦時中、戦前の植民地朝鮮、在日朝鮮人の歴史的しこりは消えてしまったというのか?構造的差別や暴力のシステムはもはやあぶくのようになったというのだろうか?沖縄は変わらない。イスラエルとガザ地区の隠喩が日本と沖縄?アメリカは?

彼の論稿の最後にDavid McIntoshが書いた批判が鋭い。

Sato's brief incarceration, followed by a rise to prominence as millitary-industrial-nationalist apologist reminds me of two other reactionary "former" agents of state: Hitler and Kishi Nobushuke. His occcasionally leftish pandering to the rightest agenda, celebrated accross the right-shill-to-left-gate faux 'spectrum." quite clearly marks him as a sycophant charlatan. Read "The Anatomy of Human Destructiveness" by Erich Fromm and "The Authoritarians" by Bob Altemeyer to understand something of his "type," and his symbiotic relatonship with his corporate backers.

おべっかなくわせ者(偽物)=sycophant charlatan
軍事産業、ナショナリストの弁護者=millitary-industrial-natonalist apologist

姜尚中はかなり右傾化し、やはり国民融合のシンボリズムに祭り上げられているとの批判も?!
アジア共栄圏の過去の悪夢を越えて東アジアの融合へ突き進む今日・明日かな?



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