(真上のイソヒヨドリ、大きく見えた!視覚の不思議!君は大きい!)
五階のベランダから耳を澄ました。
至福の時
ピーピーピーピィー!
ピピピィピピ
ピーピィピィーィ
ピピーィ
ホーホーホー と低音の鳩
ピヨピヨヨ
そこへ
ホーホケキョ ホーホケキョ ピヨ、 ホーホーホケキョ ホーホー、ホーホケキョ
チーチチチチー
千原池のあたりから聞こえてくるホーホケキョ
ピーピピーピーピピピー
遠くからカーカーカー
甲高いピーピーピーはピーサーか
そして学び舎を住居(巣)にしたイソヒヨドリが七階の上へ飛んでいったり下ったりする。
スピードが早いのは燕か?
ホーホケキョは祈りの鳴き声
この20年間住宅の周りには鶯が祈りのように鳴いた
嘘のようだがほんとうに鶯がいつでも鳴いている山小屋のような住まいに
住んできた
ホーホケキョ ホーホケキョは祈りのことば、祈りが辺りを包んでいた
怒がホーホケキョに溶けた日々
夏のセミの雄叫びに似てホーホケキョ ホーホーホケキョは愛の叫び
朝の鳥たちのさえずりはすべからく愛の叫びとして
そこにある
という
事実
命のメロディーは限りなくそこに有り続ける
至福の朝
ホーホケキョ ホーホーホケキョ
ピーピピピピピーピーピィピーィ
ホーホケキョは愛の祈り!
(君もまた光と影の中にいる!)