思いがけないメールに驚いたが、嬉しいニュースだった。「わが街の小さな劇場」を後に残して東京行脚にでかけた福永が2カ年のブランクを経て沖縄に戻ってくるのだ!ぼくはやはり「人」が好きだとわかりました。と書かれた文面にほろりとした。役者としてだけではなく、脚本、演出と、彼の感性の鋭さは在日韓国人であるパク・ファナムと共に20代の頃から鍛えられてきた特異なものだ。学生の頃から彼の演技を観て、見守ってきた者として、単純に嬉しくて泣けてきた。
福永には上里和美さんの脚本『さよなら人類館』の演出もお願いしている。幾分テキストレジで書き直しも含め、是非実現させたい。彼がやる気が出たら制作、広報など全力で応援したい。
ああまたあのキラキラした眼差しと俊敏な演技が観られると思うと、心底嬉しい。沖縄現代演劇は闊達だ。しかし、福永のような魅力的な役者はなかなか現れない。彼は演劇の指導者としての力も発揮していけるに違いない。
とにかくこの時勢、心身を大事に、表現の場で思いっきりエネルギーを分け与えてほしい。
すました芸能のイベントなどが吹き飛ぶような力を秘めている現代演劇の凄さをもっと感じたいものだ。沖縄の伝統芸能界はいびつになってきている。歪められたヒエラルキーが臭い。メディアも右ならえのところがある。やれやれ!演劇の本来の力は体制を突き動かせるパワーだと信じているが、さてどうなのだろう。
とにかくいいニュースだ!福永が「残りの時間沖縄に尽力を致します」と書いてきたのだ!こちらもがんばらなければ~!!!
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福永武史さんが帰ってくる。
我が町の小劇場を拠点にした近年の鮮烈な舞台にまた出逢える。
んんん、懐かしい!やはり並の役者ではないですね。利賀演劇人コンクールで演出優秀賞を受賞した「弱法師」の演技も、良かったですね!
沖縄ならではの感性や身体性、演劇のエキスがありそうです。
はやく福永武史の舞台を観たいです!
利賀演劇人コンクールって、2018年ですね。優秀賞と言っても、最優秀賞は該当なしだったので、もうお一方と堂々最上位の受賞ですね。
異族兄弟。も素晴らしかったですね。コヨーテピストル時代の。
「出停記念日」の男子篇は、舞台ではなく、DVD化されたのを観ましたが、主人公のヤンキーな男子高校生と対峙する暴力教師役。あれ、福永さん以外では考えられないですね。暴力的な優しさというか、大人としての説得力もあり、ステロタイプな暴力教師ではない。一筋縄ではいかない人物を演じておられた。生徒と真っ直ぐ向き合って、生徒の言動を受け止める。Nasakiさんが書いておられるように、動きにダンスのような煌めきがありました。キラキラしているのは目だけじゃない。焼きついいています。