先日3月4日ごろ那須の湯元温泉近くにある殺生石が自然に割れました。
3月5日に地元新聞社の電子版でも報道され、翌日6日の地元新聞にも載りました。

ただ、この話は那須地域もしくは栃木県内のローカルな話題程度に思っていたのですが、意外にも海外で結構話題になっているとか?
そもそもこの石には「九尾の狐」伝説にまつわる妖怪(海外では悪魔的な)を封じ込めて有るとの伝承となっています。
実際昔はこの石の上を飛ぶ鳥が死んだそうです。
現代科学的に言えば火山性の亜硫酸ガスが原因ですが、現在は匂うものの致死量のガスは噴出していません。
私も、子供の頃から何度も見ていますし、直ぐ脇を歩いたりもしていますがこのとおりブログも書けるし死んだりはしていませんね。
(2015年に撮った写真ですが、殺生石と書かれた木の左側の注連縄がされた大きな石がそれです。よく見るとこの時点で既にヒビが入っています)


このご時世にタイミングよく注連縄を切って真っ二つに割れた事で、海外でも良からぬ噂となっている様です。(下記リンクの動画)
九尾の狐や殺生石の伝承内容はこちらのHPに詳しく書かれています。
この中に九尾の狐を封じ込めた陰陽師の安倍泰成 と云う名前が出て来ますが、別な記述には「安倍泰成」と「安倍晴明」は同一人物であるかのような記載があります。
えっ! でしょ。
芦屋道満の解脱塔の件で、安倍晴明・・・
近くの芦屋道満の墓を二十数年ぶりに見に行ったのは単なる偶然だったのでしょうか?
芦屋道満と安倍晴明と九尾の狐、何か関連性が有るのでしょうか?
検索して行くと、蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ) と云う浄瑠璃の演目にそれを関連付ける痕跡が有る様です。
昨日、最初に紹介しました動画を目にしてしまった事で、昨今の周囲で起きた出来事が全部リンクしてしまって、またもや凄いシンクロニシティに・・・
これって良き事なのでしょうか??
ハッキリ言ってそんな事には関与したくないですね。
私には妖怪を封じ込めるような術は秘めていませんから。
でも、これを書いていて50年以上前の小学生の時に多分「妖怪大戦争」とか云う映画を見たのを思い出しました。
(凄い記憶力に自分でもびっくりで、探したらネットに載っていました)
江戸時代に西洋の悪魔が海を渡って日本にやって来て、日本の妖怪がそれと戦って日本が守られ、平和が保たれるというストーリーでした。
子供ながらにこの映画を見てから妖怪には親近感を覚えて、怖くなくなりました。
もしかして、今回の一連の出来事はそういうこと?
今頃、九尾の狐が西洋の悪魔と戦っているかもです・・・
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なお、新聞記事に書かれたこの石を元の状態に修復する話は、国立公園内の自然物のため手を加えてはいけない、という事で実施しないとの話しらしいです。