あの頃わしらはあほでした
こないだ、会社で
中国からの輸入した荷物に、ちょっと大きめの蟻がついてました
あほの課長が
「ヒアリや！！！ヒアリ発見！！！！」って大騒ぎしてました
その上司が、あほで
「報告や！！！報告や！！！厚生労働省に報告やあああああ！」
って叫んでました
なんで厚生労働省やって思いましたけど
じゃあどこやねんって言われたら
わかりませんから
黙ってました
でもあほやって思ってました
どこへ連絡するねん
警察か？
保健所か？
消防署か？
こたえは、環境省地方環境事務所ですって
しるか
結局、環境省へそのヒアリの写真を撮って送ったら
すぐ回答がきました
「ご連絡ありがとうございます。
これは足が８本ありますので、アリ蜘蛛ですね
こいつは安全です」って
蟻に似た蜘蛛だそうで、安全なやつだそうです
そんなやついるんだｗ
足が８本に気づけよｗ
そんなことはどうでもいいんですけど
蟻といえば、昔隣の団地に住んでた山脇君なんですけど
こいつが、いいやつでね
毎日一緒に学校に通ってたんですけど
夏になると、なんかへんな歩き方するんですよ
ぴょんぴょんとぶように歩くんです
不思議に思って
山ちゃん、なんでそんな歩き方するん？って聞いたら
「ん？蟻を踏まないように歩いてるねん」って
想像を絶するななめ上の回答をよこしてきました
山ちゃんいい奴！！
当時は、学校への通学路、舗装なんかされてないから
土の道で、石ころは落ちてるわ水溜りはあるわ草は生えてるわ
蟻やダンゴ虫がそこいらに歩いてましたわ
学研の科学と学習の、科学の教材で
アリの巣の観察キットとかありましたもんね
透明な平たい容器に砂をいれ、蟻を放り込んだら
蟻が巣をつくるのが見れるっていうやつ
始めは、蟻が穴掘るのうれしくて見てたけど
わしら、アホの小学生ｗ
すぐ飽きるのよね
んでほったらかしにして
ありの墓場になってしまうんですよね
ってそんなことどうでもいいんです
当時、夏のカンカン照り
雨が降った翌日なんか、ミミズがそこここに出てきて
日光に照らされてカピカピに乾いてね
それを小さな蟻が、みんなで担いで巣に持ち運んでましたなあ
そんな列をなす、アリたちを
踏まないように歩く、山ちゃんは
偉い
でも横から見てたら、あほまるだしだったなあ
やまちゃん元気かな
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