ぶろぐ猫の目

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ワセダ三畳青春期 なんだ、この面白さ!?

2017-07-10 04:31:35 | 読んだ本の紹介

ワセダ三畳青春記  著者:高野秀行

ひさびさ面白い本に巡り合いました

高野さんの自伝的ノンフィクション

 

高野さんといえば、最近クレージージャーニーに出演され

誰も行かないところへいき、だれもしないことをする

タイ・ラオス国境の魔の三角地域に行き

アヘンの栽培から麻薬のお試しまでやってのけるという

超絶探検家です


その高野さんが若かりし頃の話

ワセダの探検部に所属していた

バブル前夜のころから

バブル崩壊後の数年間、ワセダ近くの「野々村荘」で過ごした

超絶貧乏物語。

 

東京の片隅ですが、家賃12000円という超格安物件

三畳一間で風呂もトイレも台所も共有

その中に住む人々も、超変人揃い

何年も司法試験を受け続けているケンゾウさん

同じスリッパを何十年も履き続けている守銭奴さん

この超絶住民と日夜生活を共にしてる高野さん

高野さんの部屋には

ワセダの探検部の連中がとっかえひっかえ現れ

原住民と騒動を巻き起こします

それを仲裁するのが大家のおばちゃん

まるで、おしゃかさまのように心の広い

おばちゃんが白黒つけてくれます

もう、なんしか電車の中で読んでると

わらいをこらえるのが困るくらい面白い

一つのエピソード

風呂に行く金が無い貧乏な連中が考え出したのが

市民プールへ行くという話

することがないから、とりあえずプールへ行く

そんな連中が集まって、区の水泳大会に出ることに

名付けたチーム名が「河童団」

そして、試合の当日集合した河童団

暇なもんで、午前中から集まったのだが

しかし試合は午後からでした

団長の言ったセリフ

「午後まで暇だから、隣の区民プールに行って泳ごう」

って

わらいました。


そんな感じの、緩い笑いが満載の本です

しかしそして、最後には、ほのかな悲しみが・・・


是非読んでほしい1冊

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社
コメント (2)
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