握る男 原 宏一著
毎日スマホばっかりみてると
活字に飢えてきました
何冊か読むのですが、最後までたどりつかず
途中で放棄する本が多いです
でも今回は最後まで読めました
本屋で本を物色するとき、目に留まるのが
帯ですね
その帯に
「全ての働く男女の読んでほしい」
このタイトルに惹かれておもわず手にとってしまいませんか?
小さな寿司屋から始まった壮大な計画
必読です なんたって面白い! 売れてます!
って書いてありますw
これは読まざるを得ない
まずはあらすじですが
バブル前夜
田舎から東京に出てきた主人公金森。
まかない目当てで、
相撲でにぎわう両国の鮨屋に修行に入ります
先輩にいじめられながら修業していると
ある日、後輩にゲソが入ってきます
やっとできた後輩。これからは楽が出来ると思ってたら
さにあらず
先輩諸氏を手玉に取るゲソ
そしていつしか金森もゲソの思うままに動く人形と化していきます
ゲソは、壮大な野望を秘めていたのです
ゲソは、親方、相撲界の大関に取り入り
周りの人間たちの「キンタマ(弱み)」を握り
白いものを黒といわせて
自分の野望を実現していきます
その手となり足となって働く金森
そして時代は、バブル期に突入し
権謀術数を駆使したゲソは
一大ゲソ大国を築くのですが・・・
とまあこんな感じ
まあ、面白いですが
何だろう、読んでてすっきりしない
なんかスカッとしない
なんだろう
物語自体は面白いのに・・・
最後まで読めたんですけど
続きが読みたいとか
また、こいつらの物語が読みたいとか
思わんのよね
なんでか?
わかった、登場人物に感情移入できないからだ
登場人物に魅力がない
悪役でも正義感でもなんでもキャラに魅力があれば
いいんですが
残念なことに、ストーリーは面白いのに
キャラがいけてない
ゲソ自体が、魅力的に描けてない
たんなるエキセントリックな帝王学を振り回すだけの
矮小な人物に見えて仕方がない
だいたい「ゲソ」というネーミングからが
私的に、「生理的にどうなの」って感じです
ラストも拙速な感じですし
残念
握る男 (角川文庫) | |
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