アジア新聞屋台村
こないだも書きましたが
クレージージャーニーで奇天烈な言動により
一躍有名になった高野秀行さんの自伝的小説です
学生時代からを描いた、ワセダ3畳青春期の続編とでもいいましょうか
そんな物語
正社員として働くことを潔しとしない
ライターのタカノ青年は、台湾の美人社長に見込まれ、
なぜか多国籍新聞社の編集顧問に就任。
台湾出身の美人社長の劉さん、インドネシア人のバンバンさん
美人韓国人の朴さん・・・東南アジアの各国の人々が
一か所にあつまり、おのおの好き勝手に
かつ、アイデンテティーを主張しつつ
日本に住む自国の人向けの新聞を発行しています。
まるで屋台のようw
しかし、あまりにも自由奔放な新聞に
あきれた高野さんは日本人として思うところの
「新聞」を編集しようとするのですが
はたしてうまくいくのでしょうか?
帯には
在日アジア人と日本人の夢と現実を痛快に描く自伝的トーキョー青春物語。
とありますが
出てくるキャラがみんな実在する(はず)のですが
キャラが立ってます
故郷を離れ、たった一人で日本に住み頑張る人々
故国の政治状況や宗教対立
一人一人が国や宗教を背負って生きてるんですね
そんな情熱を感じる1冊
数々のエピソードを経て、悟りの境地にいたる高野さん
その高野さんが悟った内容とは・・
居ながらにして東南アジアを旅行した気分にひたれますよ
でも僕が一番好きなエピソードは・・
ほのかな、子どもの様な愛の話なのだ
読むべし
アジア新聞屋台村 (集英社文庫) | |
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