ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

怖い絵展 凄い迫力てすぞ

2017-08-22 04:36:23 | どうでもいい話

 


今兵庫県立美術館で「怖い絵展」ってのをやってます

美術館なんか、今まで行ったことが無かったのですが

なんか興味が湧いて見に行きました

「怖い絵展」の説明から転載

一見、美しい絵画の裏には殺人や陰謀、悲劇や怨恨といった恐怖のドラマが潜んでいることがある。

中野京子著『怖い絵』はその恐ろしさを解説して人気となったシリーズ本だ。

初版から10年を記念して、兵庫県立美術館で「怖い絵」展を開くことに

聖書やギリシャ・ローマ神話の血なまぐさい物語、

歴史の残酷な運命に翻弄される人々、

そういった背景を知ると西洋絵画はもっと面白くなる。

展覧会「怖い絵」には中野さんが選んだ、とびきり恐ろしい絵が並ぶ。


とまあこんな具合です

見に行くと広いフロアが6つに仕切られてます

1章 神話と聖書

2章 悪魔、地獄、怪物

3章 異界と幻視

4章 現実

5章 崇高の風景

6章 歴史

とカテゴリーわけして展示してあります

1つの作品ごとにわかりやすい解説付きなので

いちいち足が止まりますが、

絵の背景や意味が分かって一層恐怖感が増します

 


そのなかでも、強烈なのがポール・ドラローシュの《レディ・ジェーン・グレイの処刑》。

縦約2.5m、横3mの大画面の中央に目隠しをされ、白い服を着た若い女性がひざまずいています。

右には大きな斧を持った男性が。

このあと、女性はこの斧で斬首されてしまう。

若く美しい女性を襲う恐ろしい運命に胸が痛む。

でも彼女はなぜこんな不条理な目にあうのでしょう


レディ・ジェーン・グレイはイギリス最初の女王。

が、在位わずか9日で政争に巻き込まれ、ロンドン塔に幽閉されて処刑されてしまいます。

彼女はそのとき16歳と4か月。

戴冠式のため正門から入ったロンドン塔から出ることなく短い一生を終えました。

 

目隠しをされたジェーン・グレイは自らの首を差し出すための台を手探りしている。

右に立つ司祭がその手助けをする。

左に座る侍女はジェーン・グレイのマントや宝石を膝に置き、今にも失神しそうだ。

マントなどは首を斬るのに邪魔になるので、脱がなければならなかった。

その奥ではもう一人の侍女が背中を見せて泣いている。

首刈り役の大男の持つ大きな斧。腰には失敗したときのための短剣が刺さっている。

台の下の麦わらは、これから飛び散る血潮を受け止めるためのものであろう。

おそろしい。

 

神話とか西洋史、聖書に詳しい方であれば

一層の恐怖が味わえるのではないでしょうか

夏の間の清涼剤に是非ご覧ください。

 


ギャラリーフェイクを読み直したくなりました。

怖い絵 泣く女篇 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

 

ギャラリーフェイク 33 (ビッグコミックス)
クリエーター情報なし
小学館
コメント (2)
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