高野秀行 「世にも奇妙なマラソン大会」
最近、この人の本ばかり読んでます
今、波長が合うのでしょうね
そういう傾向があります
一旦好きになるとその人の本ばかり読みます
古くは、眉村卓から星新一、筒井康隆、清水義範
中島らも、SFからエッセイ系をへて
司馬遼太郎、吉川英治、池波正太郎、藤沢周平、吉村昭、
山本周五郎、浅田次郎、宮城谷昌光、宮本輝らの
歴史小説から
森村誠一、赤川次郎、貴志祐介、横山秀夫、今野敏、宮部みゆき
ミステリーへ
ろくな本読んでないなw
最近は池井戸潤、黒川御大、
そしてこの高野さんの本をよく読んでますが
読んでる時は、波長が合ってるせいか
面白く読むのですが、少し時間がたつと
なんだこれって思う時がありますね
宮部みゆきなんか、「火車」を読んだときは
こいつ天才か!って思いましたけど
模倣犯読んだときは、金返せ!って思いましたからね
それはいいんですけど
「世にも奇妙なマラソン大会」
この本は、何年かまえに面白そうだと思って買ったのですが
読んでて、なんかちがうな~って
おもって途中で読まずに捨ててしまったのですが
最近になって
わせだ三畳青春期から異国トーキョー漂流記、アジア新聞屋台村
と青春小説系をよんではまってしまい
幻獣ムベンベを追えで、好きになってしまった
そしてふと、古本屋で高野さんのほんを探してたら
この「世にも奇妙なマラソン大会」があったので
再挑戦
すると、おもしろいのなんのって
おのおっさん、どんだけ面白いねん
内容は、西サハラという砂漠で行われるマラソン大会に
15kmしか走ったことの無い、ずぶの素人の高野さんが
挑戦するという話
冒頭、「なぜか間違った方向へすすんでしまう」
「だめだとおもうのに、その方向へすすんでしまう」
「そして案の定ダメな状況に追い込まれるのだが
それを楽しんでしまう」というようなことが書かれてました
それを「間違う力」って名付けてましたが
今回もその間違う力で導かれた
砂漠のマラソン
そもそも、思い付きでネット検索して見つけたイベントに
ただ面白そうっていう理由で申し込んでしまう
先方も「じゃ、スペインの空港でまってるかんね~」って軽いw
すったもんだで地の果て西サハラに到着して
エントリーするのですが、10kmとか15kmとかハーフとか
選択肢があるのに
よりによって、あえてのフルマラソンに参戦してしまう
そして現地で友達になった人たちとの交流が笑えます
マラソンの達人だけど、方向音痴の女性
いっしょに練習するが、すぐどこかへ行ってしまうw
こんな話が盛りだくさん
はたして、高野さんは完走できるのでしょうか
後半のエッセイは、ページ埋めみたいなもんですが
中には面白い短篇もありますので
ぜひ読んでみてくださいませ
世にも奇妙なマラソン大会 (集英社文庫) | |
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