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切断 黒川博行

2024-05-15 05:23:24 | 読んだ本の紹介



切断 黒川博行



黒川御大の本を読み返してます

いつもの大阪府警シリーズや疫病神シリーズのように

バディもののミステリーではなく

どちらかというと、大藪晴彦を思わせるような

ハードボイルドな作品でした



冒頭、何者かにより入院中の男が惨殺されます

男の耳がそがれ、耳の中には小指がつっこまれていました。

小指の主は、沢木。取り込み詐欺の罪で服役後、出所して行方知れず。

小指の断面には生体反応がなく、沢木も死んでおり連続殺人となる。



物語は、謎の犯人の男の目線で進んでいきます

男は詐欺事件に絡む故買屋の男を殺し、舌を切り取ります

男は続いて詐欺事件の首謀者の暴力団組長を襲うが未遂に終わる

組長の娘を誘拐し、組長を誘い出し殺そうとするが、またも失敗

娘の局部に故買屋の舌を突っ込み解放する

警察は沢木の犯行を疑うが、切断された小指は沢木が死んでいることを示している

警察は沢木の妹のはるみを追ううちに、事件の真相にたどりつく



とまあこんな感じ

謎の男の視線で物語がすすみ

ハードボイルドに関係者を殺していきます。

道具の用意から始末まで詳細に描いてあり

リアリティがあります。



携帯電話もネットもない時代のクライムサスペンスですが

古臭くない

いつの間にか、犯人に感情移入してます

なかなか面白いですぞ













































コメント (2)
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