ぶろぐ猫の目

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実験中

燻り 黒川博行

2024-05-16 15:05:29 | 読んだ本の紹介

燻り 黒川博行

黒川御大の本を読み直してます
今回は、短編集。
9編の短編です。

人生がうまくいかず、社会の底辺で燻っている人たちの話

警察が成績を上げるため暴力団に拳銃を差し出せとたのみ、
燻っている下っ端に拳銃をコインロッカーに入れるように言う幹部
しかし運の悪いことに・・

大企業の社長の娘の濡れ場のビデオを入手した、興信所の所長
金にしようと社長をゆするが・・

パチンコのデーター書き換えの証拠のCDROMを
盗み出し、オーナーをゆするが・・

成金が死に、集めた骨董品を遺品整理に出すが
遺品の中に値打ち物の大皿を見つけた骨董商は、安く買いたたく。
数日後、オークションに流れた大皿が実は地方で強盗致傷事件の際盗まれたものと判明。
皿の出先を追ううちに・・

美大の教授の妻が、テニス教室のコーチといるところを写真に撮られ
不倫を疑われるが、その犯人は意外な人物・・

寺の住職の頭蓋骨の白骨がみつかる。住職はバブルがはじけ多額の借金を背負っていた
住職には多額の保険金がかかっており、受取人は若い妻であった。
疑った警察が妻を監視するが妻の前に現れたのは意外な人物であった。

年老いて糖尿を患っている夫。足を切断するなど余命いくばくもない
若い後妻は面倒を見る気もなく、浮気相手に愚痴る。
浮気相手の男は、夫を自殺に見せかけて殺すのだが・・

空き巣の前科を持つ男。仮出所したが空き巣を繰り返していた。
ある日、男の前に刑事が現れ別の強盗殺人のアリバイをきかれるも
男は同時刻にべつの空き巣に入っていた。
答えに窮する男がとった行動は・・

とまあこんな感じ
燻りつつ、一発逆転をねらう輩たち
なかなかそう旨い話は転がっていない
結局は手痛いしっぺ返しを食らうのであった。




コメント (2)
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