たのしい夢日記

京都奈良寺社巡り・思い出・読んだ本…日々のあれこれを写真と共に。

京都大原の里散策

2014-11-10 21:37:34 | 現実


良い季節になった。

歩いても汗をかかない。
虫にも刺されない。
日焼けもしない。

10月はまだ、外を歩くと暑く感じる日もあるけれど、さすがに11月に入るとそういう事は少なくなる。

そんな11月始めの日曜、遠出をしようと大原を目指した。同居人は東京へ出張中、晩御飯の支度を気にしなくても良いので。

京都、出町柳駅に到着。土砂降り。

うーん、雨なのはわかっていたから仕方がないが…しとしと降る中の大原三千院もいいかと思って出てきたが、土砂降り…

バスでここから大原まで30分位だが、ありがたい事に途中で天気は変わった。ちょうど雨が通り過ぎたところ、と言う風情、どんよりした空ではあるが、日差しが強すぎるよりはましかも。




嵯峨菊をきれいに咲かせたお土産屋さん、名物の柚子を商う店などの前を通り過ぎて三千院へ。


ここは、おそらく15年以上前に一度来ているのだが、写真は残っていない。カメラを忘れたのか? にぎやかなお土産屋さんが多すぎて俗っぽい、という印象ばかりが残っており、三千院の庭も、放火で焼ける前の寂光院の様子も、ほとんど覚えていないのだ。

お土産屋さんも、今はむしろ静かなたたずまいのものが多い。

さすがに日曜の三千院、雨模様とは言え人が多いが、まだ清水寺などの足場の良い所よりましな感じ。雨の後なので、有名な庭の苔も生き生きしている。
空気もきれいで、すがすがしい。
体内の毒素(があるのか?)が抜けていく気がする。



今年はあまり暑くない夏だったせいか、紅葉は当たり年とは言えないはず。

どちらにせよまだ、緑の方が勝っているのだが、紅葉している葉もあまり色が良くない気がするが、そこは写真も撮りよう。

こういった雨上りは「雫写真」に限る。水滴の残った葉は三割増しできれいに写る。




写真撮影のプチ旅行、リュックにはカメラ、替えのレンズ、メガネに本1冊、夏なら日焼け止め、虫除けスプレー、ムヒ、等入れていくが、たまに田舎歩きなどをしているとおなかが空いても食べる場所がない、という羽目になる事もあり、その上長々とバスを待ったりすることもあるので、必ず水とソイジョイも入れておくことにしている。

この日は夜までゆっくり歩くつもりだったので、ちょっと贅沢に「地元野菜と湯豆腐」の店で食べることにする。



最近はこの手の、野菜中心の料理の店が増え、ありがたい。
しかしこういう店にありがちなのが、メニューにすべての野菜を料理の仕方(ナントカのゼリー寄せ、とかナントカの柚子味噌和えとか)から全部載せているので、結構な量が出てくるかと思ったら一口ずつだった、というもの。

私は小食なのでこれでちょうど良いのだが、男性が見たら「やられた…」と思うかも。

バス停に戻って反対側の寂光院への道のりは結構あったという記憶だったが、やはり田舎道、家々の合間を縫って歩く道が長く続く。と言っても15分位か。



ここではまだコスモスも咲いている。




7年まえに全焼してしまった寂光院は、本堂や建礼門院の像、本尊などはぴかぴかだけれど、他は特に変わっていないのか、鯉が紅葉を背中に載せて泳ぎ回る池も風情があり、こぢんまりとした良い庭には私の好きな秋海棠の花があちこちに。




後白河法皇がお忍びで訪ねてこられ、昔は中宮として栄えた建礼門院がうら寂れた田舎に暮らす様子に落涙した、という「大原御幸」は有名だけれど、案外、女院はこの空気のきれいな山里でのんびりくつろいで暮らしておられたのでは、などと私は思ってしまう。




デジブック 『京都大原の里散策』



久々帰省

2014-10-13 22:17:33 | 現実
私の部屋は、巨大なストレチアの鉢に占領されている。

手入れをしてやったら花が咲き始めた、と父が言う。3年前の帰省時も咲いていた。脚が悪くなって、あまり2階に上がらなくなって水やりもしないでいたというのだが。
鳥の顔みたいな花がいくつも咲いている。

9月に北海道に帰るというのも珍しい。

初めてピーチで帰ったのだが、往復で今までの航空運賃の半額で済んだのがすごい。但し時間帯などはあまり良くはないが。その上関空の第2ターミナルは、地方空港のターミナル風で、ずいぶん小さく何もない。


さて、北海道。



私の千歳空港のイメージは、ここ。

吹き抜けのようになっている空間が真中にあって、上のレストランフロアから見下ろした感じ。お土産屋さんが沢山見える。



これはちょうど20年前にオーストラリアから帰省した時の写真だが、その頃にはこの空間に、白樺を植えたスペースがあった。

家族3人で撮った写真は、これが最後から2番目位だろう。確か、大阪に来てから、京都のレストランで撮った写真が最後と覚えている。


故郷の町に帰るたび、人通りのなさに戸惑うが、今回も、夜11時に駅の回りに人っ子ひとりいない、というのに改めて驚かされた。その時間の東大阪であれば、駅から家に着くまでの数分で何人もの人に会う。まだ町は眠っていない感じ。それに慣れきってしまったので調子が狂う。

確かコンビニが駅にあったような?と思ったが売店だったらしく、しかたなく5分ほど歩いた所のセブンイレブンで翌日の朝食をGET。品ぞろえは、むろん東大阪の近所のセブンイレブンと違いはないので、なんだか救いの神のように思ったりした。

昼間は大阪と変わりない位暖かかったけれど、朝は寒い。夏に帰省した時も6時頃に寒くて目が覚めたけれど、9月末ともなると格段に冷え込む。
夜はいらないけれど、大体朝方は少しストーブを「焚く」と父は言う。

ストーブはつけるのではなく、「焚く」というのが北海道。昔は石炭ストーブだったから、焚くというのが合っていた。今は外のタンクから石油が送られてくるのだけれど。
煙突のあるストーブの暖かさは、エアコンとは大違い。ストーブの上にやかんを載せておくというのも、懐かしい。






貴船と温泉

2014-08-18 20:43:09 | 現実



貴船にいくならやはり夏真っ盛りがベストだろう。

京都の北、山奥、さすがに気温が違う。駅から川床で食事の出来るところまで2キロもあるアクセスの悪さも、この季節の貴船行きの人たちの気持ちをそぐことにはならないらしい、結構な人出だった。

我々はこれで4回目の貴船だが、初めて夕食にトライ。



道々、貴船川の脇を通って歩く、気持ちのいい道なのだが、残念ながらこの狭い道を車が結構飛ばしていくのであまり歩きやすくはない。川の流れはすがすがしいのに。



やっと川の向こうに川床が見えてきた。






以前は貴船神社はそれほど賑やかではなかったはずだけれど、これも残念なことに、風情ある灯籠の石段を上がると、出店が一杯なのだ。お休み処みたいな場所も、なんとかステーキやらピザやら、そんな店が並んでいてちょっと興ざめ。
七夕飾りはよいけれど、あまり俗っぽくしてほしくないものだ。



台風の直後だったので、川の流れはずいぶんと激しい。
お店の方の話では、台が流されてしまって、慌てて建て直しをしているという事、「6時には間に合いますよ」

では、奥宮まで歩いて行ってみることにする。ここまで行くのは15年ぶり。1999年に初めて貴船に来た時に足を運んだ場所だが、結構距離がある上に緩やかに上り坂になっている事に気付いた。やはりトシか?







15年前と同じ「ふじや」にて夕食。川床料理も、年々おしゃれになっているのではないだろうか。昔はこんな凝った料理出なかったな、と思う。鮎の塩焼き、よく懐石に出る典型的なオードブル、ごく普通の素麺、という風だったが、今回は違う。
ガラスの蓋つき器に冷たいマツタケの土瓶蒸し風、とか川魚の揚げ物にポテトを使ったソース、とか、こじゃれた和風レストランで出てきそうなお料理が。



この「ふじや」が貴船の元祖川床料理店らしいが、15年も経てば料理長も変わるだろうし、流行に合わせることもするだろう。どれもなかなかのお味、普通に鮎の塩焼きも出てきたが、焼き方がそもそも違うのか、美味!




しかし…寒い

昼間なら真夏にはちょうどいい「涼しさ」なんだろうけど、夜になり陽が落ちるとさすがに山間部、その上お尻の下は急流で天然の冷蔵庫、気温は低いだろうとは思っていたけれど、「寒い」までになるとは!



翌日は京都亀岡の「湯の花温泉」、「京に田舎あり」という言葉がぴったりの温泉地だけれど、モダンな造りの温泉旅館。こちらでは十分暖まった!






露天風呂付のお部屋と石窯焼料理、焼いた野菜も丹波牛も香ばしく、大満足。

くつろいで鳥の声、虫の音を聞いてリラックス。露天風呂からは裏庭が見える。





暑い日に蓮の花そして睡蓮の花。

2014-07-28 17:56:28 | 現実



昨日は暑かった。
一昨日も暑かった。

今日は9時頃起きて意外に風が通っているのに気付いた。幾分まし。


日曜日には朝早く起きて蓮を見に行く約束をしていたので、いつもへろへろで仕事から帰ってくる土曜日の夜、早めに就寝、朝さっと出られるように準備もしておく。

朝が遅め、夜は遅く終わる仕事なので、5時起きはきついけれど、「起きる」と決めてあるとちゃんと起きるのが私。決めてないといつまででも寝るけれども。

以前にいちど行ったことのある、滋賀県琵琶湖畔にある「みずの森」という水生植物公園へ。着いたのは7時だったが、もうすでにたくさんの人が来て写真をとったり散策したりしていた。
植物館の裏手に、蓮の群生地があるのでみな、そこがお目当て。ちょうど半島のようになっているので、車を停めてぐるりと回っていく。昔は半島の先まで行ってやっと群生地になったのだが、今は途中からもうたくさん蓮が見えている。






見渡す限りの蓮。 東側には近江富士も見える。

手前に黄色い可愛い花が咲いていて好対照だが、調べてみたところおそらく「ミズキンバイ」、なんと外来植物で駆除した方がよいものらしい。琵琶湖の外来魚の問題は有名だけれども、外来植物も結構あるらしい。

しかし、まだ朝も早いというのに暑い! 日差しが強くないのが救い。 
滋賀県はそこまでクマゼミが多くないようで、他のセミの声も聞こえるのもありがたい。
大阪にいるとクマゼミの大合唱で暑さが倍増するからだ。

ここはお寺の蓮などと違って、近くに寄れないのが写真撮影には泣き所。近くまで寄ったら琵琶湖にドボンなので。したがって超望遠レンズを携えた人が多い。

そばで撮るより、ここは広々とした景色を撮れた方がいいだろう。これだけ群生している蓮はめったに見られない。



テーマ館の「ロータス館」へ入ってみる。




温室暑い…物凄い湿気…まるで温度の低いサウナみたいだけれど、珍しい熱帯性睡蓮があり、大きな池にはグッピーが泳いでいてかわいらしい。
熱帯のジャングルってこんな感じなのかな?汗が搾り取られて、30分もいたら熱中症になりそう。出よう出よう。

ロータス館の回りの庭園は素晴らしい。

水生植物公園なのだから、今が最高だろう。








無論、池があちこちにあって睡蓮も素晴らしい。橋があったりして、それだけでモネの絵になってしまう。







オニバスは本当に、上に乗れないかと思ってしまう。イモトは挑戦してダメだったらしいが。




帰りもぐるりと半島を回りながら景色を楽しむ。

「前に来た時この辺はなかったよね、蓮」

「前に来てから10年は経ってると思うから、その間にどんどん増えたのかな」

家に帰って調べてみたが、前に来た時の写真は残っていない。アルバムを繰ってみても見つからない所を見ると、カメラを持って行かなかったのかも?でも写真が撮れなくて残念だったという記憶もないのだ。

やはり「近くで撮りづらい」と思いつつ撮ったような気がするのだけれど…撮ったとしたら昔オーストラリアにも持って行ったフィルムカメラだろう。

最初にデジカメを買ったのは2004年あたり、そこから以降はPCに写真が残っているがそこにもない。
だからやっぱり10年ではきかない位前に行ったのだろう。

今ならばスマホというものがあるから、「カメラ忘れた!」と慌てる事もないし、写真が趣味というのでもなければ持って行く必要もない。

10年ひと昔というけれど、今なら5年でひと昔になってしまう。
2009年の写真はいわゆる「ガラケー」で撮っていたのだから。その頃写真が一番きれいに撮れる携帯にしたのだけれど、それでも今の私のスマホの写真とは比べ物にならないのだ。

マックで一休みして、帰ろう。
同居人は「デラックスビッグブレックファスト」…パンケーキが3枚もついているのがすごい。私は「ソーセージエッグマフィンセット」。2人ともダイエット中なので久々のジャンク!






『比叡山・新緑』

2014-06-02 01:28:06 | 現実
眼科でパソコンストップかかっていたので、なかなか更新する事が出来なかった。

ストップされても職場では使うんだけれど、なるべくなら使わない方が、というので職場以外ではスマホも控えていた。
最近は頭痛もましになったし、そろそろいいだろう。

GWはお天気が良い日が多かったが、同居人は仕事が入るというので特に旅行などの予定はなし、一日ドライブに行くという事でなった。

比叡山は3年前の11月、このブログにも書いているが物凄い寒風吹きすさぶ中登ったことがあり、震えながら延暦寺のあちこちで紅葉を撮った。

今年はうってかわって明るい日差し、暑い位の一日だがさすがに山頂の風は爽やか。
GWと言う事もあり、メインの国宝・根本中堂の辺りは3年前とは比べ物にならない位人が多い。


日本天台宗の基礎を築いた円仁、円珍、融通念仏宗の開祖良忍、浄土宗の開祖法然、浄土真宗の開祖親鸞、臨済宗の開祖栄西、曹洞宗の開祖道元、日蓮宗の開祖日蓮など、新仏教の開祖や、日本仏教史上著名な僧の多くが若い日に比叡山で修行していることから、「日本仏教の母山」とも称されている。

という延暦寺だからなのか、「絵看板」が多いのが、山の爽やかな空気を楽しんでいる身にはどうも興をそぐ感じがしないでもない。上記の僧たちの軌跡が絵で説明された続き物の絵看板が沢山、山道に並んでいるのだ。
「わかりやすく」説くのがモットーなのか?正直うまい絵でもないし金属の看板なんであまり有難味がない。

一昨年永平寺に行った時も同じような事を思ったけれど、お坊さんの一大修行地、という所はそんな感じになってしまうのか。
永平寺はさらに「学校」風だったというイメージだ。


歩き回ると境内中、石楠花が花盛りだけれど、桜も結構残っているのがさすがに山の上。気温もずいぶん違うのだ。

3年前には暖かい「比叡山蕎麦」を食べたら新聞紙が入っていた、という話を書いたが、今回は冷たいお蕎麦を同じ食堂で頂き、横川の方へ比叡山ドライブウェイを。ドライブでなく、山歩きで来る人たちもいるけれど、我々はそこまでの根性はなかったので…

新緑も、時折姿を現す琵琶湖も目を楽しませてくれるドライブウェイだ。Z4も屋根を上げてオープンで走ると風が心地よい。






横川まで来ると、人は急に少なくなる。

鶯の声が響いて、ようやく、「山に来たんだ」と言う実感が。



お気に入りのサイト、sodakyotoにも写真が出ていた根本如法塔、来てみるとほんとうに小さな御堂、という風だ。青紅葉との対比が素晴らしい。

このあたりは本当に山の中をてくてく歩くいい散歩道。

途中の分かれ道にある鐘をついてみると音が山の中に響き渡った。







デジブック 『比叡山・新緑』

京桜いろいろ

2014-04-21 19:43:24 | 現実
4月の第一日曜日はたいてい、同居人とお弁当を作って花見に出かけるのが習慣となっている。

今年のその日は朝から大層天気が悪く、雨模様。天気予報では午前はまだ曇りで午後から晴れ、と言う事になっていたが、お目当ての、京都西ノ京の「花の寺」勝持寺に着いた頃にはどんよりとした空。それに寒い!冬!

2年前に来て見事な桜を堪能したので、ぜひ今年はそこでお弁当を楽しみたかったのだが…

「急いで食べないと雨落ちてくるかもね…」
「じゃ、ここで、もう食べようか」



前日の雨で湿っぽくなった草の上に敷物を…敷物を通しても冷たい!

桜は見事だけれど、寒さでお弁当を楽しむ余裕もない位。朝9時では、お昼にピクニック、じゃなく朝ごはんになってしまったし…

食べ終わったら案の定雨が降り出した。

「間に合ったねえ…」
「避難避難」

史上最寒の花見弁当だったので、車に避難してドライブすることに。北へ向かって嵐山へ。

この天気でも物凄い人の群れだ。
観光旅行で来ているなら、多少天気が悪くても仕方ないだろうし…普段ならここまで寒い事はないから、運が悪かった~と言ってる人たちもいるんだろうな。

我々は車で「嵐山・高尾パークウェイ」へ。

どんどん山を登る。





道沿いの桜と赤紫のみつばつつじ、雪柳が花盛り、美しい道。車も全然通っていない。

…と思うと右に池らしきものが。

降りてみると山々に囲まれるように池があり、この静かな山の中でバーベキューの人の賑やかに楽しむ声が響き渡っている。予想外。花見と言うよりジンギスカン、の北海道の花見を思い出した。

帰りは街中を通り、最後に去年も行った、花園の「法金剛院」へ。




朝は西行法師のお寺、勝持寺へ、昼からはその西行法師の憧れの人だったという待賢門院が造らせたというお寺、法金剛院へ。なんだかうまくまとまったような?
ここにきて空は快晴!天気予報に騙された感ありだが、ドライブでお花見と言うのは意外にも初めてだったので、面白い一日だった。



翌週はからりと晴れ上がり暖かい週末、足元から咲く、ので有名な御室仁和寺の「御室桜」を初めて見に行く。予想通りの人出。前週の寒さがうそのような陽気。



今までに仁和寺には2度ばかり来たけれど、なぜかいつも寒い時期なので、こんなに人で溢れているのを見ると違う所へ来たような気がする。

御室桜、足元から咲く背の低い桜は確かに珍しく、桜のトンネルも見事だけれど、お寺の一角に御室桜がぎっしり植えられており、その間に簀子が並べられその上を行列していくので、あまり風情はない。あちこちに咲く桜と建物などのコラボがいいものなんだけれど、ここでは遠くの五重塔との対比のみである。




よって桜と五重塔が撮れる位置は大混雑。
これは一度見たら、もういいなあ。

今年は去年と違い、いろんな桜が堪能できた春だったかな。






デジブック 『京桜いろいろ』

春色。

2014-04-15 00:30:18 | 現実
Facebookに、海外にいる友人たち、一度は日本で暮らした事のある外国人の友人たちが

"I miss Japan"


と書き込みする季節。それは、春の桜の季節、秋の紅葉の季節とだいたい決まっている。

日本が一番美しい季節だ。

「紅葉」より「桜」を懐かしがる人が多いのは、むろん紅葉は外国でも見られるから、だろう。繊細な楓の葉はなくても、秋の色は楽しめるが、桜はそうはいかない。
ワシントン市でも「桜祭り」があるけれど、土壌が違うせいか、ずいぶんと色も濃く華やかすぎる桜だ、と小説に書いてあったのを覚えている。

また、桜には「お花見」「バーベキュー」と戸外で楽しんだ記憶がまつわるから、もあるだろう。


先週の日曜、月曜の2日間は桜づくしの休日だった。
月曜は、前日の寒さが嘘のように暖かく晴れわたった一日。

JRで京都を過ぎ滋賀県との境、山科へ。ここには哲学の道と同様、琵琶湖から水を引いている「疎水」があり、その周りは桜と菜の花の名所。

今まで桜は沢山撮ったけれど、菜の花とのコラボはなかなか場所が見つからず、あっても車がないと行けないような所も。

ここはJR山科駅からてくてく歩いて行ける。…のでたいそうな人出だった。

平日昼というので来ているのは年配者か、春休みデートらしき若~いカップルなど。そして脚立かかえた素人カメラマンたち。

珍しかったのは結婚式の前撮りらしいカップルがいたこと。菜の花の中でポーズをとるウェディングドレス、良い記念になるだろうな。

もう一組はくすんだピンクのドレス、かなりの美女で、傍にいたタキシードも男前。「韓流スターみたいな顔」と思ったら、指示しているカメラマンは日本語じゃない。あ、やっぱり韓国のカップルか?女性の方は日本人の顔だったけど…こう美男美女でそろっているなら、案外宣伝広告用の写真で、モデルさんなのかもしれない。


以前、宝塚の演出をしていた方が、パリの舞台を観に行って、初めて「黄色とピンクの取り合わせの美しさ」がわかった、と言っておられたのをいまだに覚えているのだが、それは「黄色とピンク???なんか変じゃない?服でもそんな組み合わせしたらびっくりの派手さじゃない?舞台だからいいのかな?」なんて考えて印象に残っていたのだ。

これは私が中学生の頃だから、よく考えてみたら70年代、ファッションの彩りは派手だったはず。田舎の中学生にはわからなかったか。

菜の花と桜色。そう濃いピンクじゃないせいか、21世紀でも美しい取り合わせです。





デジブック 『桜・菜の花・山科疎水』

春の海。

2014-03-17 20:49:42 | 現実
海が見たい。

などと気取った事を言うのは赤面ものだ。


足が蒲団から出ていたりして、うっかり寒い状態で寝ている時に良く見る夢は、

雪道を歩いている
海にいる
プールにいる

この3つが多い。それは子供の頃からの「寒い」状況になった時の経験からくるものだろう。

雪道は寒いに決まっているが、海やプール=寒い、は道産子ならではの感覚ではないかと思う。大阪なら「太陽ぎらぎら」とか「暑いけど気持ちいい」だろう。

子供の頃は泳ぐのが大好きだったが、海やプールは水から上がったら寒い事が多くて、タオルかぶって震えてる、と言う経験も数知れず。
昔母が、小学校のプールまで様子を見に来て、1年生か2年生の私が「唇真っ青にして震えてたから慌てて帰らせた」と言っていたのを思い出す。自分では覚えていないが。

先日見た夢もどこかの海辺の駅にいるものだった。
駅について、波が見えるので「後で写真を撮ろう」と思ってどこかにいって…目が覚めてしまった。

目が覚めても心残りだったので、海を撮りに行くことにした。


大好きな源氏物語でも「須磨」は出てくるし、つい最近読み返した「平家物語」では「一の谷の合戦」の古戦場である。遠くもないのに(家から1時間半位)まだ行ったことがなかった。神戸より先はあまり足を伸ばすこともない。神戸と姫路の間、という所だ。

夏になれば海水浴の人々でごった返すだろう海辺。、今日は展望台から見ると、幼稚園児がアリンコの様に走り回っているのが見える。なかなか良い風景。



ここは、有名な海水浴場の割に海はきれいだと聞いていたが、本当だった。
まだごみも落ちていないし。、砂も貝殻が多くてきれい。
水も意外なほど澄んでいる。






しかし空は晴れているのに、霞がかかって遠くは見渡せない。
沖を行く船も良く見えない。それほど遠くではないのだけれど。
鉢伏山の展望台も霞んでいる。

これが「春霞」と言うものか?
PM2.5じゃないことを祈る。


『春の海。』

京の梅雪。

2014-03-10 21:14:41 | 現実
また雪が降った。

先週木曜に少し降って、「3月に?」と学校で話し合ったけれど、もう3月も10日になるのにここまで降るとは。


梅の季節である。

去年は京都の北野天満宮、一昨年は滋賀の石山寺、大阪城梅林へ写真を撮りに行ったけれど、今年はどうしようかな?
と毎日、夕刊の「梅だより」を見て考えていた。
梅なんだから、梅宮大社?
決めた。

近くの松尾大社には、物凄く暑い真夏に行ったことがある。今度は寒いころに行ってもいいかも。

阪急電車に乗って、西側を眺めながら「結構天気いいなあ」などと思っていたのだが、よく山々を見ると、遠くの方はかすんで見えない。雲ではないから、あれは雪だろう。
そう思っていたら、案の定桂駅に電車が着いた頃には雪が舞っていた。
大阪では快晴だったけれど、結構近いようで天候は違うもの。

フードつきのコートを着て行って正解、桂川を渡ると風が冷たい。雪が斜めに降ってくる。

到着した梅宮大社、このお天気なら人はいないかも、と思っていたがそうでもなく、やはり梅の名所だけの事はあり、そこそこの人。
梅宮神苑への入場料を払うと、横にいくつも布のバスケットがあり、ひとつひとつに猫が寝ている。神社で飼っているのだそうだ。



おみくじの向こうでのんびり寝ている猫もおかしい。

それにしても雪!
一昨年の石山寺の撮影でも「寒い」とこのブログで書いているけれど、さすがに雪は降っていなかった。



あれよあれよという間に、みぞれまじりの大粒の雪がどんどん降ってくる。傘をさしたら写真が撮れないし。梅に雪が積もってくれればいい感じだろうが、みぞれ風なので水滴がつくばかり、それもなかなか美しい様子ではあるけれど。
梅見は寒いものだとは分かっているけれど、ここまで雪に降られるのは初めて。面白い写真も撮れて、寒いながらも満足の行くプチ撮影旅行になった。



デジブック 『京の梅雪。』

あったかい日に寒い日

2014-02-11 16:51:31 | 現実
2月3日、10日といつもどおり、京都へ撮影散歩へ。

3日は節分、うそ!と思う位暖かく、「京都へ行くんだし」と完全防備していった私は汗だくになった。なんでも、3月末から4月の気温だったとか。道行く人もコートを脱いで腕にかけていたりしていた。
八坂神社で節分の行事をのんびり眺めている人々も。平日と言っても出かけたこの東山界隈、祇園や八坂の塔、高台寺、清水寺、と有名どころが目白押しのこの地域は人も多い。

昔読んだ、瀬戸内寂聴さんの本で、白河院の祇園女御の事が書かれているものを読み返していたため、「この八坂神社の近くに祇園女御塚があったはず」と思い探してみるがどうも、違う道だったようだ。
じゃあ普段通らない、大谷墓地の方の道を行ってみようか…と歩いて曲がると、あれ?

「祇園女御供養塔」がある。 地図見ててこれだからなあ…

一人の京都めぐりは、18年前からよくやっているが、18年前は無論、紙の地図。エリアごとに分かれてるから、ページをめくるやら、載ってない場所があることも。
今はgoogle mapというものがあるから本当に便利。

高台寺は秀吉の妻ねねの寺というので有名だけれど、結構演出もよくやってるお寺、ライトアップも派手にする。3月にする東山花灯路で一度来たことがあるけれど、昼間は初めて。アップダウンが多く広い境内、石段も竹林の道も、山道かと思う位。ずいぶん高台にあるんだなあ…と思ってそういう名前の寺だった事を思い出す
四条辺りから寺に来るまでは、ゆっくり上る道になっているので気づかないのだ。

石塀小路もまわり、結構脚を使ったので、八坂の塔が見える小さな店で「湯葉御膳」で休憩。湯葉田楽っていつ食べても美味しいなあ

その後また、少し上がっていって、この日は東山が「山」だった事に気付く。円山公園の上は鳥獣保護区になっているのだ。いっぱいいる観光客もそこまでは登らない。本当に鳥の声がして、滝があって、意外な面を見ることが出来た。しかしその合間に格式の高そうな料亭がところどころに見えるのが京都らしい。

10日は正反対の寒い1日。前日、前々日は東京で大雪だった。大阪でも降ったが夜中に雨になったので積もるほどではなかった。
京都の北の方なら、少し雪が残っているかも?と思い出かけた。賑やかな四条辺りでは暖かくても、北側の金閣寺辺りでは雪だったりするのだ。

案の定、バスを降りたら雪が舞っていた。

金閣のさらに少し北側、鷹峯の麓の源光庵、伏見城遺構の血天井が知られている。(しかし床だったものを何故天井にしたのか?壁でもよかったのでは?さわれないようにしたのだろうか?)もろに手型や足跡が残っているのがリアルで、この足跡の侍は生き残ったのか?討死したのか?など考えてしまう。案外敵方の侍の足跡かもしれない。



ここは曹洞宗の禅寺、「悟りの窓」「迷いの窓」があり、これは素晴らしい。紅葉の時など見事だろう。しかしこの窓が2つ開いているため寒いのも事実。
こう寒くては悟りも難しそう。お寺ってただでも寒いし。やはりここは「貼るカイロ」の登場だ。



この後は5分歩いて光悦寺。光悦垣、という緩やかに細くなった竹垣がある。茶室を囲んでいるのだけれど、普通ずっと同じ幅で続くはずの垣根がだんだん細くなって続くのは面白い。地面の高さに合わせたのだろうけれど、ちょっとない発想かもしれない。

ここも人がいない。秋の紅葉の季節なら多いはずだけれど、2月と言う中途半端な時期には人はこないかもしれない。
奥まった休憩所からはこんもりした山がきれいに見渡せ、どこかかから水音がする。地図で確認すると確かに、下の方、山の麓に川がある。
陽がさしてきて明るいし、いいな。静かで。


デジブック 『京の路・道・石畳』



デジブック 『冬の光悦寺・源光庵』





早起きは三文の徳

2014-01-28 01:16:48 | 現実


キツかった2013年の功徳?と言うのかどうか?
少し早起きが出来るようになった。
私は朝が苦手なのだ。

仕事が終わらずどうしても終電近くまで居残る事ばかりで、「早く行って早く帰るようにすればいいのでは?」と1時間早く出る日を作ったのだ。
結果は...どっちにせよ終電近くに帰ってた(笑)
時間の使い方下手だったんだろうな。

仕事が少しラクになった今でも、早く起きている。
家事を少し片付けたり、買い物をしたり、コーヒー買って職場に行き、落ち着いて仕事段取りして一日に備えたり、余裕ができた。

しんどい早起きだったけど、それはそれで、いい習慣もつけられて良かった部分もあるんだな。

新年

2014-01-20 20:45:31 | 現実
やれやれ、やっと2014年。

2か月もこのブログ放っておいたせいで広告が入ってしまったびっくり。
年末までラストスパートで仕事が忙しくてゆっくりブログ書く気にもなれずだった。

二足の草鞋を否応なく履かされて苦労した2013年もやっと終わり、気分も晴ればれ。
仕方ない事とは言え、ちょっとあんまりだなあいくら長年勤めて色々知ってるからと言って・・・と思いながらの9か月、学校には一番早く出て12時近くまで仕事、と言うのもしょっちゅう、生活のクオリティは下がりまくっていた日々だった。

先日しばらくぶりにお会いした生徒さんに言われた。

「先生化粧品変えました?」
「いえ、変えてませんけど?」
「なんだか肌がきれい、つやつやして」
「ほんとですか~ありがとうございます!」

うん、自分でもそう思っていた。朝、顔を洗うときつるつる感が。ここ数か月、洗うたび「なんかざらついてる・・・まあいいやトシだし仕方ない」であきらめていたけれど、やはりストレスが減ると違うのだろうか。
化粧品には別に凝らないので、変ったことはしていないし、食べ物も確かに、年末年始はご馳走漬けだったけれどもうそれも過ぎてしまったし、気分が違うと肌も変わるんだろう。

年末は肩こりと首の痛み、頭痛がひどくて、気分が悪くなる日も多くて鎮痛剤飲みまくっていたけれど、それも年明けから飲まなくて済むようになった。
まだ冬休み中は痛みが取れずしんどい日もあったが、仕事始めの頃からずっと、一度も薬のお世話にはなっていない。よかったなあ・・・
あまり頭痛と吐き気が続くので、何かおかしいのかと病院に行こうかと思っていたのだが、調子が良くなってきたところを見るとやはりこれもストレスのせいだったのか。

今日は公休日、一人で家で過ごす時間が出来た。

朝はネイルサロンに行き、帰ってきてから久しぶりにお菓子作り、ゆっくり料理、そして植物の世話。
忙しさに紛れて伸びっぱなし枯れっぱなしのものもあり、枝を切ったり、落葉を集めて片付けたり。風通しを良くしてやると植物たちも生き生きしてくるようだ。
気が付くと、多肉植物の根もとにちいさい花がついていたり、サボテンに沢山ちびサボテンがついていたり、ほっといても丈夫に生きる奴は生きてた訳だけれど。

玄関先に買ってきた水仙を置くと、冬場でそれ程勢いのない観葉植物しか置いてない台がちょっとは華やかになった。
ベランダのユーカリも少しずつ、背が伸びている。


すすき、ススキ、薄。

2013-11-17 16:09:02 | 現実
寒かった。

10月は記録的な暑い10月だったそうだけれど、さすがに11月に入ると「寒い」と思う日も増えている。

そんなある日曜、奈良の曽爾高原へドライブした。

ここは何度も足を運んだことのあるおなじみの場所。

始めて行ったときは、薄がまだ早かった。
2回目は同居人の同僚など5家族で賑やかに。この日は歩き回ると暑い位だった。
2年前は夕日と薄、を狙って行ったのに、残念ながら曇りすぎでよい写真は撮れなかった。
今年こそは! 晴れているし、大丈夫だろう、と午後から車を出す。 家からは2時間というところ。

例年アマチュアカメラマンだらけだが今年もそう。逆光夕日スポットにはおっきなカメラを抱えたおっさんたちがいっぱい。
山登りの人たちも。
家族連れもいるが、意外にデート中カップルも多い。この山の中を。

つまり、しっかり山登りスタイルの人たち、カメラバッグ抱えた人たち、防寒スタイルの親子、寒いのにミニスカの女の子、いろいろなのだ。

寒いのであったかいお茶と草餅をお店で頂く。甘いお餅など好きではない同居人も寒かったらしくちゃんと食べる。

「薄減ってないかなあ?」
「以前来た時より少ないかも・・・」
「時期早かったかな?」

HPで調べてみると、11月半ば位には薄も開ききるので、その頃も良いなどと。確かにまだ開ききっていないのもあるから、カサが少なく見えるのだろう。

曇ったり晴れたりだけれど、きれいな夕日も時々、さっと登場。そのたびにカメラマンさんたちが(私も含めて)色めき立ってパチパチ。

ここはライトアップもきれいとHPに載っているので、車の中に避難して少し待つことに。なんたって寒いのだ。

しかしライトアップされてから真っ暗になるまでの速さといったら!
さすが山の中である。
10分かそこらで、登ってきた道が見えなくなってしまった。

中には、坑道で使うようなライトを頭に付けている人も。 山の中腹で何度もフラッシュが光っていたので、登ってお亀池の周りのライトアップを高い所から撮っているのだろう。結構、危なさそうなんだけれど…


振り返って遠くの山を見ると、もう星が見えていた。 



デジブック 『すすき、ススキ、薄。』

初秋の花めぐり

2013-09-09 23:38:08 | 現実
酷暑つづきの夏だったけれど、涼しくなり始めるのは意外に早かった。

去年は9月に入ってもずいぶんと暑い日が夜も続いて、「もう勘弁して」と思った記憶があるが、今年は8月末から雨が多かったせいか、わりに早く熱帯夜が終わった気がする。

雨の日続きの約2週間、やっと晴れ上がった秋空に誘われて、「花めぐり」を思いついた。

お気に入りのサイトに「そうだ、京都行こう」というのがあり、季節ごとのイベントや観光ガイドが載っていて、京都歩きの好きな私にはうってつけなのだ。

http://souda-kyoto.jp/

ここには「季節の花」というページがあり、ここを時折参考にする。

例えばこれは「8月」の欄を参考にして行った、真如堂の木槿の花。



しかしながら…これは広い境内のなかにたった3本位の木で…死ぬほど暑い中石段登って行った上帰りは雷雨、という花めぐり、まあ、それも面白かったかも?
暇そうにしてたお寺の方が丁寧に色々説明をしてくれたし。


今日の花めぐりは、京阪出町柳駅近くの「萩の寺」常林寺、桔梗が有名な紫式部邸跡、廬山寺、そして百日紅が咲く京都御苑。余裕で歩ける距離。

常林寺の萩はちょっと早すぎたのが残念。境内は萩の花で埋まっていて歩く場所もほとんどない位、もっと咲いていたら見事だったろう。




ここから鴨川を渡って行くのだが、このあたりはちょうど、上賀茂方面からの賀茂川と、比叡山方面からの高野川がぶつかるところ。三角地帯に下賀茂神社がある。

水量はそう多くないので、亀さんと石を飛んで川を渡るのも楽しい。




廬山寺はあまり観光客がぞろぞろ訪れる、という場所でもない。「ゆっくり見学できていいですね」と同じくカメラを携えた、80歳を越えたと思われる男性が言う。

白砂がすがすがしく青い桔梗が映える庭を眺めながらのんびりした後は、すぐそばの京都御苑へ。



敷地の広さはびっくりするくらい。建物の中は拝観できないが、犬の散歩や自転車の人たちが行き交う、憩いの場にもなっているようだ。

ここは、例のサイトで「百日紅の花が見頃」となっていたが、さて、この広い敷地のどこに??と不安になったが、割合すぐに見つけることが出来た。京都御所の建礼門の傍にかなりの古木があった。
百日紅の花、なんてあまり意識して見たことがなかったが、小さいが豪華な花。



さるが滑るとはよく言ったもので、幹はつるつるした感じであまり風情がないが、フリルのような花びらが華やか。

秋まで約三ヶ月間も咲き続ける紅色の花 の意から、百日紅という名にしたもの。

中国の伝説で、恋人と百日後に逢うことを約束した乙女が、約束の百日目の直前に他界、その死んだ日の後に咲いたという花.



調べてみるとこんな意味があるようだ。 実際には、猿は滑らないらしいが。


法金剛院の蓮

2013-07-29 23:24:39 | 現実
家から駅まで徒歩4分、職場は駅ビル、ずっとエアコンの効いた屋内で仕事、では汗をかく機会があまりない。

一汗かこうと休日の朝、私としては珍しく、早起きして電車に乗り、京都へ。

去年の7月に訪れ、ちょっと早すぎて撮れなかった法金剛院の蓮の写真を撮りに行ったのだ。
ここは「花の寺」とも呼ばれていて、3月にはしだれ桜を撮りに行ったが、有名なのは蓮池。小さな敷地一杯が蓮池と言ってもいい位。
蓮の葉で池全体がおおわれているので、足を踏み外すと池に落ちそうなところもある。

見事な蓮の花々。
私は白い花が好きだけれど、蓮はピンク色がよい気がする。
子供の頃は「葬式風の花」と思っていたけれど、いつ位から好きになったのか。
すっきりと高貴な姿である。

それにしてもこの暑い日に、小さな敷地内にいっぱいの人。無論みな写真を撮りまくっている。ちょっと歩いただけで、まだ午前中だというのに汗だく。
虫に刺されやすいので長袖、足首も覆うパンツ姿のせいもあるし、虫よけ日焼け止めを塗りたくったせいもあるだろうが。
一雨きそうな曇り空なので、その分日焼けはまだましだろうが湿気はすごい。

ひとしきり撮ってからお寺の畳の上で休む。無論エアコンなどないが、親切にも扇風機を2台置いてくれている。

お寺の中はどうして、風が通って涼しく感じるのだろう。家にいて窓を開けて、扇風機を回していてもたいして役には立たないものだけれど。
汗だくの顔にすうっと風を感じると、歩き回って汗だくになった甲斐があった!などと不思議な事を考えてしまう。
さわやかな気分と蓮の花、楽しんできた。



デジブック 『法金剛院の蓮』