8月になった。
フェイスブックの「過去のこの日」によると、去年は仕事で、PLの花火がちょうど終わった後頃に電車に乗り、汗まみれの人たちに囲まれて…と言うような事を書いている。
今年の8月1日は私が汗まみれ、の一日だった。
JR,京阪を乗り継いで滋賀県大津市の天台寺門宗総本山、園城寺へ。通称三井寺である。
ここは私の愛読書、京極夏彦の「鉄鼠の檻」にも「山門派」(延暦寺)との対立の話で出てくるので、以前から行ってみたいとは思っていたのだ。しかし滋賀県?遠いし。
と思ったのだが実は、大津辺りなら一時間半位で行けてしまうのだ。京都市内でもっと時間がかかるところもあるくらいだ。
それにしても、暑い。
残念ながらこのお寺、京阪かJRの駅から歩くのが一番速い(バスは本数がないのだろう)ので、かんかん照りの道路をてくてく。10分位なのだが、もうシャワー浴びたよう、汗だくになって到着。
しかしこの仁王門は良いではないか。
仁王門から金堂への道も。
ずっと遠くで、月曜日の午前にありがち、お掃除をしている方がいる。日曜で人が多い時にはしないだろうからな…。
手水舎にかかっている日本手ぬぐいが面白い。仏様の手、つまり色々なかたちの印がデザインされているのだ。与願印、智拳印…位は判別できるかな。
ご朱印を頂く際に、お土産の中にあったのでつい買ってしまった。いい宣伝だったんでは。
本堂の拝観。
良く大きなお寺にある、年代順に起こった事柄が書いてあるものを見てみると、園城寺金堂(国宝)の歴史が書いてある。
これは豊臣秀吉北政所の寄進とある。あの寧さまが…真田丸毎週見ているとお馴染みの方である。
北政所にお礼
石田三成にお礼
豊臣秀頼にお礼
等と書かれているのも面白い。
こちらは近江八景のひとつ、「三井の晩鐘」。
そばにお土産屋さんがある。そこで鐘を撞きたい人は申込みするらしい。
「鐘、撞いていいんですか?」
「はい、お金かかるけどね」
低音でめちゃいい声の係の方が言う。
300円。
「どこから来はったの?」
「大阪です」
「この暑いのによう来たね」
「人、いなくていいです」
「うん。年よりもけえへんわ」
だろうなあ。
「女の人なら3回位ぐいっとやっていきおいつけて、4回目でご~んと行ってください。何しろ2トンあるからね」
はい、言われたとおりやってみてばっちり、いい余韻だなあ…。
「日本の残したい音風景百選」に選ばれているそう。
お寺の鐘は自分で撞くより、遠くで聴くほうがよいものだけれど。
こちらは三井寺、の通称の由来になった閼伽井屋。 天智、天武、持統天皇が産湯に使ったという泉がある。
びっくり、ぽこ、ぽこ、と湧いているのが聞こえ、見えるのだ。
こういう、由緒ある泉はたいがい、岩場に水たまってるようにしか見えないものが多く、ここまで元気に湧き上がっているのは初めて見た。ついつい動画撮ってしまった。
ちょっと上がると、「弁慶の引き摺り鐘」がある。山門との争いで弁慶が比叡山まで引きずって持って行った、との伝説があるようだ。確かに傷だらけの部分がある。
お次は重文の一切経蔵。ライトアップされて大迫力だ。
毛利輝元寄進だそう。回転式八角輪蔵が素晴らしい。
回転させると、それだけで経典全巻を読誦したのと同等の御利益が得られる、という輪蔵、以前清凉寺で回させてもらったのを思い出した。ここのは見るだけ。
重いはいえ手すりみたいのを押してぐるっと回るだけなんだけどね。それでいいんかいな…
さて、灯籠の道を降り、観音堂へ。西国十四番札所だそうだ。
気持ちのよい林の中の道。本当にだれ~も歩いていない。木陰だから、そう暑さがつらいと言うほどでもなく、いい散歩である。こんな場所でポケモンGOなどしてはいけない。
まあ、する気にもなれないが。
なぜかここだけハデな、毘沙門堂。
石段を上がると視界が開ける。
琵琶湖だ!
ずっと近くにいたのだけれど、琵琶湖はかなり山を上がらないと見えないのだ。 ヨットが見えるなあ…。
ここでは私のように一人で来たらしき40代位の女性がご朱印をお願いしている。
私も綺麗な蝋燭あったのでお供えして、ご朱印頂く。
それにしてもこの、清水寺並みに広い敷地で、何人の参拝者がいた? 初めの釈迦堂で般若心経唱えていた70代ほどのご夫婦、本堂で会った仏像好きらしい女性とその連れの男性、今登ってきた石段ですれ違った東南アジア系らしい男女が3人、で、この女性。8人だけ!
観音堂から降りてランチにしたが、その蕎麦屋さんに外人と日本人女性のカップルと家族連れがいたので、午前中の参拝客はせいぜい20人程度か?
夏のお寺詣りはこれがいいとこ。
それにしても蕎麦、まずかったわあ…大好物の夏のざる蕎麦、残そうかと思ったのは初めてかも。「名物蕎麦」って書いてたから期待していったのに。
蕎麦については寺門派の負け。延暦寺で食べたお蕎麦はまあまあ、美味しかったのだ!
フェイスブックの「過去のこの日」によると、去年は仕事で、PLの花火がちょうど終わった後頃に電車に乗り、汗まみれの人たちに囲まれて…と言うような事を書いている。
今年の8月1日は私が汗まみれ、の一日だった。
JR,京阪を乗り継いで滋賀県大津市の天台寺門宗総本山、園城寺へ。通称三井寺である。
ここは私の愛読書、京極夏彦の「鉄鼠の檻」にも「山門派」(延暦寺)との対立の話で出てくるので、以前から行ってみたいとは思っていたのだ。しかし滋賀県?遠いし。
と思ったのだが実は、大津辺りなら一時間半位で行けてしまうのだ。京都市内でもっと時間がかかるところもあるくらいだ。
それにしても、暑い。
残念ながらこのお寺、京阪かJRの駅から歩くのが一番速い(バスは本数がないのだろう)ので、かんかん照りの道路をてくてく。10分位なのだが、もうシャワー浴びたよう、汗だくになって到着。
しかしこの仁王門は良いではないか。
仁王門から金堂への道も。
ずっと遠くで、月曜日の午前にありがち、お掃除をしている方がいる。日曜で人が多い時にはしないだろうからな…。
手水舎にかかっている日本手ぬぐいが面白い。仏様の手、つまり色々なかたちの印がデザインされているのだ。与願印、智拳印…位は判別できるかな。
ご朱印を頂く際に、お土産の中にあったのでつい買ってしまった。いい宣伝だったんでは。
本堂の拝観。
良く大きなお寺にある、年代順に起こった事柄が書いてあるものを見てみると、園城寺金堂(国宝)の歴史が書いてある。
これは豊臣秀吉北政所の寄進とある。あの寧さまが…真田丸毎週見ているとお馴染みの方である。
北政所にお礼
石田三成にお礼
豊臣秀頼にお礼
等と書かれているのも面白い。
こちらは近江八景のひとつ、「三井の晩鐘」。
そばにお土産屋さんがある。そこで鐘を撞きたい人は申込みするらしい。
「鐘、撞いていいんですか?」
「はい、お金かかるけどね」
低音でめちゃいい声の係の方が言う。
300円。
「どこから来はったの?」
「大阪です」
「この暑いのによう来たね」
「人、いなくていいです」
「うん。年よりもけえへんわ」
だろうなあ。
「女の人なら3回位ぐいっとやっていきおいつけて、4回目でご~んと行ってください。何しろ2トンあるからね」
はい、言われたとおりやってみてばっちり、いい余韻だなあ…。
「日本の残したい音風景百選」に選ばれているそう。
お寺の鐘は自分で撞くより、遠くで聴くほうがよいものだけれど。
こちらは三井寺、の通称の由来になった閼伽井屋。 天智、天武、持統天皇が産湯に使ったという泉がある。
びっくり、ぽこ、ぽこ、と湧いているのが聞こえ、見えるのだ。
こういう、由緒ある泉はたいがい、岩場に水たまってるようにしか見えないものが多く、ここまで元気に湧き上がっているのは初めて見た。ついつい動画撮ってしまった。
ちょっと上がると、「弁慶の引き摺り鐘」がある。山門との争いで弁慶が比叡山まで引きずって持って行った、との伝説があるようだ。確かに傷だらけの部分がある。
お次は重文の一切経蔵。ライトアップされて大迫力だ。
毛利輝元寄進だそう。回転式八角輪蔵が素晴らしい。
回転させると、それだけで経典全巻を読誦したのと同等の御利益が得られる、という輪蔵、以前清凉寺で回させてもらったのを思い出した。ここのは見るだけ。
重いはいえ手すりみたいのを押してぐるっと回るだけなんだけどね。それでいいんかいな…
さて、灯籠の道を降り、観音堂へ。西国十四番札所だそうだ。
気持ちのよい林の中の道。本当にだれ~も歩いていない。木陰だから、そう暑さがつらいと言うほどでもなく、いい散歩である。こんな場所でポケモンGOなどしてはいけない。
まあ、する気にもなれないが。
なぜかここだけハデな、毘沙門堂。
石段を上がると視界が開ける。
琵琶湖だ!
ずっと近くにいたのだけれど、琵琶湖はかなり山を上がらないと見えないのだ。 ヨットが見えるなあ…。
ここでは私のように一人で来たらしき40代位の女性がご朱印をお願いしている。
私も綺麗な蝋燭あったのでお供えして、ご朱印頂く。
それにしてもこの、清水寺並みに広い敷地で、何人の参拝者がいた? 初めの釈迦堂で般若心経唱えていた70代ほどのご夫婦、本堂で会った仏像好きらしい女性とその連れの男性、今登ってきた石段ですれ違った東南アジア系らしい男女が3人、で、この女性。8人だけ!
観音堂から降りてランチにしたが、その蕎麦屋さんに外人と日本人女性のカップルと家族連れがいたので、午前中の参拝客はせいぜい20人程度か?
夏のお寺詣りはこれがいいとこ。
それにしても蕎麦、まずかったわあ…大好物の夏のざる蕎麦、残そうかと思ったのは初めてかも。「名物蕎麦」って書いてたから期待していったのに。
蕎麦については寺門派の負け。延暦寺で食べたお蕎麦はまあまあ、美味しかったのだ!