こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

RiceMarket記事の補足-産地に対して言いたいことは

2012年01月08日 23時03分59秒 | Weblog
自分が産地に行くと、必ず「個人でやっていく時代は終わっている」と言う。
そうすると、必ず噛みついてくる生産者はがいるのだが、何故自分が「終わっている」と言い続けていたのか、今回の原発事故以降の現実で、ハッキリと判ったのではないだろうか。

農協と一緒にやりたくなければ、やらなくても良いし、一人でやっていきたいのなら、それでも良いと思う。
しかし、一人でやっていくということは、全てにおいて自分一人でやらなければならないということを、判っているのだろうか。

今までも、水田の土作り、お米作り、品質管理、流通、販売、ブランド作りだけで、たぶん精一杯であっただろう。
なのに今回からは、土、水、空気、堆肥、稲ワラの放射能検査も、自分でお金を出して検査して、証明されたお米として販売するようにしなければ、なかなか厳しいだろう。

そんなことをしなくても、自分のお米はコンクールで入賞したこともあるし、実際に買った人から美味しいと言われているから、大丈夫だという生産者も、何人も会ったが、その度に「最悪の状況として、自分の水田は不検出だとしても、隣の水田から検出されたら、売れる自信はあるの」と聞くと、みな一様に黙ってしまう。

それでは駄目なのだ。
そんな時に頼りになるのが、周りの生産者や地域、そして発想の新しい若い世代なのだ。

たったひとりでやっているだけでは、地域の活性化は不可能。
一人の手柄であって、地域の手柄にはならない。

今は、そんな時期ではない。
全員で行動する時なのだ。
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RiceMarket記事の補足-来年(今年)3月以降の展開は

2012年01月08日 18時17分09秒 | Weblog
産地の対応によっては、最悪の結果が待っている気がする。

もしも、新たなホットスポットが見つかった、数値が出た、なのに、地域の対応が遅くて処置が出来ないとなると、当然のこととして田植えが出来ない。
そうなると、当然マスコミが騒ぎだして、また3月と同じ様な事が起こるかもしれない。

福島県は、春の田植え前に放射能検査をして、それから田植えをしていた。
しかし、それでも数値は出てしまった。
本当なら、徹底的な対応が必要だったはずなのに、安易な安全宣言を出してしまったものだから、修正がきかない。

それ以降に、三度、四度出続けてしまったことで、福島県全体の、この問題に対する信頼が崩れてしまった。
いまになって、福島県は米袋ごとの検査を義務付けるみたいな事を言っているが、全ては遅し。

これと同じ事が、他の産地でも起こったとしたら・・・

最悪である。
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RiceMarket記事の補足-放射能対策の問題点は

2012年01月08日 14時58分54秒 | Weblog
各方面から、放射能問題について、少しずつではあるがコメントが出てくるようになったが、全ては完全に遅すぎると思う。

言葉には出さなくなったものの、風評被害は続いている。
その答えが、「西をください」という一言だ。

今の状態の中では、これを解決していくためには、方法は1つしかないだろう。
これは、打ち合わせをしている、全ての産地に対して言い続けている事だが。

「田植え前に土、水、空気(出来れば肥料・堆肥も)の検査をして、安全宣言を出してから田植えを始める事。
もしも数値が出てしまった場合は、除染をしなければならないのだが、その時になって慌ててしまっても、田植までには間に合わないので、その水田については1年間作付を中止して、時間をかけて、完全な除染をすること。
そして、稲刈り前に1回、稲刈り後に1回の、玄米、稲ワラ、土、水、空気の検査をすること。
今年いっぱい検査を続けて、何も無い状態を維持し続けて、翌年、やっと産地の安全宣言と言えるだろう。」

これについては、東北、関東だけではなく、北海道であろうが、北陸だろうが、九州だろうが実施しなければならないだろう。

しかし、検査には膨大な金額と時間がかかる。
さらに、除染となると、いったい幾らかかるのか想像すらできない。
でもやらなければ、消費者の不信感は取り除けない。

産地が、どこまで真剣に、信頼を取り戻そうと考えているかの、真価が問われるだろう。
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RiceMarket記事の補足-風評被害を解消していくためには

2012年01月08日 14時49分45秒 | Weblog
これについては、「RiceMarket記事の補足-放射能対策の問題点は」で、先に話してしまったが、「田植え前に土、水、空気(出来れば肥料・堆肥も)の検査をして、安全宣言を出してから田植えを始める事。
もしも数値が出てしまった場合は、除染をしなければならないのだが、その時になって慌ててしまっても、田植までには間に合わないので、その水田については1年間作付を中止して、時間をかけて、完全な除染をすること。
そして、数値が出なかった水田についても、稲刈り前に1回、稲刈り後に1回の、玄米、稲ワラ、土、水、空気の検査をすること。
今年いっぱい検査を続けて、何も無い状態を維持し続けて、翌年、やっと産地の安全宣言と言えるだろう。」

数値が出てしまった水田については、除染方法と対処方法の説明、実施時期の説明、除染にかかる時間。
また、問題となっている山間地などの落ち葉、水路などの汚泥の対処方法の説明、実施時期の説明、除染にかかる時間。
言うのは簡単なことであるが、実際の問題としては、大変なことである。

放射能そのものの事件は、生産者や産地には、全く責任はないのだが、これを言い続けていても、風評被害は解消されないのは事実。
だからこそ、自分たちが産地として、消費者の信用を取り戻すための対策を、自らがしなければならない。

産地が行動を起こしてくれれば、自分たちも協力しやすいのだが、産地が沈黙し続けてしまっては、何もできない。

事実は事実。
それについて、ガタガタと言っていても先に進まない。

全ては、これからどう対処していくのか、そこなのだ。

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RiceMarket記事の補足-顧客への販売対応は

2012年01月08日 12時32分06秒 | Weblog
この部分の記事は、産地にとってはかなりショックであろう。
コメントを補足するというよりも、この部分だけつにいては、そのまま掲載しよう。

「夏までに放射能の問題が解決していたら、東北産米を買ってくださいと言えたんだけど、12月になってもこういう状況なので、お子さんのいる家庭には言えない。
北海道なり、九州なりに移っていいですよ、という言い方をしています。
数値が出る前までは東北の日本海側は薦めていましたが、お子さんのいる家庭には絶対に安全ですとは言い切れない。
今日も岩手の放射線検査のデータが来ていますが、検出なしが出ていても、(福島県の実例のように)後から出てくる可能性は否定できないわけですから。

どっから西か?その人の感覚によって違ってきますが、お客さんは情報がほしい。
たとえば石川、富山、福井には、こういう情報があります、と話せば、それならここまではいける、と許容範囲は広がるる
ですがね情報が無ければ、ひたすら西、海を渡らなければいけなくなる。
来店する人全員に、産地を気にするか気にしないかから聞きまする

ベビーカーの人達は、一番端まで行きたいという感じです。
新規の人達も西ですね。

あとは、どんな食べ方をしますか、というのも聞いています。
お子さんはもうご飯を食べるんですかとか、甘いお米か、柔らかいお米か、のど越しがいいのか、細かく聞いて最良のものを選んでいます。

産地を気にするのはもちろんですが、銘柄の進め方も非常に気をつけています。

今の状況は、美味しいものを選ぼうという感覚は無いと思うんですよ。
美味しいものを提案していても不信感があれば美味しくないと感じてしまう。
そこをどう取り除いていくのか、いつ美味しいに戻るのか、その時が来るタイミングに合わせてやっていくしかない。」

以上、前文を掲載しています。

今の状況では、この販売方法について、否定できる人は少ないと思います。
でも、最良の販売方法で無い事も事実です。
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RiceMarket記事の補足-本店以外の環境は

2012年01月08日 09時15分52秒 | Weblog
本店以外での販売環境は「苦しい」というのが率直な回答。
原因は「放射線問題が解決いてない事」によって、お米が揃わないために、自分が描いていた販売環境が作れないため。

これによって自分の店が受けているダメージは、かなり大きい。
これまで作ってきた結び付きも、壊れてしまった産地も出てしまったし・・・・

一番弱いのが、自分で放射線検査を出す事が出来ない産地と、やはり個人生産者。
売りたくても、産地からの正確な情報が無い事から、確実な情報が出せない。
その結果として、どうしてもお客様への提案として、数種類のお米を紹介した時に、最後の選択に残る事が出来ないのだ。
なぜならば、「確実な安全宣言を出す事が出来ない」からである。

ネット販売については、3月の震災後に一度止まってしまったものの、騒ぎが収まってからは、細々とした販売を続けていた。
しかし、8月のドタバタのダメージは酷く、ほとんどの産地が完売してしまって、ショップとしての役目を果たしていなかったというのが真実。
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RiceMarket記事の補足-新米以降の販売状況は

2012年01月08日 07時09分16秒 | Weblog
記事に書いてある通りで、10月、11月は前年度よりもプラス。
12月は、例年とは違って12月らしくないといった感じであった。

前半は、お餅の購入というよりも、お餅の産地や作り方についての質問などがあったが、毎年販売している指定産地・材料と製法のお餅なので、後半からの販売は完全復活。
これにより、12月も前年同等という結果(取材時の情報)から、プラスとなった。
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