こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

RiceMarket記事の補足-ゆめぴりかVSつや姫、軍配は

2012年01月09日 23時13分24秒 | Weblog
たぶん、大半の人たちが、山形県「つや姫」の失速を感じていると思う。
自分は、つや姫ブランド化計画について、当初から「その考え方では失敗する」と言い続けていた。
言い方では、1年ももたないとも言ったが、正直のところ、こんなに早いとは思ってはいなかった。

産地の宣伝に対するお金の掛け方や情報の発信量としては、山形県のほうが圧倒的に多い気がするのに対して、北海道は情報の発信の仕方も、モタモタとしているように見えている人も多いと思う。

でも、どちらが消費者の心に届いたのだろうか。

同じ時期にテレビコマーシャルをしていたのに、山形県を言う人は、ほとんどいなかったのに対して、コマーシャル前には、間違えて、「ゆめぴろり」「ゆめぴかり」と覚えていた品種名についても、それ以降は正しく「ゆめぴりか」に修正されていた事や、店頭で「これコマーシャルしていたヤツよね」という言葉が出ていたことからも、北海道の圧倒的な勝利であっただろう。

違いは何だったんだろうか。
大きく違っているように感じるのは「売り方」なんだと思う。

山形県「つや姫」は、スーパー主導型で、米屋の方が立場が弱く感じるのに対して、北海道「ゆめぴりか」は、米屋に主導権が与えられていて、対面販売の強みを活かした売り方に比重がかかっている。
それであれば、当然のこととして、スーパーに主導権を握られている山形県「つや姫」よりは、米屋に主導権を与えてくれている、北海道「ゆめぴりか」を、店の看板商品として可愛がってくれるのは当然のこと。

生産量がある産地からすれば、米屋の全体数では、話にならないのかもしれないが、ブランド米を作っているのも、守っているもの、実は米屋なのだ。

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RiceMarket記事の補足-TPPでで脅威となるコメは

2012年01月09日 20時45分26秒 | Weblog
やはり、一番の脅威となるお米は、カルフォルニアの「あきたこまち」だろう。
自分の知っている範囲では、秋田県大潟村ぐらいの味はあるから、関東産あきたこまちの上と言えるだろう。

平成5年の、外国産輸入の時とは、時代が違っているので、玄米や白米を船便で運んでくるというより、加工米飯(パックごはん、調理ごはん)として運んできた方が、オーガニックを前面に出す事が出来るし、衛生上の管理、流通のし易さも、大幅に楽になし、価格も、さらに安くすることが出来るだろう。

さらに、今はまだ栽培管理が整っていない国でも、棚田が現存している、人件費が安いとなると、技術協力して、日本人好みの品種を作り出すことも、ストーリー性があるお米を作り出すことも可能であろう。

今の日本の考え方では、全てが脅威なのだ。
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RiceMarket記事の補足-TPP参加でも米で生き残る産地のイメージは

2012年01月09日 16時48分25秒 | Weblog
「北海道は今一抜けを始めていますよね。
業務用米から脱出して、一般家庭に入っている。
以前はやっかい米といわれて、駄目駄目産地、業務用産地と言われていたところが、ブランドになりつつある。
今や、北海道を低級米というイメージで見ているのは年配の人だけで、40代ぐらいまでの人には、そういうイメージはありません。
産地の取り組み方次第なんです。」
以下省略、原文のまま

自分は、北海道だけが生き残ると言っているわけではない。
要は、コメントした通りで、産地の取り組み方なのだ。

各産地には、既に主となっている品種があるが、その品種だけで戦い続けることは不可能だと思う。
さらに、後継者不足の問題もあることから、その品種すら維持できるか疑問もある。
だから、それを超える品種を作り出す必要もあるし、外国産米との競争のために、その下を作り出す必要もあるだろう。

でも、価格だけでいっいしまったも無理があるし、ブランド米としてだけで考えていても可能性は低いだろう。
だからこそ、取り組み方なのだ。
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RiceMarket記事の補足-政府がTPP交渉に参加を決めましたが

2012年01月09日 07時07分52秒 | Weblog
「これだけダメージを受けている時の話ですかね。
もう少し元気になってからでいいと思うし、自信があるなら、遅れて参加しても不利ではないでしょう。
某大臣は交渉に入って、条件があわなければやめるとか偉そうなことを言っているけど、バカ言っているんじゃないと。
沖縄問題を見れば答えは出ている。
全農のやり方には、いつもは反対なんですけど、TPP反対に対してだけは賛成。
10年後に、はいTPP入りましたってなったら、もう農業は1年もたないでしょう。」
以上、記事のまま記載

自分としては、何度も何度も、TPP問題については書いているのだが、「農業」としての立場としては、反対(今は・・・)
もっと、もっと闘う方法が見つかったら、時代として、賛成しなければならないだろう。

「日本のお米は、世界で通用する」と言っている人もいるが、それは輸出している量が、まだ極少で、希少価値があるからだろうと思う。
日本のすべての産地が海外にお米を売り始めてしまったら、結局は価格競争になってしまうのではないだろうか。

それでは駄目だ。

日本のお米は、一定価格になってしまうと、栽培環境・人件費・労働力などの問題から、さらに価格を下げることが出来ない。
だから、安く海外に持っていこう。安く売ろうと考えると、直ぐに限界が来てしまう。
日本のお米が、世界で通用するというのなら、高く売ること、そして、継続して買ってもらえることを、しっかりと考えなければならないだろう。

バブル期だったから売れた。
あの時は景気が良かったから売れたでは、困ってしまうから。
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