12月に入ったことで、全ての産地は収穫を終えている事だろう。
その結果、出来が良かった悪かった。
どういうトラブルがあって、その結果どうなったのかなど、いろいろな結果が出ているはずである。
産地は既に、今回のお米についての分析を始めているだろうか。
「来年の事だから、1月から始めればよい」なんて、安易に考えたりはしていないだろうか。
売れている産地は、なおさら、この部分で甘えが出やすい。
1月から分析を始めていると、どんなに急いだとしても、答えが出るのは2月下旬から3月上旬。
それからだと、田んぼの準備にしても、肥料の変更等にしても、時間的に間に合わないことがある。
間に合わなければ、翌年度のお米については変更が出来ないので、実際には翌々年からとなってしまう。
1年に1回しか栽培できないのお米なのに、2年間ずれてしまうというのは、産地にとってもお米にとっても、ダメージはとてつもなく大きい。
時代は止まることなく進んでいる。
消費地では、常に新しいものを、時代に合ったものを求めている。
そこには、産地の都合などは関係ない。
今年売れたからと言って、来年も売れるとは限らない。
サボっている産地を擁護している暇はない。
努力をしていない産地を、助ける必要もない。
産地は、市場から切られる怖さを、軽く考えすぎているのではないだろうか。