こだわり米専門店スズノブ 西島 豊造(五ツ星お米マイスター)の豊かに造ろう

様々な現実を見つめらがらも、日々を前向きに考えて進んでゆくためのブログです

消えると消されるの違い

2013年12月12日 23時56分48秒 | Weblog
佐賀の事を書き込んで、トイレに行ってから読み直してみると、明らかに書き込み過ぎであったと反省しているのが、投稿してしまったからには、もう消すことは出来ないので、追加で伝えておくことがある。

「消える」と「消される」の違いである。

小さな産地のお米は、年間通しての販売は出来ない。
その産地が、有名になればなるだけ、販売時期は短くになってしまう。
例を言えば今回紹介している、「島根県島の香り隠岐藻塩米コシヒカリ」であったり、「秋田県鹿角淡雪こまち」などである。

ゆっくりと販売していれば、年間通しての販売は出来たかもしれない。
しかし、テレビで紹介したことにより、販売時期は短くなってしまっている。
お米屋によっては、既に完売しているところもある。

売れた結果の「消える」なので、産地としてはプラスで考えている事だろう。
しかし消費地では、他産地のお米が、ブランド化を仕掛けている産地が、有り余っている。

確かに食べている時には、美味しいと感じていても、そのお米が売り切れてしまった事で食べられなくなり、結果として他産地を食べ続け、その産地の味に消費者が慣れてしまったときに、早々と消えたてしまった産地を、消費者はどの程度覚えてくれているのだろうか。

「高知県土佐天空の郷ヒノヒカリ」や「北海道砂川ゆめぴりか」のように、消費者に強烈に印象付け出来れば、新米として戻ってきても、消費者に受け入れられるだろうから大丈夫だろう。
しかし、何処にでもあるようなお米であったり、特徴が判りにくい産地などは、現実として、どうなんだろうか。

産地からすると「消える=良かった」と考えていたことが、消費者の記憶に残る事が出来なければ、消費者の頭の中からは「消される」という結果になるのだ。

そうなってしまうと、なかなか挽回することは難しくなる。

消費地では毎年、産地から新品種や新ブランド米が誕生しているので、常に話題は新しいものへと移っていく。
なので、一度「消された」産地は、もう消費地では必要としないかもしれない。

産地は「消される」とならないように、常に先へ進んでいかなければならないだろう。
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言わないはずが・・・

2013年12月12日 23時16分04秒 | Weblog
今日は15時から18時前まで、JA佐賀、佐賀県庁、関係機関と一緒に、打ち合わせから来年に向けての取り組み等について、報告説明を受け、その後、近くの居酒屋で22時近くまで懇親会をしていた。

15時からの産地での取り組みなどについては、資料は丁寧に造られていると思うし、内容的にも理解できるものであったが、自分が見ていて直ぐに、内容に違いはあるものの、数年前と変わらない資料を見ていると感じてしまった。
(他産地の報告などから比較すれば、歓談に良い内容であることは、佐賀の名誉のために付け加えておく)

説明の中でも、「お叱りを受けることを判りながら」という言葉が節々に出ていたので、佐賀としても、問題点に気が付いているという事は理解したのだが、その後の言葉が、これからの考え方についての説明が、打ち合わせのなかでは1回も出てこなかった。
正直言って、これには呆れ返った。
結果を言うだけであれば、これからの方向性だけを説明するのであれば、これだけのメンバーが、わざわざ佐賀県から来る必要はない。
東京の担当者が説明すれば済むだけの事である。

まぁ、それは、佐賀県としての仕事であると理解して、特に問題にはしなかった。

その後は、近くの居酒屋で懇親会をしていた。
最初は、あまりガンガンと言いたくないという事もあって、控えめな話をしていたのだが、話しているうちに、段々と我慢できなくなってきてしまったというか、やっぱり伝えておく部分は、シッカリと言った方が、佐賀の将来のためだろうという気持ちが強くなってしまったので、最後の20分間程度は、完全なお説教となってしまった。

自分が今回一番引っかかってしまったのが、佐賀の第一期ブランド化計画を一緒にしていた、「逢地」ブランドを一緒に作った当時の普及員が、今回の計画をしているという事である。
実は昨年も、その人が動いていた。
その前も、その前も・・・。
そして、説明している内容は、本人も言っていたが、昨年と変わらなかったという事だ。

これってなんなんだ。

担当も何人も変わり、時代も変わっているし、ブランド化の考え方も、確実に変わらなければいけないはずである。
なのに、なぜ第一期が、いまだに動かなければならないんだ。
なぜ、佐賀県から賞状までも貰った人が、自分の前で、自分が話している言葉の全てに対して、苦い顔をし続けていなければならないのだろうか。
自分には、当然のごとく、これが理解が出来ない。

何故、自分たちの苦労は、あの時の思いや努力は、佐賀全体に伝わっていないのだろうか。
一カ所が売れるようになれば、テレビや雑誌で取り上げられて、一時的にでも話題になれば、それで成功だとでもいうのだろうか。

確かに現在の佐賀米は、消費地からの要求に対して、全く足りなくて答える事が出来ない状態が続いているので、あえて売り場を拡大するなどの必要性は無い。
右から左に、契約されたお米を動かしていければ、良いだけだろう。
だから、必死になる必要はないのは、当然だろう。

なら、それで良いのだろうか。
この状態は、未来永ごう続くのだろうか。
そんなことが、ありえないという事は、誰でも判るはずである。

では、なぜ担当は変わるごとに、苦労を何とも思わないで「佐賀米」という名前を消費地で広げようと、無謀ともいえるブランド化しようとしていたのかという、佐賀米の原点の考え方、そして理由などを教わってこないのだろうか。
それが判っていなければ、契約したお米だけを動かしているだけでは、産地のイメージは年々衰えていくだけのはずであるし、それを教わってこなければ、自分とのブランド化などの会話は、全く意味をなさないし、理解できないはずである。

自分は、佐賀県出身ではない。
佐賀米という名前を、全国区に知らしめた張本人であるが、佐賀に義理があるわけではない。
今すぐに切り捨てても、別に後悔もない。
自分が後悔するとなると、第一期の人たちとの縁が切れてしまうという事だけである。

言っている意味が解るだろうか。

平成8年から一緒に動いている佐賀県でさえも、ほかの産地から見れば、シッカリと動いているように見える佐賀県でさえも、スズノブ=佐賀米と言われているほどの存在であっても、一瞬にして止まってしまう事は、あるのだと言っているのだ。
それは、スズノブがきっかけである事もあるだろう。
しかし大半は自分が手を出さなくても、考え方や動きの結果、自然と消えていく産地は幾らでもあるもいっているのだ。

これを読んでいる、県職員、JA職員、生産者は、そうとうイライラとしている事だろう。
当り前である。
自分は怒らせているのだから。

第一期の担当が、いまだに動かなければならないという、産地としての恥を知るべきだ。
毎年同じことを言わなければならないという屈辱を、佐賀県全員が判ってあげるべきだ。

こんな恥ずかしい事があってはいけない。

悔しいと思うのであれば、やってみせろ。
自分の力を借りずに、「魚沼コシヒカリ」や「ゆめぴりか」を超えて見せろ。
今の状態に、胡坐をかいているんじゃないと言いたい。

2月中旬には、佐賀県へ乗り込む。
褒められるとは、一切考えてほしく無い。
1時間半、文句しか言うつもりはないのだから・・・。

この内容を読んで、当日会場に行きたくない、聞きたくないと、いまから逃げ出すのであれば、今負けたんだと思ってほしい。
とりあえず講演を聞いて、そんな事出来ないというのなら、もう諦めた方が良い。

お米を消費地で販売したいというのであれば、日本中が敵なのだから、そこに微塵の甘えは許され無い。
産地の大きい小さいは関係ない。
動くのなら、生き残りたいというのなら、日本中の産地と戦え。

お米の生産量が日本全体の2~3%しかない産地なのだから、明日消えたとしても、消費地では誰も気が付かないぞ。
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飲用乳価上げ PB牛乳 反映せず

2013年12月12日 14時51分10秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「飲用乳価上げ PB牛乳 反映せず (2013/12/12)」という記事が出ている。

内容は以下の通り
牛乳の小売り価格に製品間の差が広がっている。
10月の飲用乳価引き上げに伴い、店頭での値上げがある程度進んだ一方で、プライベートブランド(PB)などでは小売価格が据え置かれたり、値上げ幅が小さかったりするためだ。
割安な商品に需要が移れば、牛乳価格の下落につながりかねないとして、酪農・乳業関係者からは懸念の声が上がっている。

牛乳の小売価格は10月以降、上昇している。総務省の小売物価統計によると、10月の価格(東京・店頭売り・紙容器入り)は1リットル当たり215円で、9月と比べ6円上げた。
11月も215円を維持している。

ただ、値上げの状況は大手乳業などのナショナルブランド(NB)とPBとで異なり、スーパーによってもさまざまだ。

首都圏で展開するスーパーのいなげやは10月から、牛乳30品の価格を1リットル当たり6、7円上げ、201円程度で販売している。
パルシステム生活協同組合連合会も同月、牛乳4品の価格帯を8~10円上げ、208~228円とした。
両者とも「価格転嫁は円滑に進んだ」と受け止める。

一方、販売競争の激化などを背景に、価格を据え置くケースもある。
業界最大手のイオンは「生活必需品なので、PB牛乳は値上げしていない」と説明する。
PBの「トップバリュ」は1リットル198円、割安感を前面に出す「トップバリュベストプライス」は150~160円で据え置いている。

牛乳に比べ安価な乳飲料などに消費が奪われつつあるとの見方もある。
中央酪農会議(中酪)は「価格差が生じることでPB牛乳や乳飲料などの割安な商品に需要がシフトし、引っ張られる形で牛乳全体の価格が下落に転じる恐れがある」と気をもむ。

2008、09年に小売価格が値上げされた際は数カ月で再び下落したため、関係者は特に警戒を強める。
中酪は「今後、牛乳の消費が大きく落ち込んだ場合は、流通業者や消費者への働き掛けを強める必要がある」としている。

牛乳の販売戦略について、食品小売業の動向に詳しい日本スーパーマーケット協会前専務の大塚明氏は「安売りに走るだけでなく、健康機能などの価値を訴求していくことも必要だ」と強調。
需要を維持・拡大するためには「よく知られているカルシウムなどの栄養情報だけでなく、血圧降下などの効果も消費者に分かりやすく情報提供していくべきだ」と呼び掛ける。
というもの。

自分が考えるに、プライベートブランドというものは、基本的には価格の変動が無いようにするものなのだろうと思う。

でも、こういう事態になれば、やはり価格は考えなければならないのは当然だろうが、その中でも、価格を据え置くというのであれば、やはり嬉しい。

しかし、生産者の手取りを下げたりして、生産側の体制が悪くならないのであれば、それはいけない事だろうと思う。
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おにぎり食べよう 食育、コンテストで後押し 山口・JA下関

2013年12月12日 14時37分58秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「おにぎり食べよう 食育、コンテストで後押し 山口・JA下関 (2013/12/12)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
山口県のJA下関は、食農教育の一環として独自に「おにぎりの日」と定めた6日、消費拡大イベントを開き、直売所や保育園で地元産米を使ったおにぎりを振る舞った。
同日から、下関市のご当地おにぎりを決める「第1回O(おにぎり)―1グランプリ」も始め、約1カ月間にわたり市民から「下関産の食材を使ったおにぎり」のアイデアを募集し、ご当地名物をつくる。

イベントでは、JA農産物直売所の「いただきま~と」「米工房」でおにぎり350個を無料配布。
市内の保育園でも炊きたての米でおにぎりを握って食べてもらった。
市立幡生保育園の園児33人は、JA職員による食農クイズや紙芝居で自分たちが口にする食べ物がどのようにできるのかや、命を食べていることへの感謝の気持ちを学んだ。
自分たちでといだ米でおにぎりを作った園児は「おいしい」「家でも作る」と話した。

おにぎりの日実行委員会の中村竜委員長は「米や野菜などを一生懸命作っている人がいて、いろいろ形を変えてみんなが食べる料理になる。
食べ物の不思議を知って興味を持ってほしい」と園児らに伝えた。
JAの村上達己組合長らは市役所の中尾友昭市長や市議会議員らを訪ね、新米のおにぎりや温かいしし汁を振る舞った。

O―1グランプリは、低カロリーで健康的な日本食の魅力を見直すとともに、手で握り、手で食べるおにぎりで人と人、人と自然のつながりを再確認するきっかけにする。
受賞者には下関和牛や米などを贈る。
市や保育園などと連携して食農教育を展開し、選ばれたおにぎりを下関名物として6次産業化や下関産米の消費拡大を進める。
というもの。

お米の実力を競うコンクール等ではなく、裏で営利が動くようなものではなく、こういう素直なコンテストは、どんどんとやってもらいたいと思う。

当り前の事として、ほかの地域でも、考えられる事だと思う。
考えるか考えないか。
やるかやらないか。

ただそれだけだろう。
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13年産米の販売苦戦 在庫多く契約先送り

2013年12月12日 14時29分23秒 | Weblog
日本農業新聞e農ネットに「13年産米の販売苦戦 在庫多く契約先送り (2013/12/12)」という記事が出ている。

内容は以下の通り
2013年産米の販売が苦戦している。
作況指数(平年作=100)が102の「やや良」となる中、12年産の在庫を多く抱えた卸業者が先安観を見据えて契約を先延ばししているとみられ、主産県を中心に多くの銘柄で契約進度は前年を下回っている。
卸業者間の取引で在庫を消化する動きもあるものの、買い意欲は低調。
主産県からは今後の販売動向はさらに厳しさを増すとの見方も上がっている。

農水省がまとめた13年産米の相対取引量(10月末時点)によると、全産地品種銘柄の契約数量は合計で35万7743トンで、前年の54%にとどまっている。
前年産と比較可能な62銘柄のうち、52銘柄で契約進度が前年産を下回っている。

64の産地品種銘柄で取引量が最も多いのは、北海道「ななつぼし」で5万4155トン(前年比53%減)。
13年産から調査対象になった北海道「ゆめぴりか」は2万242トンだ。

この他に1万トンを超えたのは新潟・一般「コシヒカリ」、秋田「あきたこまち」など8銘柄だった。
前年同月の相対取引量で1万トンを超えたのが16銘柄だったことを考えると13年産の契約の積み上げは遅い。
特に12年度の契約数量が多かった銘柄は軒並み苦戦している。

こうした情勢について、主産県の生産者団体は「販売量が決まっても価格が決まらず、契約数量に計上されないケースがある」と説明。
その上で「数量だけを先に決め、価格は相対価格に合わせて随時契約する取引方式は、業者間に先安観が広がるため、値決めは先送りされてしまう」と指摘する。

別の主産県の生産者団体は「13年産は契約栽培が前年に比べて減っており、(契約の)めどが立っていない銘柄も多い」と、販売動向は一層厳しくなるとの見方を示した。

・業者間取引も低調

日本コメ市場は、米卸などの業者間で米を売買する13年度第5回取引会(11月29日実施)の結果をまとめた。
販売に苦戦する業者が多く、上場数量は9941トンで前回(10月10日実施)比75%増となり、09年度以来4年ぶりに9000トンを超えた。
一方で成約数量は686トン(同24%減)で、落札率は7%にとどまった。

市場では「十分にある在庫を卸間売買で消化しようという売り手が多かった一方で、買い手は手持ちの米が潤沢で様子を見ているようだ」とみる。

全銘柄の平均成約価格は、60キロ当たり1万3391円と前回に比べて1.9%高となった市場によると、卸の一部が出来秋直後に倉庫の空きや現金の確保のため低価格で販売したものの、価格を上乗せして買い戻す動きがあったという。

産地銘柄別では、秋田「あきたこまち」が1万3497円(1.5%高)、茨城「コシヒカリ」が1万2677円(0.3%安)と小幅な値動きとなった。
両銘柄とも前年同期比16~19%安の価格で推移している。
次回入札は来年1月16日の予定。
というもの。

一部の産地は別として、これは大変な事態となってきている。
米流通を動かすためには、「生産者から直接、消費地の個人に対して、お米(縁故米)を送ってはいけない」とか、「もらった人は毎月30kg以上お米を消化しなければならない」いう、無茶苦茶な法律を作るしかないかもよ。
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TPP、1ミリも譲っていない

2013年12月12日 10時53分08秒 | Weblog
gooのニュースに「「TPP、1ミリも譲っていない」西村内閣府副大臣 朝日新聞2013年12月12日(木)00:29」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
■西村康稔・内閣府副大臣
TPP(環太平洋経済連携協定)交渉は、参加国が今の熱意を維持すれば、来年1月末までに方向性を示せると思う。
そこが無理となり、米国側が(来秋の)中間選挙で忙しくなってくれば、「いつまでに」というモメンタム(勢い)がなくなってくる。
この年末年始で相当突っ込んだ議論を進めることにより、先が見えていくことを期待する。

われわれは(コメなどの農産品の関税維持について)譲っておらず、1ミリも動いていない。
それぞれの国の強み、弱みを交渉しながらパッケージでセットしていくことになる。
米国が柔軟性をどう示してくれるかをみていきたい。(日経CNBCの番組で)
というもの。

「われわれは(コメなどの農産品の関税維持について)譲っておらず、1ミリも動いていない」という事は評価するとしても、後は米国の都合と、参加国の動きに任せるしかない、ということか。
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東日本大震災から2年9カ月 農地荒廃「戻れない・・・」 福島県浪江町

2013年12月12日 10時36分59秒 | Weblog
昨日の日本農業新聞e農ネットに「東日本大震災から2年9カ月 農地荒廃「戻れない・・・」 福島県浪江町 (2013/12/11)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所事故から11日で2年9カ月。
4月の避難区域再編で、日中の立ち入りが可能な「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」に設定された福島県浪江町は、
住民の8割が対象となるが、一時立ち入りする町民の姿は今も少ない。
帰還に向け一歩前進したものの、町民の心中は複雑だ。

「最近になってようやく、自宅の掃除ができるようになってね」と話すのは、同県本宮市で避難生活を送る松本幸子さん(62)。
松本さんが住んでいた浪江町谷津田地区は「居住制限区域」。
放射線量を気にして窓を閉め切って掃除するため「夏場は暑くて掃除ができなかった」と話す。
事故前、松本さんはダイコンやハクサイなどを栽培していた。
再び野菜を作りたいという思いはあるが「家の中はネズミのふんだらけ。リフォームして、住み続けるのもねえ・・・」と胸の内を明かす。

区域再編で立ち入りができるようになっても、一時帰宅する町民の姿は少ない。
地震で倒壊を免れた建物の庭は大人の背丈ほどの雑草が生い茂る。
水田はさらにひどく、3メートル以上の雑草が埋め尽くす。

農業再開に向けて動き出した農家もいる。
特定非営利活動法人(NPO法人)「Jin(じん)」代表の川村博さん(58)は、4月から事務所のあった場所で農業を始めた。同町幾世橋地区は避難指示解除準備区域に当たり、空間線量は毎時0.2~0.3マイクロシーベルト。
今夏、栽培したエダマメは国の基準値を超えた。
「ここで何でも作れるわけではない」と、川村さんはさまざまな農作物で実証栽培する。
だが、「基準値を下回っても消費者が買ってくれるのか」。
不安は募るばかりだ。

一方、線量の高い「帰還困難区域」では環境省がモデル除染を実施。
井手地区では農地表土の剝ぎ取りが行われている。
除染作業を見渡せる高台に立つと線量計のアラームが鳴り、10マイクロシーベルトを超過した。
こうした区域に自宅がある農家の心境は一層、複雑だ。
「後を継いでくれた息子は事故後、就職した」と二本松市の仮設住宅に住む福島衛治さん(68)。
以前は津島地区で、米や葉タバコを作っていたが「年が年だけに、除染しても帰れるのか」。帰還は半ば諦め気味だ。

同町では近く、線量の低い地区から本格除染が始まる。
だが、事故から2年以上が過ぎ、復興庁の意向調査でも4割近くが「現時点で戻らない」と回答している。
町内の農家の有志でつくる「浪江町の農業・農地を考える会」代表世話人の亀田和行さん(71)は「農業再開より、まず農地をどう管理するかだ」と問題を提起。
復旧しても担い手はいるのか、荒れ果てた農地を見て途方に暮れる。
というもの。

こういう現実すら解決できないまま、「農業活性化へ10年プラン 需要増で所得倍」というし、「増農林水産業・地域の活力創造プラン」が発表されている。
だから信用できないと感じてしまうし、どこにも説得力が無いと思ってしまうのだ。
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農業活性化へ10年プラン 需要増で所得倍増 農林水産業・地域の活力創造本部

2013年12月12日 10時31分23秒 | Weblog
昨日の日本農業新聞e農ネットに「農業活性化へ10年プラン 需要増で所得倍増 農林水産業・地域の活力創造本部 (2013/12/11)」という記事が出ていた。

内容は以下の通り
政府は10日、農林水産業・地域の活力創造本部(本部長=安倍晋三首相)を開き、農林水産業・地域の活力創造プランを決めた。
今後10年程度を見据えた農林水産政策改革の指針となる。
目標として農業・農村全体の所得倍増を掲げた。政府を挙げて、(1)需要拡大(2)需要と供給をつなぐ機能の構築(3)生産現場の活力強化(4)多面的機能の維持・発揮――に取り組み、強い農林水産業と活力ある農山漁村を実現する。

同プランは先週素案を提示。
与党や同本部での閣僚の意見を踏まえて、食料自給率向上の重要性を盛り込むなどした。
また来年6月のプラン改訂に向け、規制改革会議や産業競争力会議の議論だけでなく「現場で実効あるものとなるよう地域の視点に立って」見直しをしていく方針を示した。

同日の本部で安倍首相は「プランに掲げた施策の実行により、安倍内閣の農政の大改革を実現していく」と強調。
関係府省の閣僚らが食育、輸出、食品表示、鳥獣害対策などで連携し、プランを着実に実行していく決意を示した。

具体的施策は4本柱にまとめた。
項目ごとに数値目標や具体的施策を示した。
需要拡大では、輸出促進の他、加工・業務用野菜の生産、学校給食向け供給など国内の需要拡大を目指す。
需要と供給をつなぐ連鎖(バリューチェーン)を構築し、付加価値向上につなげる。
具体的には多様な人材の活用や異業種連携を通じた6次産業化を推進する。

生産現場の活力強化のため、新設する農地中間管理機構(農地集積バンク)により担い手へ農地集積を進める。
経営所得安定対策の見直しでは、麦や大豆、飼料用米の本作化による水田フル活用を進め生産調整の見直しなどの改革を目指す。

農業の成長産業化を目指すこれらの施策とは別に、地域政策の核として日本型直接支払制度(多面的機能支払い)を創設。
農山漁村活性化のために、福祉、教育、観光など、地域の資源を生かした分野との連携を進める。

こうしたプランの方向性を踏まえ、農水省は2014年度末をめどにした食料・農業・農村基本計画の改訂に着手する。
というもの。

考え方は理解できるが、実現となると疑問だらけ。
理想と現実と・・・
厳しいな。
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昨日の収録は

2013年12月12日 10時02分50秒 | Weblog
昨日午前中に、TBC東北放送の収録があった。






JNN9局ネットの特別番組である。

タイトル通り
「これが東北魂だ」という番組になって、思いが伝わってくれたらと思う。
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顕著に出る

2013年12月12日 09時51分01秒 | Weblog
ブログを書かない日のアクセス数は、当然のように落ちるのだが、このごろは、その差が大きくなっているようだ。

自分のブログは1,962,813中の800番台で安定している。
しかし昨日は、ブログを書かなかったことから、一気に1100番台へと落ち込んでしまった。

ブログは書けば書くだけ、見てくれる人が多くなるのは明らか。

自分の考え方を伝えるためには、書いた方が良いという結論となるのだが、独り言や、毎日の日記だったら、なかなか見てくれる人はいない。
奇抜な事や、乱暴な事を書いても、トラブルになるだけであって、支持はされないであろう。
当然書く内容が問われる事となる。

ブログを書くことに疲れてしまって、ブログを止める人が多くなっていると聞いた。
自分も時々、書かなくちゃという、変な感情が起きる時があるし、昨晩のように、自分は何を書けばよいのだろうと考えてしまい、ついつてい「書きたくないなぁ」と思ってしまう日もある。

自分のブログなのだから、自由にすれば良いという結果しか出ないのであろうが、公開しているという点で、自由にしていいとは言えないとも思うのだが・・・・
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おはよーニャンコ

2013年12月12日 08時28分15秒 | Weblog



なかなか写真を撮らせてくれないので、朝ごはんで誘ってパチリ。
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