gooのニュースに「和食の京都「取り組み実った」 無形文化遺産登録を歓迎 朝日新聞 2013年12月5日(木)03:38」という記事が出ていた。
内容は以下の通り
「和食文化」が4日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。食生活の変化で和食離れが進む中、登録へ旗を振ってきた京都の料理界に歓迎の声が上がった。
「取り組みが実った。ホッとした」。
料亭「菊乃井」(京都市東山区)の主人・村田吉弘さん(61)は登録決定の知らせを受け、京都市内の自宅で笑顔を見せた。
和食を内外に普及させようとつくったNPO法人日本料理アカデミー(事務局・京都市)の理事長を務める。
2011年、登録を働きかけるように京都府に要望したのが運動の始まりだ。
食生活の洋風化に危機感を抱いてきた。
「和食は世界でブームになっていても、国内では食べられる機会が減っている。ドーナツ化現象のようだ。今回の登録が、朝食にパンとコーヒーをとるような食卓を見直す機会になってほしい」と期待した。
京都府の「無形文化財技術保持者」に料理人として初めてなった老舗料亭「瓢亭」(左京区)の14代当主・高橋英一さん(74)は、文化や風習も含めた「和食」の広い概念が登録に至ったことを歓迎。
「北海道から沖縄まで各地の食文化が見直され、関心が高まる機運につながればうれしい」 高橋さんは京都市観光協会の副会長も務め、「京料理を味わうため、国内外から多くの観光客が京都を訪れるようになる」と経済効果も期待する。
料亭などでつくる京都料理組合(園部平八組合長)は「祝 ユネスコ無形文化遺産登録」「和食 伝統的な食文化」と書かれたちょうちんを作った。
店先に飾って祝おうと、組合に入る計148の料理店などに配っている。
京都の食材をいかした記念メニューを用意したり、料理の割引や粗品を用意したりする加盟店もある。
遺産登録を機に、和食を世界に広めるため、京都市は11月、総合特区法にもとづく認定を受け、外国人が市内の料亭などで働きながら日本料理を学ぶ「ビザ特区」に認められている。
京都府の山田啓二知事は「感慨無量。和食文化の継承・発展を図っていく」とのコメントを出した。
■大人に「食育」を〈料理評論家の山本益博さんの話〉
私たちが日常的に家庭で「和食」を作り食べているというのは、すでにほとんど幻想にすぎず、「和食」と「我が家のごはん」はとてもかけ離れたものになっているといっても過言ではない。
既製品、半加工品を買ってきて、それをおかずに食べる場合が圧倒的で、家で魚をおろすどころか、サラダでさえ作らなくなっている。
昭和30年代以降、欧米化が進み、ごはんを中心とした食事の体系が崩れていった。
同じ食卓について、同じものを分かち合って食事する習慣も消えた。
いま一度、同じ食卓で、皆同じものを食べて「おいしい!」と声をあげる食事を取り戻さなくてはならない。
大人に「食育」を施し、食卓を楽しい食事の場にすることが、「和食」が無形文化遺産に登録されたことに対する敬意ではないか。
■郷土食を子どもたちに教え伝えるきっかけに〈食文化研究家・中山美鈴さんの話〉
和食の定義に、地域で普段から作られてきた郷土食を含めたことが一番の意義です。
福岡で生まれた筑前煮のように、旬の素材を生かした滋味あふれる郷土食が日本人の健康を支えてきた。
その郷土食が急速に消えつつあるように、和食も「保護」しなくては残らないものになったということでもある。
登録は、郷土食を子どもたちに教え伝えるきっかけになると思う。
ひとときのブームに終わらないことを願いたい。
というもの。
せっかく「和食」が無形文化遺産登録となったのに、報道なども結構アッサリ。
米屋の反応は、ほとんど無し。
産地は反応しているのだろうか?
お米の復活には、一番の材料なんだけど・・・
内容は以下の通り
「和食文化」が4日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。食生活の変化で和食離れが進む中、登録へ旗を振ってきた京都の料理界に歓迎の声が上がった。
「取り組みが実った。ホッとした」。
料亭「菊乃井」(京都市東山区)の主人・村田吉弘さん(61)は登録決定の知らせを受け、京都市内の自宅で笑顔を見せた。
和食を内外に普及させようとつくったNPO法人日本料理アカデミー(事務局・京都市)の理事長を務める。
2011年、登録を働きかけるように京都府に要望したのが運動の始まりだ。
食生活の洋風化に危機感を抱いてきた。
「和食は世界でブームになっていても、国内では食べられる機会が減っている。ドーナツ化現象のようだ。今回の登録が、朝食にパンとコーヒーをとるような食卓を見直す機会になってほしい」と期待した。
京都府の「無形文化財技術保持者」に料理人として初めてなった老舗料亭「瓢亭」(左京区)の14代当主・高橋英一さん(74)は、文化や風習も含めた「和食」の広い概念が登録に至ったことを歓迎。
「北海道から沖縄まで各地の食文化が見直され、関心が高まる機運につながればうれしい」 高橋さんは京都市観光協会の副会長も務め、「京料理を味わうため、国内外から多くの観光客が京都を訪れるようになる」と経済効果も期待する。
料亭などでつくる京都料理組合(園部平八組合長)は「祝 ユネスコ無形文化遺産登録」「和食 伝統的な食文化」と書かれたちょうちんを作った。
店先に飾って祝おうと、組合に入る計148の料理店などに配っている。
京都の食材をいかした記念メニューを用意したり、料理の割引や粗品を用意したりする加盟店もある。
遺産登録を機に、和食を世界に広めるため、京都市は11月、総合特区法にもとづく認定を受け、外国人が市内の料亭などで働きながら日本料理を学ぶ「ビザ特区」に認められている。
京都府の山田啓二知事は「感慨無量。和食文化の継承・発展を図っていく」とのコメントを出した。
■大人に「食育」を〈料理評論家の山本益博さんの話〉
私たちが日常的に家庭で「和食」を作り食べているというのは、すでにほとんど幻想にすぎず、「和食」と「我が家のごはん」はとてもかけ離れたものになっているといっても過言ではない。
既製品、半加工品を買ってきて、それをおかずに食べる場合が圧倒的で、家で魚をおろすどころか、サラダでさえ作らなくなっている。
昭和30年代以降、欧米化が進み、ごはんを中心とした食事の体系が崩れていった。
同じ食卓について、同じものを分かち合って食事する習慣も消えた。
いま一度、同じ食卓で、皆同じものを食べて「おいしい!」と声をあげる食事を取り戻さなくてはならない。
大人に「食育」を施し、食卓を楽しい食事の場にすることが、「和食」が無形文化遺産に登録されたことに対する敬意ではないか。
■郷土食を子どもたちに教え伝えるきっかけに〈食文化研究家・中山美鈴さんの話〉
和食の定義に、地域で普段から作られてきた郷土食を含めたことが一番の意義です。
福岡で生まれた筑前煮のように、旬の素材を生かした滋味あふれる郷土食が日本人の健康を支えてきた。
その郷土食が急速に消えつつあるように、和食も「保護」しなくては残らないものになったということでもある。
登録は、郷土食を子どもたちに教え伝えるきっかけになると思う。
ひとときのブームに終わらないことを願いたい。
というもの。
せっかく「和食」が無形文化遺産登録となったのに、報道なども結構アッサリ。
米屋の反応は、ほとんど無し。
産地は反応しているのだろうか?
お米の復活には、一番の材料なんだけど・・・