奥田英朗 我が家の問題

昨年末からの佐々木譲さんの道警シリーズ読破で、ちょっと疲れたので
軽い短編集、奥田秀朗さんの　我が家の問題　でひと休み。

あらすじ・・・・（「BOOK」データベースより）
夫は仕事ができないらしい。
それを察知してしまっためぐみは、おいしい弁当を持たせて夫を励まそうと決意しー「ハズバンド」
新婚なのに、家に帰りたくなくなった。
甲斐甲斐しく世話をしてくれる妻に感動していたはずがー「甘い生活？」
それぞれの家族に起こる、ささやかだけれど悩ましい「我が家の問題」
人間ドラマの名手が贈る、くすりと笑えて、ホロリと泣ける平成の家族小説。

目次・・・・（「BOOK」データベースより）
甘い生活？／ハズバンド／絵里のエイプリル／夫とＵＦＯ／里帰り／妻とマラソン

端から見ればたいしたことないようなことでも、当事者とっては大問題と言ったことは多々あること。
6家族それぞれに、悩んだり、ぶつかったり、イラついたりしつつも
一方で、互いに慰め合ったり、助け合ったり、いたわり合ったり・・・
夫婦、そして家族の形はそれぞれですね。
物事をマイナスに捉えて、正面から責めるのではなく
違った観点から援護射撃するというのも、家族ならではの温かい愛情。
縁あって夫婦となり、運命で親子となり、家族となって生きるのですから
少々のことでは、せっかくの絆を切ってはいけないとつくづく感じる物語でした。
でも一話だけ、離婚に繋がってしまいそうな家族があって、何とか修復させてほしかったです。

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