
昨秋映画化され、観たいと思っていたのに観られなかった作品の原作
沼田まほかるさんの 彼女がその名を知らない鳥たち を読みました。
あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。
下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。
彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。
そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。
「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。
衝撃の長編ミステリ。
登場人物すべてが、クズという触れ込みの映画でしたが
もちろん原作でも、描かれている人物たちはクズばかり。
ズブズブズブズブ、読んでいる自分までもが沼の底に沈んでしまうような
いたたまれない不快感と、どこまでも晴れることのない灰色の世界。
しかし不愉快と嫌悪の先に、究極の愛の世界がありました。
決して美しくはないラストに涙があふれ、灰色の世界に金の光が見えました。
久しぶりに傑作と思える作品を読んだ気がします。
沼田まほかるさんの 彼女がその名を知らない鳥たち を読みました。
あらすじ・・・・(「BOOK」データベースより)
八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。
下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。
彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。
そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。
「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが…。
衝撃の長編ミステリ。
登場人物すべてが、クズという触れ込みの映画でしたが
もちろん原作でも、描かれている人物たちはクズばかり。
ズブズブズブズブ、読んでいる自分までもが沼の底に沈んでしまうような
いたたまれない不快感と、どこまでも晴れることのない灰色の世界。
しかし不愉快と嫌悪の先に、究極の愛の世界がありました。
決して美しくはないラストに涙があふれ、灰色の世界に金の光が見えました。
久しぶりに傑作と思える作品を読んだ気がします。
![]() 彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫) [ 沼田まほかる ] |