nobara*note

くらしの中にアンテナをいっぱい張って日々のお気に入りを主婦の目で綴ります、目指すは雑貨屋さん的ブログ♪

米澤穂信 真実の10メートル手前

2018-07-12 21:27:16 | 本・雑誌・ドラマ
娘と孫がうちにいる間は、読みたい本は溜まっているのに、読書をする時間など全く取れず
ブログと同じくひと月半、時間が止まったままでした。
暇が戻り久しぶりに読んでみても、集中力が切れていて四苦八苦・・・
短篇集なのに1週間くらいかかって、ようやく読破したのは米澤穂信さんの 真実の10メートル手前 

あらすじ・・・・(出版社より)
高校生の心中事件。
二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。
週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの大刀洗と合流して取材を開始するが
徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める。
大刀洗はなにを考えているのか?
滑稽な悲劇、あるいはグロテスクな妄執ーー己の身に痛みを引き受けながら
それらを直視するジャーナリスト、大刀洗万智の活動記録。
「綱渡りの成功例」など粒揃いの六編、第155回直木賞候補作。

何気なく見えるありきたりの事件が、世間が考えるのとは少々違った方向を向いていることに、いち早く目をつける主人公太刀洗。
米澤さんらしくうまく仕立て上げた、先が全く読めない奥の深い話。
ただ主人公があまりにも自分を滅し続け、言動のすべてがことごとくストイックすぎて
登場人物に感情移入ができず、より空恐ろしいストーリーに仕上がっていました。
これが米澤穂信流なのでしょうが、もっと読み手としての気持ちを爆発させたくてモヤモヤ・・・
そんな感じで消化不良気味ではあるのですが、続編ともいえる 王とサーカス が来月文庫になるそうなので
怖いもの見たさに、また読んでみようかと思います。

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