いよいよ楽しみにしていた一乗谷朝倉氏遺跡-復元武家屋敷・町並み-である。入り口に行くとちょっと興奮気味になる私義綱。どんな世界がまっているのだろうか…。
復元武家屋敷のメインストリート。石垣を含む土壁が雰囲気を感じさせる。周囲に高い建物もなく、本当に室町時代へタイムスリップしたかのような雰囲気である。
いよいよ復元武家屋敷へ。広くもないがかといって狭くもない武士の屋敷である。
まず入った武家屋敷。一乗谷の家々をみるとまず感心するのが井戸。どんな小さな家にも井戸がある。人間の生活の基本となる水が意識された計画的な町造りをしているんだなと感心。
門を入って右側。便所があった。今の和式便器と同じように「金隠し」が設置されている。これは想像復元ではなく、金隠し自体が発掘されているのである。これも文献だけでなく発掘調査を見ないとわからないことだなあ、と現代と同じような景色のトイレをみてまた感心した。
武家屋敷の主殿では武士の像が将棋をしている様子がみられた。将棋の駒も一乗谷から発掘されている。将棋から先の手を思考することを学んだのだろうか。また離れ座敷には茶道具もあった。七尾にも香道が盛んだったりしたので、発掘されれて復元屋敷ができればこんな感じになるのかなぁ?
屋敷の台所では調理中であった。
魚をさばいている。室町時代は、庶民にも包丁や鍋などが行き渡るようになった時代である。この一乗谷遺跡でも包丁が発掘されている。儀式を重んじるこの時代、料理にも色々な作法があったようである。武藤様がこのさばき方をみて「室町時代の魚のさばき方ですね」と教えてくれた。このようなアドバイスは有難い。歴史好きの友人と来れて良かった!
さて次は平面展示している周りの武家屋敷を覗きます。
それが伝播してこのようになったのだと思われます。