京都・滋賀・福井旅行2日目。余呉を出発し、朝の8時頃に福井県敦賀のインターを上り北陸道を行く。武藤様の車は速すぎず遅すぎず安全運転。それでも9時ぴったりに一乗谷朝倉氏遺跡資料館に到着。資料館が100円。復元町並みが210円らしい。安い。
一乗谷遺跡は30年以上にもわたって発掘調査が行われた。その、出土品や模型や、文書資料などを同資料館にて展示している。古文書などだけの文書史料でも貴重なのに、これほど豊かな遺構や遺跡が出てくる中世遺跡はない。それゆえ、中世史跡でも最先端の発掘調査史跡と言える。資料館で一番楽しみにしていたのが、刊行物の購入である。四国旅行で訪れた湯築城資料館では、様々な発掘調査の内容が展示されとても面白かったのだが、常設展示の解説書など刊行物が一切なかった。とてもがっかりした。しかし、この一乗谷朝倉氏遺跡資料館はすごい。参考にしたい資料が山ほどあった。ここで合計7冊。9000円ほどの資料を購入。私は朝倉氏を専門に調べているわけではない。しかし、今後おそらく発掘調査がされるであろう七尾城史跡と七尾城下町史跡で様々な遺跡が出たとき、おそらく一乗谷の発掘調査が参考になると考えた。だからこそ大量に資料を購入してしまった。お金が湯水のごとく消える。
さて、次に一乗谷朝倉氏遺跡の復元武家屋敷・町並みへと向かう。資料館から復元箇所に向かうまでにも、さらに発掘調査が進められていることがわかる。上記写真は「下城戸」といって、一乗谷の町に入る門のようなところだ。中世史跡は近世の城下町と違い戦乱の世のため防戦意識が高い。そこで、メインストリートも曲がっていたり、このように門の存在もある。このように実際の発掘調査をみると、そろそろ文献史料に限界が見えてきたのと畠山研究を進めるには考古学的視野が必要になってくると思う。はやく発掘調査がされないかな…。