例のSP盤のデジタル化・復活作戦がついに実現し、昨日は ぬえが師家所蔵のSP盤を名古屋まで持参してきました。名古屋の ぬえの友人の研究者・鮒さん(←ハンドルです)の研究の一環として師家所蔵品をデジタル化するわけですが、夕方に名古屋に到着して、一枚いち枚の状態を確認しながらデジタル処理をする会社に引き渡すのに大変な時間が掛かり、それを終えてホテルにチェックインしたときにはすでに夜9時をまわっている、というありさま。
さてようやく遅い夕食・兼・鮒さんと飲みに行ったのですが、そうだった! 名古屋は夜が早いのを忘れていた。。10時近くになると駅前のほとんどの飲食店は閉まってしまって、また鮒さんが自宅に帰るための終電の時刻も迫って、走り回って開いているお店を探すハメになってしまいました。いやはやとんだ目に遭った。
それでも一夜明けて、徳川美術館に行って駆け足で見学し、厚板唐織の図柄の便箋と、鬘帯の図の入った一筆箋、さらに縫箔の文様の入ったハンカチを買いました。ほくほく。いえ、ハンカチはちょっと男性には使いづらい図柄なのですが、これが ぬえが内弟子から卒業したときにはじめて自分で作った縫箔のデザインを、この美術館所蔵の縫箔を参考にして作ったのです。徳川美術館にはこれでもう4度か5度ほど来ているのですが、今日はじめてこのハンカチを発見して、それが ぬえ所蔵の縫箔の本歌たる縫箔の文様を写したものだったものですから。。なんだか嬉しくて買ってしまいました。
それから急いで新幹線に飛び乗って東京に帰り、国立能楽堂で申合に参加。なんだか忙しい一日でしたが、充実はしていました。
それにしても、これだけこの美術館には足を運んでいるのに、一度も『源氏物語絵巻』の展観の時期に来たことがない。。毎年11月だと思うのですが、今回も1週間後から展示が行われるそうです。。
SP盤のデジタル化についてはいろいろと面白い話題があり、また昨日は鮒さんからも話題を提供して頂きました。これはまた次回にでもお知らせ致しましょう。