面白い体験をしてしまいました。
じつは3週間ほど前に 突然 林千永さんからメールを頂きまして…「はて? 林千永さんって誰だっけ??」と思った ぬえ。文面をよ~~く読んで、よ~~く考えたところ、かつて林千枝(はやし・ちえ)先生と名乗っておられた日本舞踊家の方でした。何時の間に改名されたんでしょ。
林千永先生とはもう長いお付き合いなのですが、林先生も ぬえも、ともにあるコンサートのお手伝いとしてご一緒していましたので、10年近く続いたそのコンサートももう2年ほど前からご無沙汰してしまいまして、それ以来お久しぶりにご連絡を頂いたのでした。
このコンサートも面白いものでしたね~。西村真琴さんという長唄のお師匠さんがおられまして、この方が日本に滞在する外国人にボランティアで三味線などを教えておられたのです。ふとした事から西村さんは ぬえの『道成寺』をご覧になって、それから ぬえにメールを頂戴しまして、そのような活動をされている方だと知ったのです。ぬえも西村さんの活動に傾倒して、ボランティアで西村さんの外国人の生徒さんに仕舞を教えたり、また彼らの発表会…「インターナショナル邦楽の集い コンサート」に出演しておりました。
考えてみればここでのお付き合いはいろんな形に発展しました。ぬえの師家の公演プログラムの英文解説をいま現在も手伝ってくれるアメリカ人がおられるし、ぬえがアメリカの大学で教えた際にアシスタントをしてくれたアメリカ人もいましたし、ぬえが外国人に指導している事を知った友人の紹介で漫画家の成田美名子さんと知己になり、『花よりも花の如く』の取材のお手伝いをさせて頂いたこともありました(←サンクスです>紫苑)。
この西村真琴さんのコンサートで林千永先生とはお近づきになったのですが、まあ上品で、そのくせ楽しい方で、お弟子さんもたくさんおられるのに ちっとも威張るところもなくて、なんだか ぬえは いっぺんで好きになってしまいました。
その後西村さんのコンサートも、外国人の生徒さんが減ったり、ご家庭の事情もあったりで 大きな催しは少なくなってきまして、ぬえもこのところ2年ほどはお手伝いに伺っておりませんで、それにつれて千永先生ともご無沙汰になってしまった、というわけです。
あらお久しぶり~ と思ってメールを読んでみると、なんと現代劇の劇団の役者さんに謡と鼓を教えてくれませんか? とのこと。ええ~?? 経験がないので ちと不安ではありましたが…でも ほかならぬ千永先生のお願いだし、なんだか面白そうなので、ふたつ返事でお引き受けさせて頂きました。
その劇団とは「演劇倶楽部 座」という名で…すみません、ひょっとしたら とんでもなく無礼なのかも知れませんが、ぬえ、現代劇の劇団や役者さんは まったく知らないので、この劇団も存じませんでした…、そして、なんでも「詠み芝居」という独特の形態のお芝居をしておられるのだそうです。
劇団は壤晴彦さんという方が主宰しておられ、日本語や日本伝統の身体表現の習得・体現に力を入れておられるのだそうです。そうして「詠み芝居」という、原作となる物語(主に近代文学)に脚色を入れず、役者によるセリフのほかに、地の文を読む語り手が登場することによって原作者の文体をそのまま舞台上に表現する独特の手法を確立されているのでした。
そして今回 ぬえがお手伝いすることになったのが泉鏡花の『歌行燈』。なるほど、老能役者(シテ方)と小鼓方…ともに名人が登場する小説です。その謡と鼓の指導をせよ、と、今回 ぬえは千永先生から仰せつかったのでした。
事前に、すでに去年初演を済ませている 詠み芝居『歌行燈』のDVD録画を見せて頂き、また台本も頂戴して、さて先日初稽古のために劇団事務所に伺って参りました。
じつは3週間ほど前に 突然 林千永さんからメールを頂きまして…「はて? 林千永さんって誰だっけ??」と思った ぬえ。文面をよ~~く読んで、よ~~く考えたところ、かつて林千枝(はやし・ちえ)先生と名乗っておられた日本舞踊家の方でした。何時の間に改名されたんでしょ。
林千永先生とはもう長いお付き合いなのですが、林先生も ぬえも、ともにあるコンサートのお手伝いとしてご一緒していましたので、10年近く続いたそのコンサートももう2年ほど前からご無沙汰してしまいまして、それ以来お久しぶりにご連絡を頂いたのでした。
このコンサートも面白いものでしたね~。西村真琴さんという長唄のお師匠さんがおられまして、この方が日本に滞在する外国人にボランティアで三味線などを教えておられたのです。ふとした事から西村さんは ぬえの『道成寺』をご覧になって、それから ぬえにメールを頂戴しまして、そのような活動をされている方だと知ったのです。ぬえも西村さんの活動に傾倒して、ボランティアで西村さんの外国人の生徒さんに仕舞を教えたり、また彼らの発表会…「インターナショナル邦楽の集い コンサート」に出演しておりました。
考えてみればここでのお付き合いはいろんな形に発展しました。ぬえの師家の公演プログラムの英文解説をいま現在も手伝ってくれるアメリカ人がおられるし、ぬえがアメリカの大学で教えた際にアシスタントをしてくれたアメリカ人もいましたし、ぬえが外国人に指導している事を知った友人の紹介で漫画家の成田美名子さんと知己になり、『花よりも花の如く』の取材のお手伝いをさせて頂いたこともありました(←サンクスです>紫苑)。
この西村真琴さんのコンサートで林千永先生とはお近づきになったのですが、まあ上品で、そのくせ楽しい方で、お弟子さんもたくさんおられるのに ちっとも威張るところもなくて、なんだか ぬえは いっぺんで好きになってしまいました。
その後西村さんのコンサートも、外国人の生徒さんが減ったり、ご家庭の事情もあったりで 大きな催しは少なくなってきまして、ぬえもこのところ2年ほどはお手伝いに伺っておりませんで、それにつれて千永先生ともご無沙汰になってしまった、というわけです。
あらお久しぶり~ と思ってメールを読んでみると、なんと現代劇の劇団の役者さんに謡と鼓を教えてくれませんか? とのこと。ええ~?? 経験がないので ちと不安ではありましたが…でも ほかならぬ千永先生のお願いだし、なんだか面白そうなので、ふたつ返事でお引き受けさせて頂きました。
その劇団とは「演劇倶楽部 座」という名で…すみません、ひょっとしたら とんでもなく無礼なのかも知れませんが、ぬえ、現代劇の劇団や役者さんは まったく知らないので、この劇団も存じませんでした…、そして、なんでも「詠み芝居」という独特の形態のお芝居をしておられるのだそうです。
劇団は壤晴彦さんという方が主宰しておられ、日本語や日本伝統の身体表現の習得・体現に力を入れておられるのだそうです。そうして「詠み芝居」という、原作となる物語(主に近代文学)に脚色を入れず、役者によるセリフのほかに、地の文を読む語り手が登場することによって原作者の文体をそのまま舞台上に表現する独特の手法を確立されているのでした。
そして今回 ぬえがお手伝いすることになったのが泉鏡花の『歌行燈』。なるほど、老能役者(シテ方)と小鼓方…ともに名人が登場する小説です。その謡と鼓の指導をせよ、と、今回 ぬえは千永先生から仰せつかったのでした。
事前に、すでに去年初演を済ませている 詠み芝居『歌行燈』のDVD録画を見せて頂き、また台本も頂戴して、さて先日初稽古のために劇団事務所に伺って参りました。