見習い百姓のつぶやき

宮仕えも一段落、半農半Ⅹを本格化。農的暮らしとさまざまなⅩを悩んで、楽しんで一歩づつ。

そんな言葉は戯言さ

2020-04-12 21:04:42 | 本や図書館

なぜか?改めて読み進めている本が手元にあるのに、本棚に気になる本が目に留まって手に取りました。
姜尚中の「トーキョー・ストレンジャー」、いつのどんな本なのか、全く分からないまま前書きを読み始めると、、、

3・11の直後に上梓された本、本文はファッション誌「BAILA」の連載に加筆訂正したものだとか。
その本文は一行も目を通していないのですが、前書きが妙に心に染みて、、、

3・11後の東京はいったいどうなるのか、、

それでも、私は悲観も楽観もしない。
ただ、高慢なトーキョーでも、委縮したトーキョーでもあって欲しくないと願うだけだ。
よそ者にさりげなく目配せし、そっと抱きかかえるようなトーキョー。
それが私の願うトーキョーの未来だ。
もしかして、トーキョーはやっとそんな都市に近づきつつあるのかもしれない。
今ほど、暗がりの中で人のぬくもりが恋しいときはないのだから。

さて、3・11後のトーキョーは彼の夢想したトーキョーに近づいたのか?
彼のそんな思いは、どんな行く末を辿ってきたのだろう?

僕には、ひょっとして元の木阿弥だった?そう思えてならないのです。
そしてこのコロナ禍、歴史は繰り返す、そんな言葉は戯言さ!と胸を張って言えるといいなあと思いながら前書きを読み終えました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする