冷たい季節風が吹き抜ける今日、大慌てで防寒ジャンバーを引きずり出し、出土した四隅突出型墳丘墓の現地説明会に行ってきました。
朝酌の促戸(せと)、奈良時代には官営の渡しがあり、国庁から隠岐への街道と内水交通の結節点・交通の要衝として栄えた場所。
出雲国風土記には、近くでは市も立ち、設置された簗で取れた魚などが並べられて賑わう様子が描かれています。今の矢田の渡しあたりです。
四隅突出型墳丘墓は、矢田の渡しのすぐ上の小高い丘から出土し、弥生終末期に築かれ一辺10m程度だったとみられるとのこと。
松江市では18基目の四隅突出墓、大きさから言えば小型ですが、朝酌の促戸に勢力を張った有力者だったんでしょうね。
墳丘墓は古墳時代を含め何度か改変が加えられたため、出土したのは一辺のみ、残っていた埋葬施設も低部のみですが、一辺の立石・敷石・張石が残り、その様子をうかがい知ることができます。
安来の仲仙寺古墳群と比べると、時代的には?と質問しましたら、時代的にはほぼ同じですが、地域によってその様式が違うんです、って。
確かに仲仙寺古墳とは張石などの様相が違う!
そう言えば、福井でも富山でも立石・敷石・張石といったものは見られなかったなあ、それぞれ、こだわりがあったのかなあ?
紅葉が深まる一方、色づいた葉がどんどん梢から離れていて、裏のモクレンも寂しくなりました。
今朝は、そのモクレンに久しぶりにヒヨドリのツガイ、よく見えること(*^^*)