わたしが待たれている。

行き来は自由。何処へでも行きたいところへ行ける。行きたいところは無数。その行きたい何処にでも魅力が溢れている。歓待して迎えられる。魂の歓喜と向上が約束されている。

とすれば？

ここにしがみついている理由はあるのだろうか？

此処とはわたしが息をしているところ、娑婆世界のことだ。

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ある。

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畑に出て秋野菜冬野菜を育てる任務に就くためだ。

重大な任務だ。

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わたしがこの任務に就かなければ、大根、白菜は、我が畑では、絶命する。

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もうすぐ９月。それまでに畑の土を耕して、植え付けをする。準備をしておく。

大根が実る。白菜が実る。

その役目を、このお爺さんが引き受けている。

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四月には夏野菜の種を蒔く。毎年毎年、わたしが待たれている。

 

大地、潤う。

まもなく午前１０時になるところです。気温は３３℃あります。まだ窓を開けていられます。風はありません。蝉の声が聞こえます。ワシワシ蝉です。

そろそろエアコンをつけます。

最高気温は３７℃まで上がりそうです。

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昨日の夜は、大きな雨の音で目が覚めました。あれだけ降ってくれたら、大地は地表だけではなく、深いところまで潤ったことでしょう。植物たちの歓喜の雄叫びが聞こえて来そうです。