NHK短歌2月号を買ってきて読んでいます。載っている作品は、僕にはみんな難しい。難解。そんなに難解にしないといけないの? 入選しないのかな? などと僕は首を傾げる。
単に、僕が無能だからかも知れないが。作品の良さを理解する能力が高くなければ読めないとすると、僕なんか撤退、退却を余儀なくされてしまう。
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と、ふてくされていると、僕にも理解できる作品が見つかった。嬉しい。
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おばあさんにコートを着せるおじいさん待合室の無言のふたり
岡野選 入賞 神奈川県横浜市 仁藤和子さん
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おばあさんに「ありがとう」を要求しないおじいさんがいる。無言で分かり合えているからだろう。おじいさんは、おばあさんの付き添いなのかもしれない。おばあさんの病状が心配で付き添ってきているのかもしれない。おばあさんがいてくれないと、おじいさんはきっと生きて行けないと思っているのだろう。労り合って支え合って生きているんだ、老いたらみんな。
時々、訪問させていただきますね。
新しき出会ひの電脳空間をかろやかにとび春をうたはむ
さぶろう