2月17日、月曜日の西日本新聞読者文芸、短歌部門に、わたしの投稿作品が、栗木京子選で入選を果たしていた。
嬉しい。3年ぶりかなあ? 5年ぶりかなあ?
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雪原をすばやくちっと駈けて行くイタチが二匹 これから何処へ?
薬王華蔵
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昔昔、鶏小屋に飼ってある鶏をイタチが夜中に襲っていた。驚いて駆けつけると、鶏の長い首が掻き毟られていた。
いまはもう何処の農家にも鶏は飼われていない。
では、イタチの二匹は何処へ向かっているのだろう。振り向きもしない。雪原に小さな足跡が残る。
でも行きたい場所があるんだ。
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この爺っさまには行くところがない。行きたいところもない。
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分かった。鼬(いたち)の二匹が向かっている先は、鼬の学校なんだ。もうすぐ始まりのベルが鳴るのだろう。
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