こころは三千の法界なり。こころに、仏の三千の法界が顕現する。
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「一念三千」の教えである。一念すれば三千の法界がこころに満ちる。満ちてこれるようにしてある。こころの湖に仏陀の教えが流れ込んで来る。宇宙の曼荼羅が流れ込んで来る。
修行者はこれを観想した。自己の内に仏陀を見出した。宇宙の曼荼羅を見出した。こころの耳に仏陀の声を聞く。三千大千世界に満ち満ちる仏陀の声を聞く。
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思いようでどうにでもなる人間のこころ。善にも走る悪にも走る。悲しみにも沈む苦しみにも捉まる。しかし、よろこびにも湧き立つ。
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わたしと宇宙が繋がっている。わたしと仏陀が繋がっている。臍の緒で繋がっている。心臓のベルトで繋がっている。一秒一秒の間も、呼吸で繋がっている。
生きても死んでもこの構図は不変だ。
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わたしのこころに仏陀がいて下さっている。わたしを導いておられる。わたしを守っておられる。それが観想できれば、涙涙涙だろう。そうなればもう、一々の不平を鳴らす気など起こさなくて済むようになれるだろう。
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