一週間寝てたことになる。
つまり、外へ出たのは一週間ぶりということになる。
一週間も、まあ、よく我慢して寝てたなあ。
その間何処にも行かなかったんだから、僕は優等生だなあ。
お上の命令によくよく従ったことになるなあ。
一週間寝てたことになる。
つまり、外へ出たのは一週間ぶりということになる。
一週間も、まあ、よく我慢して寝てたなあ。
その間何処にも行かなかったんだから、僕は優等生だなあ。
お上の命令によくよく従ったことになるなあ。
待合室は長いなあ。
診察室の前にかけている。
待つのは長いなあ。
早く外へ出たいなあ。
外は光が降っている。
春風がやさしく吹いている。
気持ちよく風を受けてればいい。
気持ちよく風を受けてればいいのだ。
難しいことではないのだ、と思う。
いまはそう思う。
風を受けていても難しい顔をしていたときがあった。それが嘘みたい。
天気晴朗。暑くも寒くもない。
いい季節だ。
下着一枚、シャツ一枚でいい。
風が渡る。薄緑いろの風が渡る。
ああ、生きているっていいなあ。
大空に向かって、おおい、おおい、おおいを叫びたくなるよ。
マスクをしてると、我が息が臭い。
やだなあ。
マスクは面倒だなあ。
でも、くしゃみしたらいけないからなあ。
ルールはまもらなきゃならないね。
薬をもらいにクリニックへ。
薬が切れた。どうにもならない。
杖をついたら、どうにか歩けた。よろよろよちよち。
ほっ。よかった‼️
お爺さんはお爺さん。
他愛ないことを考えて過ごしていいところが、お爺さん。
雲のお昼寝を眺めていればいいんだものねえ。
そこへ行っていっしょに昼寝でもしようかと考えているんだもんねえ。
お爺さんの世の中は平和だよ。のどかなもをだよ。
世界中の人類がみんなが青い顔をしているというときに、こんなに他愛なくしてうるなんて、なんだか申し訳がないなあ。
雲が、薄青い青空に、モクモクモクモク湧いて、遠くまで広がっている。
入道雲じゃない。
綿のようにフワフワフワフワフワもしている。あそこへ行って昼寝でもしてたらよかろうなあ。
人間はやっぱり落っこちるかなあ。
雲が、幼稚園児のように並んで、お昼寝をしているのかなあ、あそこで。
ウグイスが近くまで来て、歌を披露する。
もう、立派に一流の歌手だ。
ホーホケキョ、ホーホケキョ、ホーホーホー、ホーホケキョ。
よく澄んだ声が聞こえて来る。
惚れ惚れする。
山里はいいなあ。
一流の旅芸人が来て歌を披露してくれる。
ウグイスが近くまで来て、歌を披露する。
もう、立派に一流の歌手だ。
ホーホケキョ、ホーホケキョ、ホーホーホー、ホーホケキョ。
よく澄んだ声が聞こえて来る。
惚れ惚れする。
山里はいいなあ。
一流の旅芸人が来て歌を披露してくれる。