11月23日、祝日返上で出勤。
昼頃、ハン尚宮(母)からのメールが入った。
「国王さまから贈られたカニがまだ生きている。殺生するなんて可哀想だね」
その文言にビックリ。
「私が帰ってくるまで、生かしておいてね」と返事。 帰宅直後、カニさんに対面。
叩いてみると、
ピクピクと手足を小刻みに動かし、(私はもうダメです、あの世に行かせてもらいます)とぴたり止まった。
つまり、家族で看取ったカニさん。
「生きているっていうのはこの状態だった?」とハン尚宮に聞いてみると、
「届いた直後、箱を開けるとビックリ!!手足や目玉もキョロキョロ動かし、元気に動き回っていたのですよ。私の手で殺生することはできない、と思いつつ、即冷凍室に閉じこませたの」
「冷凍室に入れたのはどの位?」
「1時間ぐらいかな、生きている状態を見たいというメールが来てからは普通の冷蔵室に戻したんだけど・・・」
その会話を見たドックおじさん(父)が
「そりゃ、アワビも冷蔵室だと数日間は生きているが、冷凍だと即死になる。1時間の冷凍、瀕死の状態でこの時間まで生きていたのはすごい」
つまり、「やっと窮屈なところから出られた。昨日は飛行機、今日はクルマ。いったい、どこへ連れて行かれたんだ?私を解放してくれた、この人は誰だ?ちょっと背伸びするか」と手足を動かすから、ハン尚宮を驚かせたらしい。
その数分後、いきなり氷点下20度の空間に閉じ込められ、カニさんもビックリしただろう。
そこで熟手(「スクス」と言い、男性の韓国宮廷出張料理人)であるドックおじさんの出番。
ドックおじさんが料理するのは去年のクリスマス、チャングムの指示で作った「パク・マントウ」(冬瓜の餃子)以来。
食べやすいように、切り込みを入れるなどさばいてくれました。 カニ鍋にして美味しくいただきました。
国王さま、いつもありがとうございます。
この場を借りてお礼申し上げます。m(_ _)m