新しい王湯は居心地が良すぎたのか、15時15分発のことはすっかり忘れてしまいました。時計を見ると、14時45分。「30分前だけど、間に合うかな?」「さっきの通り道ではなく、向こう側に行って、降りればいいみたい。新しくできたところなので、まだ距離は把握していない」と。スマホで時刻表を確認すると、15時15分を逃すと、16時29分発。1日4本しかない終着駅の大前まで行って、その電車でそのまま高崎へUターン。15時15分発に乗れば、万座・鹿沢口駅で途中下車して、駅前で何か食べられる。「今から出発だっ!!」
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これは旧川原湯温泉駅から仰ぐように見上げると見える大橋です。
建設中の湖面1号橋。水没すると、深い湖底に駅があったんだな・・・とそう思うときが来ます。
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湖畔の真新しい旅館だけど、実は旧川原湯温泉駅の近くにあった旅館。水位が低くなったときに昔の遺構が現れて来ないように解体してしまったようです。
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ここまで来たときは緩やかな坂だったのに、ここから駅に降りるのに、急カーブの連続。
「間に合わないぞっ!早く来いっ!」
腕時計を見ると、15時10分。「5分前ですよー!!」「あの距離だと駅まで5分は難しいかも」と「間に合う」「間に合わないかも」「間に合っていれば、万座・鹿沢口でごはんが食べられる。間に合わなければ川原湯温泉駅で1時間以上ひまつぶし」と気持ちが錯綜。
諦めモードで駅前の道路にさしかかったところ、向こうから電車が見える!!
「早くっ!!」と駅にすべりこむ電車と競争するかように全力疾走で駅へ。いわゆる火事場の馬鹿力。日本の鉄道は世界一正確なので、時間通りにやってくる。運転士さんも乗務前に秒まで合わせた鉄道時計に秒単位で管理されている乗務行路表とおり。山口県の何もない漁村で暮らしていた頃は、家の前に山陰本線のレール。朝夕はDD51牽引の客車レッドトレイン(オハ50やオハフ50)。(國鐵時代は8両や10両とか今では考えられないほど長編成)昼間はほとんど短編成のキハ40やキハ47ディーセルカー。特急もキハ181(今は廃止)。父も、海岸でウニやアワビ採りをしていて、海岸沿いを走行する編成数で時計を持たなくても今の時間をおおまかに計測して、そろそろ潮時だと帰宅。自分の部屋からも汽車が見えるので、ほとんど時報代わりにしていたくらい、日本一正確。
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駅員さんが乗降客を確認し、車掌さんに合図を出すときに駆け足で(すいません、乗りますっ!!)
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特急草津到着時に駅構内を撮影している間に、切符の回収を待って、乗車記念を押してくれたので、顔を覚えられてしまったらしい。
(私は無札ではありません!ちゃんと持っていますから!)と必死にアイコンタクト。すると、駅員さんも「うん」とうなずき。
「間に合ってよかった~!!」全力疾走なので、汗がたくさん!!
友人「せっかく温泉で汗を流したというのに、また汗が・・・」
エアコンが欲しいけど、吾妻線は夏でも涼しい高原地帯なのか入っておらず。窓を全開。
青ヶ島牛祭り38回Tシャツをお友達からいただいたばかりの新品です。8月10日発売のところを台風で中止。お盆踊りのときにようやく発売された幻のもの。
いろんなカラーバリエーションがあるのに、なぜかお友達も私の好きな色を知っていました。青ヶ島らしく、青や水色のほうが落ち着く色ですしね・・・。
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今や、貴重なボロ國鐵113系ですっ!!
ずっと昔の國鐵時代、東海道本線と山陽本線(東京から下関間の1000キロ以上)で当たり前のように活躍していました。
下関駅でも、山陰本線はタラコ色のディーセルカー、山陽本線はこの色の113系(直流専用)、九州方面はあずき色の415系(交直流どちらもOK)の並びでした。「ボロ國鐵」とは語弊があるかも知れませんが、本当に懐かしいです。
JR西日本になっても、実質、國鐵廣島支社なので、山口県内の山陽本線も全面黄色に塗り替えて現役で活躍中。廣島エリア(南岩國~三原)に自動改札機の「イコカ」は導入してあっても、昭和の國鐵車両を永久的に大切に使われているようです。國鐵を懐かしむなら、是非廣島支社へ!!