今回の飯能野生動物観察会では、夕方、涼む目的もあって川遊びをしました。
名栗川の川原では石の水面ジャンプ投げ遊びや小魚などを捕ったりして遊びました。
石投げを競っています。↑
捕まえた小魚などを石で囲ったところに入れています。↓
また、ここでは小さな魚と共に「ギバチ」というひげの生えたナマズの仲間も捕獲されました。
このギバチは絶滅危惧生物に指定されている種のひとつだそうです。
まだそれ程絶滅度合いは高まっていないようですが、
omusubiさんによると以前と比べると水質がかなり悪くなり住んでいる魚たちも変わってきているとのことでした。
もちろんサワガニも居ました。↓
薄いぶどう色をしたきれいな個体でした。
以上、獣や昆虫達について記録しましたが、このほかにもいろいろ驚かされました。
そのひとつが、今回の観察会をリードしてくださったomusubiさんの薀蓄の深さです。
昆虫や動物にまつわるいろいろなエピソードがとても面白く感じました。
たとえば
1.セミヤドリガはどうやってセミに寄生するのか?
木肌に産み付けられたヤドリガの卵は、セミが飛んできた時に生じる衝撃を感じて孵化し、セミの身体にまとわり付くのだそうです。
この話を聞いて、流山の森でセミヤドリガに寄生されたヒグラシをたくさん見た時からの“おかさん”の疑問が解消しました。
2年くらいずっと疑問に思っていました。
それにしても、セミが留まりにきたときの衝撃を感じて孵化するって、どうやったらそんなことが出来るのかと?
本当に自然界の仕組みに驚かされてしまいます。
2.ノスリの云われ(ついでにチュウーヒの云われ)
学生の頃学校の「野鳥の会」に入っていたので、ノスリという鷹の仲間のことは知っていました。
しかしその名の由来が、「野擦り」。つまり野山を低空で飛び、野山を擦るように飛ぶからだ。
というのは始めて知りました。
上空をノスリの幼鳥と思われる鷹が飛んでいるときにomusubiさんから教わりました。
ちなみに、「チューヒ」という鷹も居るのですがそちらは「宙飛」という字が当てられていて、
空高く飛ぶ鷹を意味するとのことでした。
ただ、実際にはノスリは空高く飛ぶことが多く、チューヒは逆に低空飛行をすることが多いとのことです。
実際、今回見たノスリの幼鳥は空高くを滑空していました。
3.オニグルミは川のふちに生える。
この話も初耳でした。ネットで調べてみるとomusubiさんがいっていたとおり、
その実を川に運ばせるため川のふちに生えることが多いのだそうです。
などです。
これらの薀蓄があるかないかでは同じ鳥や昆虫を見ても、その面白さや興味深さなどが格段に違ってきます。
“おかさん”も今回得た面白い話を学び舎の子達に伝承していけたらと思います。
これで飯能動物観察会についての報告はおしまいです。
たった一日の短い探索でしたが、本当にいろいろなことを知ることができました。
出来ればまた1~2年後くらいに飯能を訪れてみたいと思います。