ここ2日間、朝の散歩では野鳥の姿がほとんど見られませんでした。
その代わり、散歩コースの一つである麗澤の敷地の中でカシノナガキクイムシ対策を施されている木を見つけました。
「ナラ枯れ」の元凶となっているあの虫を退治する対策です。
わたしが「カシノナガキクイムシ」と出会ってから、かれこれ10年近くになりますが、これと言って有効な策がほとんどないらしく、どこも被害にあった大木が枯れていくのを待つばかりでした。
そういう意味で、対策を施されているのを見るのはこれが初めてです。
上の写真の木にはこんな注意書きがありました。
捕獲と調査のためとなっています。
また、上の木の横の地面に張られたビニールに対する注意書きには、「くん蒸作業中」とあります。
この地面には枯れて伐採された樹の根っこがありますが、そこに巣くうカシノナガキクイムシを無視殺す算段のようです。
これらの対策が吉と出るかはわかりませんがとにかくうまくいって欲しいと思います。
ただ一方で、このキクイムシが巣くうのは老木が中心なのだそうなので、自然界の中での淘汰(不必要なもの、不適当なものを除き去ること。)の一環なのかもしれないなとも考えられます。
そう考えると人間のエゴで彼らを敵対視しすぎるのもどうかと思ったりもします。
振り返ると、わたしは2012年9月に当時毎日通っていた森の中でこの虫に出会いました。
森の中でも唯一樹液をたくさん出す、カブトムシ、クワガタ、カナブン、各種の蝶、スズメバチなどが集う木がこの虫にやられてしまいました。↓
このことからわたしは彼らを敵対視し始めました。
また、「まつど あそぼうよ」の活動拠点である金ケ作自然公園でも彼らの被害にあった大木と出会いました。
その木は2~3年後に枯れて、伐られてしまいました。↓
そんなことから憎たらしさが倍増してしまいましたが、もう一度考え直す必要があるかもしれません。
ちなみに、その後「根木内城址公園」、「やまびこ公園」、「柏浅間神社」などでも次々と見つけましたが、彼らにやられてしまった木に限って樹液をたくさん出す甲虫類をはじめとするサロンとなっていました。
彼らがいないと、昆虫たちのサロンとなる樹も少なくなって結果的に昆虫たちも困ってしまうのかも・・・・。
これが自然の摂理なのかもしれません。