2月の「Doしてみる学習(イベント)」では、小学生たちと「江戸時代の火おこし=火打石を使った火おこし」に挑戦してみようと思います。
いまの子どもたちは、マッチで火をつける経験すら、ほとんどの子がしたことがありません。そんな子どもたちに、苦労して火を起こす体験をして楽しんでもらおうと考えました。
火おこしが成功した際のご褒美は、起こした火で「あそぼうパン」や「マシュマロ」を焼いてお祝いです。
そのイベントの準備として昨日は、"ほくち(火口)‟を作りました。
そして今日はその火口と“火打ち石”を使って火(炎:ほのお)を起こしました。
その様子です。
まずは、"ほくち(火口)作り‟です。
火口というのは、江戸時代に火打石で打ち出した小さな火花を、安定した火種にするために使った道具で、厚手の綿布を炭にしたものです。
①厚手の綿布を入れたブリキ缶を火であぶります。
缶の蓋に開けてある穴から出る煙がほとんど出なくなったらおしまいです。
缶を開けると炭状になった綿布ができていました。8枚くらい作りました。
次は、火口と“火打ち石”を使って火(炎:ほのお)起こす作業です。
これが結構厄介です。
以前、「火打石セット」屋さんから、「火口」も買ったのですが、どういうわけか火花から火種にすることができませんでした。
火口と下の写真にある「火打石セット」を使います。
ブロック石の上に置いた火口の上で火打石をかち合わせ、火花をこの火口に落とせば成功です。しかし、小さな火花はたくさん出ますが、うまく火口の上に熱いまま落ちてくれません。
ネットで調べるとほとんどのサイトが、「火打石と火口を片手で重ねて持ち、火打石を金でたたくとよい。」と書かれていました。しかし、この方式だと、炭状になった火口がすぐにバラバラになってしまい、うまくいきませんでした。
そこで、いろいろ工夫した結果、ブロックの上に置いた火口の上で、「石を火打ち金でたたく」と割とうまくいくことがわかりました。
この写真は、火花が火口に飛び移ったのに気づかずに、やっぱりだめかと思い諦め、手を止めたとき見つけました。
今回のやり方に変えて5分弱だったと思います。
火口の上の部分の赤い半円が火種となっています。
火種のついた火口を、ガマの穂をほぐした綿毛でくるみました。
その綿毛にしばらく息を吹きかけて、炎まで大きくすることに成功しました。
その際、綿毛のまま息を吹きかけると、綿毛が飛び散ってしまうため、茶こしを2つ重ねた中に入れて、息を吹きかけました。
思いっきり強く吹く方がよいようです。
多少苦労しましたが、とりあえず、火おこしは成功しました。
「Doしてみる学習(イベント)」当日は、この火を使って「あそぼうパン」や「マシュマロ」を焼いてみんなで食べようと思います。
ただし、この催しは、雨風が強い場合はできないので、当日が穏やかに晴れてくれることを祈るばかりです。
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