「佐香錦-酒造好適米」
改良八反流と金紋錦を交配して山田錦に代わる吟醸用の酒米として改良された。
*https://shimane-sake.or.jp/sake/ より
「佐香錦」は島根県の酒米です。島根県だけで栽培されています。多くの蔵で、特徴的な米の香りを活かす造りがされていると感じました。
日本酒コンシェルジュ Umio 江口崇 2017年9月25日
「佐香錦」は島根県の酒米です。島根県だけで栽培されており、2017年の検査数量(≒生産量)は151トン、島根県の酒米全体の12.9%を占めます。
島根県農業試験場で1985年に育成開始、1995年に配布開始(島系酒49号)、2001年に「佐香錦」と命名されました。種苗法登録年は2004年となっています。
成熟期は早生の早、大粒で心白は多め。五百万石と比較して大粒、改良八反流と比較して稈長が短く(丈が短く)、大粒です。1998年の試験醸造では、佐香錦で造る酒の味は「濃醇型で味に幅があり、ソフトでのどごしがよい」と評価されています。
大阪医で開催されたイベント「しまねの地酒フェア」で島根県の酒蔵で造られる佐香錦の酒をテイスティングしましたが、多くの蔵で乾いた米の香りを活かす造りがされていると感じました。
佐香錦の系譜
改良八反流を母に、金紋錦を父に持ちます。改良八反流の祖先には農林44号を経由して「旭」。金紋錦はたかね錦を母に、山田錦を父に持つので、たかね錦を経由して北陸12号、山田錦を経由して雄町の系統を受け継いでいます。
*https://sakeconcierge.com/sakanishiki-genealogy-of-sake-rice/ より
*農研機構HP より