いいもの見ぃ~つけた!

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< 郷土料理 > 山形 鱒のあんかけ

2024-04-05 09:13:10 | 郷土料理

 「鱒のあんかけ」

 主な伝承地域 庄内地域

 主な使用食材 鱒、ニラ、しょうが、塩、砂糖、くず粉

 歴史・由来・関連行事
 「鱒のあんかけ」は、庄内地域を代表する春の料理。マスのなかでも最も美味とされるサクラマスを使う。稚魚のときに縄張り争いをして負けたものは海へ下り「サクラマス」に、勝ったものは川にとどまりそこで「ヤマメ」に成長する。秋の産卵に備え栄養を蓄えたサクラマスが川を遡上する時期がちょうど桜の咲く時期のため、「サクラマス」と呼ばれるようになったという説もある。「サクラマス」は、山形県を代表する魚介の一つであり、平成4年(1992年)に県魚に指定されている。
 「鱒のあんかけ」が食べられるようになったのは、江戸時代にまでさかのぼる。北海道から大阪を北前船という商船が往来していた影響で、西日本の文化の“あんかけ料理”が庄内地域にも伝えられたといわれている。祝い事などのハレの日に食べる料理としても現在も定着している。
 「鱒のあんかけ」のあんかけには、当時大変貴重だった砂糖やくず粉が使われており、客人をもてなすためのごちそうだったことが伺える。

 食習の機会や時季
 春のごちそうとして定着している「鱒のあんかけ」は、マスの焼き物や孟宗(もうそう)の煮物などと同じようにどの家庭でもつくられる。特に5月におこなわれる「酒田まつり」や「鶴岡天神祭」には欠かせない料理。現在では仕出し屋に頼んで「鱒のあんかけ」を食べる家庭も少なくない。その際は、家族や親戚に振る舞われる。

 飲食方法
 ゆでたサクラマスの身にニラをそえて、あんをかける。仕上げに別で用意したしょうがを上にのせる。京都府のあんかけと違い、冷たくて甘いあんかけを使用する。家庭や飲食店によっては、輪切りにしたゆで卵やそうめんがそえられることもある。また、仕出し料理や祝い善の一品として食べられている。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在も広く定着している料理である。特に5月の「酒田まつり」や「鶴岡天神祭」の時期になると料理屋や仕出し屋で提供される。また、総菜としてスーパーマーケットなどでも販売されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/masunoankake_yamagata.html より

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<伝統野菜> 大分 みとり豆

2024-04-05 09:06:16 | 伝統野菜

 「みとり豆」

 【生産地】宇佐市長洲(ながす)地区

 【特徴】ささげの一種。色は黒紫色と赤色の2種類があり、「黒みとり」や「赤みとり」とも呼ばれている。小豆よりも皮が硬く、風味も異なる。小豆は炊くときに煮崩れて同割れしやすく切腹をイメージさせるため、縁起を担いで皮が破れにくい「みとり豆」が重宝された。

 【食味】ささげの独特の風味と歯応え。

 【料理】みとりおこわ(赤飯)。炊いても煮くずれることがなくふっくらと仕上がり、ご飯にきれいな色がつく。「黒みとり」は紫色や「赤みとり」は少しピンクがかった色になる。慶事や仏事で色合いを調節する。

 【来歴】大分県で古くから受け継がれてきた、自家用のつるなしささげ。莢(さや)は食べずに実だけをとることから「みとり豆」と呼ばれる。宇佐地方を中心とした県北地域では、お盆に小豆の代わりにみとり豆を使った赤飯を作る風習がある。

 【時期】7月末~8月上旬頃

*https://tradveggie.or.jp/44-ooita/#i-16 より

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<B級ご当地グルメ> 北海道 富良野オムカレー

2024-04-05 08:59:51 | B級ご当地グルメ

 「富良野オムカレー」

 都道府県 北海道
 地域 富良野市
 推進団体 富良野オムカレー推進協議会
 概要 富良野オムカレーは、北海道富良野市の新ご当地B級グルメ
 オムレツにカレーをかけたもので、平成12年から開発に取り組みをはじめ、現在富良野市内十数店舗で提供されている。
 また、全国のイトーヨーカドーで「富良野オムカレー弁当」が期間限定販売されるなどで話題を呼んでいる。

 ラベンダーや北の国からで知られる富良野は、カレーの代表的な具材である玉ねぎ、人参、じゃがいもや、アスパラ、ほうれん草、セロリ、ブロッコリーなどの季節の野菜、さらに牛、豚や米「きらら397」などが生産されている、言わばカレー食材の宝庫。
 「富良野オムカレー推進協議会」が中心となって、富良野の食材にとことんこだわった町の新たな名物、オムカレーが開発された。

 富良野オムカレーの六箇条として

 第1条 お米は富良野産を使い、ライスに工夫を凝らす
 第2条 卵は原則 富良野産を使い、オムカレーの中央に旗をたてる
 第3条 富良野産の「チーズ(バター)」もしくは「ワイン」を使用する
 第4条 野菜や肉、福神漬(ピクルス)なども富良野産にこだわる
 第5条 富良野産の食材にこだわった一品メニューと「ふらの牛乳」をつける
 第6条 料金は税込み1,000円以内で提供する

 などが定められている。

*https://b9navi.com/%e5%af%8c%e8%89%af%e9%87%8e%e3%82%aa%e3%83%a0%e3%82%ab%e3%83%ac%e3%83%bc%ef%bc%88%e5%8c%97%e6%b5%b7%e9%81%93%e5%af%8c%e8%89%af%e9%87%8e%e5%b8%82%ef%bc%89/ より

 富良野オムカレーとは?

 【定義】

 富良野オムカレーは、国民食のカレーとオムライスを組み合わせ、

 地元食材と提供スタイルにこだわった新カテゴリーのご当地カレー

 「富良野オムカレー」のルール

 第1条 お米は富良野産を使い、ライスに工夫を凝らす

 第2条 卵は原則 富良野産を使い、オムカレーの中央に旗をたてる

 第3条 富良野産の「チーズ(バター)」もしくは「ワイン」を使用する

 第4条 野菜や肉、福神漬(ピクルス)なども富良野産・北海道産にこだわる

 第5条 富良野産の食材にこだわった一品と「ふらの牛乳」をつける

 第6条 料金は税抜1,500円以内(2024年4月変更)で提供する

 提供店はHPで

*https://furano-omcurry.my.canva.site/home より

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うまいッ! NHK「うまみとコクひろがる!たまりしょうゆ~愛知・武豊町~」

2024-04-05 08:29:23 | うまいッ!NHK

 うまいッ! 「うまみとコクひろがる!たまりしょうゆ~愛知・武豊町~」 2014年11月16日

 番組内容
 強いうまみと深いコクで知られる「たまりしょうゆ」。全国のしょうゆ出荷量のわずか2%ほどだが、愛知県など東海地方で根強い人気を誇る。名古屋名物ひつまぶしのタレ、きしめんのつゆにも欠かせない。愛知県武豊町には昔ながらの作り方を受け継ぐ蔵が数多く残る。材料は大豆だけ、こうじ作りは手作業、木のおけで発酵、熟成させること2年あまり。人、こうじなどの微生物、そして時間が作り上げる極上の味の秘密に迫る。

*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201411160615001302100 より

 詳細不明につき、勝手に調べてみました。

 「たまり醤油」

 醤油を大きく分ければ5種類
 古くから日本各地で生産されてきたしょうゆは、それぞれの地域の嗜好や醸造の歴史などにより、さまざまな個性を持っています。その種類は、日本農林規格(JAS)によって、こいくち・うすくち・たまり・さいしこみ・しろしょうゆの5つに分類されています。

 濃口醤油 -こいくちしょうゆ-
 こいくちしょうゆは、全国のしょうゆ出荷量の約84%を占める最も一般的なしょうゆです。塩味のほかに、深いうま味、まろやかな甘味、さわやかな酸味、味をひきしめる苦味を合わせ持っています。調理用・卓上用どちらにも幅広く使える、まさに万能調味料です。

 淡口醤油 -うすくちしょうゆ-
 「淡口」と書いてうすくちと読みます。関西で生まれた色の淡いしょうゆで、しょうゆ出荷量の約13%を占めています。発酵と熟成をゆるやかにさせる食塩を、こいくちより約1割多く使用。素材の持ち味を生かすために、色や香りを抑えたしょうゆです。素材の色を美しく仕上げる炊き合わせ、ふくめ煮などの調理に使われます。

 溜醤油 -たまりしょうゆ-
 たまりしょうゆは、主に中部地方で造られる色の濃いしょうゆです。トロ味と、濃厚なうま味、独特な香りが特徴。古くから「さしみたまり」と呼ばれるように、寿司、刺身などの卓上用に適するほか、加熱するときれいな赤みが出るため、照り焼きなどの調理用や、佃煮、せんべいなどの加工用にも使われます。

 再仕込醤油 -さいしこみしょうゆ-
 さいしこみしょうゆは、山口県柳井地方で生まれ、山陰から北九州地方にかけて多く造られてきました。他のしょうゆは麹を食塩水で仕込むのに対し、生揚げしょうゆで仕込むため「再仕込み」と呼ばれています。色・味・香りとも濃厚で、別名「甘露しょうゆ」ともいわれ、刺身、寿司、冷奴など、主に卓上でのつけ・かけ用に使われています。

 白醤油 -しろしょうゆ-
 しろしょうゆは、愛知県碧南市で生まれた、うすくちしょうゆよりさらに淡く琥珀色のしょうゆです。味は淡白ながら甘味が強く、独特の香りがあります。色の薄さと香りを生かした吸い物や、茶碗蒸しなどの料理のほか、せんべい、漬物などにも使用されています。

*https://www.soysauce.or.jp/knowledge/kinds より

 たまりしょうゆとは
 東海地方の特産品である「豆みそ」をつくる過程で、にじみ出た液体だけを取り出したのが、たまりしょうゆのはじまりと言われています。

 とろりと濃厚な旨み、素材を引き立てる色と香りが持ち味で、刺身や寿司、照り焼き、佃煮、せんべいなどに使われてきました。別名「さしみたまり」とも呼ばれています。

 原料の特徴
 一般的なこいくちしょうゆは大豆と小麦をほぼ同じ分量で仕込みますが、たまりしょうゆの原料はほとんどが大豆です。小麦を使う場合でも少量だけです。

 しょうゆの旨みは大豆の成分が元になるので、大豆を多く使うたまりには旨みがたっぷり含まれます。そのうえ、健康な身体づくりに大切な大豆たんぱく質も豊富に含まれています。

 たまりしょうゆの地域特性
 しょうゆ出荷量の割合
 東海地方(愛知・岐阜・三重)では、たまりしょうゆや白しょうゆのような、昔からこの地域の嗜好に根差したしょうゆが好まれています。東海地方で流通しているしょうゆのうち、たまりしょうゆが15%を占めています。

 全国では、たまりしょうゆが2%ほどで、こいくちしょうゆが主流です。

*https://www.ichibiki.co.jp/brand/tamari-soy-sauce/#tamari2 より

 

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<異名-人物> 薩摩国薩摩藩国父

2024-04-05 08:18:37 | 異名

 「薩摩国薩摩藩国父 島津久光」

 島津 久光(しまづ ひさみつ)は、江戸時代末期の薩摩藩の国父、日本の政治家。位階・勲等・爵位は従一位大勲位公爵。字は君輝、邦行。雅号は幼少時が徳洋、以後は大簡・叟松・玩古道人・無志翁と号した。

 藩の最高権力者へ
 安政5年(1858年)7月16日に斉彬が死去すると、遺言により忠教の実子・忠徳が12月28日、藩主に就任する(忠徳は翌年2月、将軍・徳川家茂に拝謁し、その偏諱を授かって茂久と改名。のちの忠義)。茂久の後見を務めた斉興が安政6年(1859年)9月12日に没すると、藩主の実父として茂久の藩内における政治的影響力が増大する。文久元年(1861年)4月19日に宗家へ復帰、「国父」の礼をもって遇されることになり、藩政の実権を掌握する。23日、通称を和泉、諱を久光に改める。文久2年(1862年)2月24日、重富邸から新築の鹿児島城二の丸邸へ移る(以後、藩内において「副城公」とも称される)。

*Wikipedia より

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<料理用語-和食> 食い味

2024-04-05 08:03:22 | 料理用語

 「食い味-くいあじ」

 できた料理の味。

*https://temaeita.net/top/t2/kj/7_E/02.html より

 料理で、最終的に味がちょうどよくなるように加減して調味すること。たとえば水分の蒸発によって味が濃くなる煮物などは、調味の時点では薄めにする。

*和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 より

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<難読漢字-魚> 河豚、鰒

2024-04-05 07:59:45 | 難読漢字

 「河豚、鰒 ふぐ」

 フグ(河豚、鰒、鮐、魨、鯸、鯺、吹吐魚、鯸䱌)は、フグ目、特にフグ科に属する魚の総称。

 河豚
 漢字で「河豚」と表記するが、「河」と書くのは中国で食用とされるメフグが河川など淡水域に生息する種であるためで、また、このメフグが豚のような鳴き声を発することから「豚」の文字があてられているとされる。

 中国語では「河豚」「河豚魚」「河魨」という表記を使っている。『山海経』などの古典では「鮭」の字を当てている場合がある。

*Wikipedia より

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<慣用句・諺> 大弁は訥なるが如し など

2024-04-05 07:52:38 | 慣用句・諺

 「大弁は訥なるが如し-だいべんはとつなるがごとし」

 《「老子」四五章から》人の心を動かすようなすぐれた弁舌家は、余計なことを言わないから、かえって口べたのようにみえる。

 

 「題を出す」

 こちらから注文をつけておく。

 

 「攤打つ-だうつ」

 攤の遊びをする。双六 (すごろく) をする。

 「攤」-平安時代からの、さいころを使った遊戯の一。さいの目の大小で勝敗を決める。

 

 「出しにする」

 自分の利益のために利用する。だしに使う。

 

 「出しに使う」

 「出しにする」に同じ。

 

*goo辞書 より

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<日本酒メーカー> 秋田 浅舞酒造

2024-04-05 07:45:02 | 日本酒

 「浅舞酒造」

 浅舞酒造株式会社[天の戸]

 浅舞酒造の歴史
 大正6年、創業者の柿﨑宗光は「天の戸は静かに明けて神路山 杉の青葉に日影さすみゆ」という古歌から酒名を「天の戸(あまのと) 」としました。天の戸とは天照大神の逸話で知られる「天の岩戸」のこと。ラベルなどに勾玉 (まがたま)があしらわれる由縁ともなっています。天の戸は、全国新酒鑑評会で秋田県初となる5年連続金賞を受賞、さらには2021年IWC Sake部門普通酒の部でゴールドを受賞するなど、名実ともに秋田を代表する蔵元となっています。

 酒蔵の特徴
 豪雪地帯で知られる秋田県横手市浅舞地区に佇む浅舞酒造。冬期には雪で酒蔵全体が深く覆われ、蔵内には天井や柱を伝わって「秋田の冬の音」が響き渡るそうです。仕込み水に使用される、奥羽山脈に端を発する皆瀬川、成瀬川の伏流水は「琵琶沼寒泉」と呼ばれ、やわらかい軟水ということが特徴です。江戸時代の民俗学者、菅江真澄に「雪の出羽路」の一節で名水として称えられるほど。この蔵と湧き水によって浅舞酒造唯一の味わいを醸し出します。

 浅舞酒造の酒造り
 天の戸は「酒は田んぼから生まれる」を信念に米作りから取り組み、2011年より全量純米酒蔵となりました。天の戸の酒は、糀を多く使う食文化に慣れ親しんだ蔵人たちの「舌」でつくられます。軽めの味わいですが、飲み進むうちに軽さの底にある力強い核となる味があるのが特徴。日本酒の名醸地としての「横手盆地」を目指して、天の戸を手に取ってくれる方へ、横手盆地の沃野と豊富な水の織り成す風景を、瓶に詰めてお届けしています。

 浅舞酒造株式会社 横手市平鹿町浅舞字浅舞388

*https://www.osake.or.jp/kuramoto/31asamai.html より

 代表銘柄

天の戸・純米大吟醸45

純米大吟醸を身近に感じていただきたい。
そんなコンセプトで仕込みました。
飲みごたえとキレの両立。コスパの味吟です。

原料米
秋田県産酒造好適米
特定名称: 純米大吟醸酒
精米歩合:45%
アルコール度 : 16.3%
日本酒度 : +0.1
酸度 : 1.6

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<四国八十八箇所> 第5番札所 地蔵寺

2024-04-05 07:30:13 | 巡礼

 「地蔵寺」

 地蔵寺(じぞうじ)は、徳島県板野郡板野町羅漢にある真言宗御室派の寺院。無尽山(むじんざん)荘厳院(しょうごんいん)と号す。本尊は地蔵菩薩(延命地蔵)と、その胎内仏の地蔵菩薩(勝軍地蔵)。四国八十八箇所第五番札所、阿波西国三十三観音霊場(東部)第24番札所。

 本尊真言:おん かかかびさんまえい そわか
 ご詠歌:六道(ろくどう)の能化(のうげ)の地蔵大菩薩 導(みちび)き給えこの世後(のち)の世
 納経印:当寺本尊、奥ノ院五百羅漢、阿波西国霊場如意輪観音
 歴史
 寺伝によれば弘仁12年(821年)、嵯峨天皇の勅願により空海(弘法大師)が一寸8分(約5.5 cm)の甲冑を身にまとい馬にまたがる姿をしていると云われる勝軍地蔵菩薩を自ら刻み、本尊として開創したと伝えられる。

 嵯峨・淳和・仁明の3代の天皇の帰依が篤かった。宇多天皇の頃、紀州熊野権現の導師であった浄函上人が、熊野権現の託宣によって霊木に2尺7寸(約80 cm)の延命地蔵菩薩を刻み、前述の勝軍地蔵菩薩を胎内に納めたという。

 本尊が勝軍地蔵というところから源義経などの武将の信仰も厚くかった。当時は伽藍の規模も壮大で26の塔頭と、阿波・讃岐・伊予の3国で300あまりの末寺を持ったという。しかし、天正10年(1582年)に長宗我部元親の兵火によりすべて焼失。江戸時代、徳島藩主蜂須賀氏の庇護を受け、歴代住職や信者の尽力により再興された。

 伽藍

 石柱門:「不許葷酒入山門」の石柱から当寺は始まり、両側には桜と松が並ぶ。
 山門(二天門):単層、左右に二天像を安置。
 本堂:本尊は秘仏の地蔵菩薩半跏像で、前立には胎内仏を模した勝軍地蔵菩薩。
 大師堂:大師像を拝観できる。天井には天女が舞う。
 不動堂:不動明王立像、両脇に如意輪観音(阿波西国24番)と八臂弁財天。本堂と棟続きで左側は恵比寿堂になっている。
 八角堂:金色に輝く観音立像
 淡島堂:和歌山県の淡島神社の分身とされる。
 水子地蔵尊(水琴窟):庫裡の玄関左にも水琴窟がある。
 たらちね大銀杏:樹齢800年を越えるといわれる大木。
 修行大師像:台座には大師の物語を描いた絵
 句碑歌碑:本堂の背後から五百羅漢へ向かう道の両脇に4基ある。「道岐れすなはち遍路しるべかな」「盆近しホースを長くたぐり寄せ 祖父母の墓を洗う息子よ」「大河の闇豊かなり二番藍」「百薬に優る遍路に出でにけり」
 山門を入って行くと右に大銀杏がありその先で石畳が交差している。左に進むと左手に手水鉢があり、正面奥に本堂が建つ。その右手には不動堂・恵比須堂があり、石畳を戻ると手水鉢の向かいに水琴窟のある水子地蔵がある。大師堂は本堂に向かい合わの位置にある。大師堂の右に淡島堂がある。納経所は山門の正面にある庫裏の右端である。庫裏の左前には八角堂がある。

 宿坊:なし
 駐車場:50台・バス10台。無料。

 文化財
 国の史跡
 阿波遍路道 地蔵寺境内:約3.6ha。2019年10月16日指定

 国の登録有形文化財
 本堂 (以下5件2011年1月26日登録)
 不動堂
 大師堂
 経蔵
 五百羅漢堂(奥の院)

 板野町指定史跡
 地蔵寺

 年中行事
 大護摩供養が、毎年3月第1日曜日に行われる。

 奥の院

 五百羅漢堂
 本寺の北側にある。安永4年(1775年)に実聞・実名という兄弟の僧によって創建された。木造の羅漢は全国でも珍しい。地元では「羅漢さん」の名で親しまれている。1915年(大正4年)の火災で焼失し、その後1922年(大正11年)に再建したのが現在の堂で、3度目の復興であるが羅漢像は二百体ほどになっている。
 真ん中に高さ4丈の釈迦如来坐像を祀る釈迦堂、右に大きな大師像を祀る大師堂、左に大きな弥勒菩薩坐像を祀る弥勒堂とそれらを繋ぐ回廊がコの字型に並び、回廊にほぼ等身大の五百羅漢が並ぶ。

 地蔵寺 徳島県板野郡板野町羅漢字林東5

*Wikipedia より

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