うまいッ! 「コリコリほのかなうまみ 佐渡の伝統食 アラメ~新潟・佐渡」 2015年05月24日
番組内容
アラメは昆布の仲間の海藻。新潟の佐渡ではこのアラメの加工品である、分厚い「たたみいわし」のような乾物「板アラメ」を昔からの特産にしている。水でもどすとほのかなうまみとコリコリとした食感が楽しめ、炒め煮や、サンマなどを巻く「アラメ巻き」といった郷土食には欠かせない。佐渡には、珍しいアラメ専門の漁師が今も残り、箱メガネで海中をのぞきながら収穫する。アラメのおいしさの秘密をたっぷりと紹介する。
*https://www.nhk.or.jp/archives/chronicle/detail/?crnid=A201505240615001302100 より
詳細不明につき、勝手に調べてみました。
「アラメ」
アラメ(荒布、滑海藻、学名: Eisenia bicyclis)は、コンブ目コンブ科[注 2]アラメ属に属する大型の褐藻の1種である。根のような付着器で岩に付着し、1本の茎(茎状部)の先端は2年目以降に二叉に分かれ、多数の葉(葉状部)をつける。多年生であり大きなものは高さ1–3メートルになる。葉の表面にはシワがあり、側葉が分岐して二次側葉をつける。太平洋岸では東北地方から伊豆半島、日本海岸では山陰地方から九州および韓国の一部に分布し、低潮線付近で大規模な藻場(海中林)を形成する。ときに食用とされる。
日本産のアラメ属藻類には他に静岡県西部から四国東部に分布するサガラメ(相良布、学名: Eisenia nipponica)があり、サガラメは側葉が分岐せず二次側葉を欠く点でアラメと異なる。アラメとサガラメ、さらにカジメ属のカジメ、クロメ、ツルアラメなどはしばしば混同され、これらの褐藻も"アラメ"の名で食用とされることがある。
*Wikipedia より
名称
アラメは荒布や荒和布とも表記されるが、これはワカメ(和海藻、和布とも表記される)にくらべて荒々しく硬いことに由来するとされる。また滑海藻、阿羅女、阿良米と表記されることもある。アラメは同属のサガラメ、別属のカジメ、クロメ、ツルアラメと形態的に類似しており、しばしば混同されている。アラメ属の中で静岡県西部以西の太平洋岸から見つかるものはアラメではなくサガラメであることが示されているが、"アラメ"とよばれていることが多い(下記参照)。またカジメやクロメ、ツルアラメも"アラメ"とよばれることがある。一方で地域によっては、アラメのことがカジメとよばれる。アラメには他の別名も多く、マタカジメ(千葉県)、シワアラメ、チリメンアラメ、ヒトツバ(静岡県; ただしこの中の一部は、サガラメの別名である可能性もある)、チリメン(壱岐)などがある。
利用
地域によってはアラメは食用とされているが、消費量は多くはない。ふつうゆでて干したものが売られているが、産地では生の若い藻体が流通していることがある。酢の物、味噌汁、煮物、炒め物、天ぷらなどに利用される。ただし上記のように、サガラメなど類似種を"アラメ"と表記している例が多い。
*Wikipedia より
アラメは太平洋沿岸の岩手南部から駿河湾以東に分布する太平洋沿岸のアラメ。
佐渡ではアラメと呼ばれるのは別種のツルアラメ。
日本海側特産のアラメ。
褐藻類コンブ科カジメ属。
北海道渡島の小島から日本海沿岸を吸収の平戸まで分布。
波荒い外海の干潮線以下10メートルの海底に生育。
根元からツル状のほふく根を伸ばし、
新アラメをつくる。
佐渡方言アラメ、カジメ。
「アラメいらんかねー」
二見や小木のおばさんたちがやってくる。
子供の頃のことだから、もう50年にもなる。
この10年は、めっきり来なくなったが、今年(昭和62年)の3月にきた。
二見の浜のおばさんである。
アラメを水にひたし柔らかくしてから、煮つけて食べる。
打ち豆や油揚げによくあう。
学校の弁当のおかずとしても最高であった。
アラメの煮付けはいたまず、じいさん、ばあさんの遍路のおかずとしても欠かせなかった。
なにしろ貯えのきく海藻である。
子供の頃、家でも紙袋にいれて貯えてあったことを覚えている。
佐渡奉公所編の『佐渡志』(1816)に、海藻17品が記されているが、「わかめ あらめというもの益多し。 あらめの属ひは十余年の久しきを経てあじ変せず。 朮貯ふへし」と述べている。
また『佐渡嶋採薬譜』(1736)に海藻15品をあげているが、「あらめ」の名もみられる。
アラメ(褐藻コンブ科・アラメ属)は太平洋沿岸の岩手南部から駿河湾以東に分布し、日本海側には少ない。
佐渡でアラメと呼ばれる種は、日本海特産のツルアラメ(褐藻コンブ科・カジメ属)という種である。
波荒い外海の2~10メートルの深さの海底に生育する。
根元から、長いつるのようなほふく根をまわりに伸ばし海底をはい、
ところどころより新しいアラメがつくられる。
ツル状のほふくねを持つアラメがツルアラメである。
北海道渡島の小島から日本海を九州の平戸まで分布する。
アラメは形もあらあらしく堅い。
それで荒布と書きアラメと読ませた。
佐渡でも昔、ほしたアラメを搗いて粉にして飯にまぜて食べたが、これがカジメメシである。
かてもの(糧物)用に搗いて粉にした海藻、搗布と書きカジメと読むが、アラメの別名。
カジメ飯は江戸時代だけではない。
明治、大正、昭和、戦後の食糧難時代まで、海辺の村では常食にされた。
米が少なく、ただ黒く見えるだけのカジメ飯、アラメ飯は慣れない者にはのどを通らなかったという。
『牧野新日本植物図鑑』(1961)に「ツルアラメ 食品とされ、製品としては新潟県佐渡に”板アラメ”というものがある」と佐渡の板アラメが紹介される。
板アラメまた角アラメともいわれ、佐渡の特産品。
貯蔵用に作られた角形のアラメの乾燥品である。
採ったアラメを包丁できざみ、それを柔らかく煮る。
板の型枠の中に、アラメを直交させて並べ、ふた板をかぶせ固める。
固まったらとりだし、すのこの上にのせ天日で乾かす。
できあがった製品は10×15×3㌢の角形で重さは100gである。
「佐渡山菜風土記:伊藤邦男」(1992)引用させていただきました。
*https://ameblo.jp/syakunage0412/entry-12452705221.html より
アラメ 2021年07月29日
<佐渡ジオパーク食の由来>
佐渡の岩石のほとんどが大陸時代の火山活動でできたものであるため、佐渡の沿岸の多くは岩礁(水中の大きな岩)や岩礫(いくつかの小さな石が固まってできた岩)の海岸です。また、海底から隆起して島になった佐渡には、波食台(波によって削られ平らになった海底)が発達しており、アラメなどの多様な海藻類が生息しやすい条件となっています。アラメは人間も食べますが、小魚、エビ類、貝類の重要なエサでもあるため、アラメの生息地では、磯ねぎ漁の主流となるアワビやサザエもすくすく育ち、よい漁場となっています。
<特徴>
佐渡地方では、昔ながらに食べられてきた海藻です。乾燥させると2~3年は保存がきき、通常は乾物として販売されていますので、水に戻してから炒め煮や佃煮にして食べます。あらめは、鉄分、カルシウム、タンパク質や食物繊維がたっぷりで、優秀な海藻と呼ばれています。
*https://sado-geopark.com/food/foodstuff/3868/ より