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< 郷土料理 > 東京 もんじゃ焼き

2024-10-20 07:34:39 | 郷土料理

 「もんじゃ焼き」

 主な伝承地域 月島地区、都内全域

 主な使用食材 小麦粉、キャベツ、紅しょうが、コーン、桜えび、揚げ玉、かつお節、醤油、ウスターソース

 歴史・由来・関連行事
 もんじゃはゆるく水で溶いた小麦粉に具材を混ぜて鉄板で焼き、めいめいのヘラで熱々を食する料理。
 江戸時代末期、月島の駄菓子屋の前で手頃なおやつとして売られていたのが根源である。食料難であった昭和20年代頃、うどん粉を溶いて醤油やシロップを加えたシンプルなもんじゃ焼きが子どもたちに広く親しまれていた。江戸末期から明治にかけては物資が不足していた時代、紙や習字の道具をなかなか手に入れることができなかった子どもたちに、小麦粉を水に溶いた生地で鉄板に文字を書いて教えたり遊んだりしていたことから「文字焼き」と呼ばれ、もじがもんじと転じて「もんじゃ」へ変化していった。戦後の経済成長に伴い、キャベツ、コーンや揚げ玉など具材を入れて進化していったが、同時に子どもたちが親しんできた駄菓子屋は激減してしまう。幼い頃から親しんできた味を残そうと数軒のもんじゃ焼き店が立ち上がり、大人のつまみへと変化を遂げ、現在に至る。
 もんじゃ焼きに必須なのが、鉄板とヘラ。もんじゃ焼きは生地の外側から少しずつすくい、鉄板に押し当てて焦がして食べるのが一般的だが、現在は実にさまざまな具材のバリエーションに富んでおり、様々な味ともんじゃの食感を楽しむことができる。

 食習の機会や時季
 元々は子どものおやつとして食されていたが、月島はもんじゃの町としての知名度を確立しており、家族や友人と楽しんだりと日常的に食される。

 飲食方法
 キャベツと紅しょうがは粗いみじん切りにする。ホールコーンは水けをよくきる。大きめのボウルに水・ウスターソース・かつお節・醤油を入れて混ぜ、薄力粉をふり入れてよく混ぜる。桜えび、揚げ玉を加えてさっと混ぜる。鉄板に230℃に熱してサラダ油をひき、具材を軽く汁けをきってから入れる。具材が少ししんなりするまで軽く炒める。具材を中央に集めてへらで真ん中に穴をあけ、ドーナツ状になるように土手を作る。中央にボウルに残った生地を流し入れ、中央がふつふつして全体に火が通るまで2分ほど焼く。ヘラで全体を混ぜて薄くのばし、3~4分ほど香ばしく焼いて青のりをふる。家庭ではホットプレートでも可能。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 もんじゃ焼きの振興を目的として創立された「月島もんじゃ振興会協同組合」には現在、月島地区のもんじゃ屋54店舗が加盟しており、東京下町月島もんじゃの味を広めながら、毎年「築地もんじゃ秋のありがとうフェア」といったフェアを開催して盛り上げている。加盟店で使える食事券を発行したり、公式キャラクター月島忍者もんにゃんを施したお土産、自宅で作ることができるもんじゃ焼きセットなど、幅広い商品を製造販売している。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_3_tokyo.html より


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