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<地理的表示(GI)保護制度> 登録番号 51. ひばり野オクラ

2021-02-14 07:50:09 | 食品

 登録番号 第51号 ひばり野オクラ

 特定農林水産物等の区分 第2類 野菜類 その他果菜類(オクラ)

 特定農林水産物等の生産地 秋田県雄勝郡羽後町

 登録生産者団体 JAうご新成園芸組合

 特定農林水産物等の特性 身が大きいにもかかわらず、柔らかいオクラ。多彩な調理方法の料理に使用できる点や、安定した品質が評価されて、他産地オクラの3割~5割程度高値で取引されている。

 地域との結び付き 産地は秋田県内でも日照量が多い地域であり、ハウス栽培による温度管理が容易、これにより、オクラの生育に適した温度での栽培が可能。生産者が互いの圃場を巡回しながら栽培技術を改良し、地域として栽培技術の向上を図ってきたため、安定した品質のオクラの生産が可能。

*https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gi_act/register/i51.html より

 

 「ひばり野オクラ」は、身が長くて太く、青臭さがないオクラです。また、施設(ハウス)で栽培されるので露地栽培のものより短期間で成長するため、大きくてもふっくらと柔らかいという特徴があります。
 実が硬くなり難いため、多彩な調理方法の料理に使用できる点が評価されていることから、他産地のオクラに比べ3割~5割程度高値で取引されています。
 産地である秋田県ではなじみ深く消費者から人気がある逸品で、毎年5月頃から出荷されます。

 「ひばり野オクラ」の苗はポットで育苗されます。育苗時には、電熱線を利用して発芽温度を保ち、乾き過ぎないようにきめ細かい潅水を行い、その後、ハウスに移植し栽培を行います。
 オクラは暑さに強く寒さに弱い野菜であるため、夕方早めにハウスを閉めて、温度を確保するなど、定植後もきめ細かい栽培管理を実施します。
 「ひばり野オクラ」の出荷規格は、全長10cm~12cm、切口の長さは8mm~1cmとしています。

 「ひばり野オクラ」の名称は、羽後町内にある「雲雀野(ひばりの)」という地名に由来します。
 羽後町は奥羽山脈(1)と出羽丘陵(2)に囲まれた盆地です。このため、県内でも日照量が多く、ハウス栽培による温度管理が容易で、オクラの生育に適した温度での栽培が可能です。

 1976年に栽培を開始して以来、生産者が互いの圃場を巡回しながら、地域で栽培技術の改良、向上を図ってきたことが、食味の向上や収量の安定等に繋がっています。
 「大きくて柔らかい」特性にこだわり、これまで40年間生産活動を続けてきました。併せて、地域での消費拡大にも取り組んできた結果、生産量は2016年で37tに達しています。

(1)奥羽山脈:日本の東北地方の中央部を縦断する日本最長(およそ500km)の山脈です。青森県から、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、栃木県に至ります。
(2)出羽丘陵:東北地方の日本海側に南北に断続して分布する山地や丘陵地の総称で、出羽山地とも呼ばれます。

*https://gi-act.maff.go.jp/register/entry/51.html より


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