「まつもと城下町湧水群」
名水の特徴
「松本平の東部を流れる女鳥羽川などがつくりだした扇状地の地下には、美ヶ原などの山々の伏流水が豊富に貯えられ、地上に湧き出しています。この地には松本城が築かれ、湧水は城下町の水源となって住民や旅人ののどを潤しました。
現在も、市街地の湧水には多くの人が訪れ、自然のままの水の味わいを楽しんでいます。
名水の場所
おもに松本市丸の内、大手2~5丁目、中央1~4丁目、清水1丁目の範囲で、井戸・水路を多く見ることができます。この地域は、松本城周辺から東側・南側にかけての地域で、城下町の南半分にあたります。
PRポイント
市街地には多くの井戸や水路があり、豊富な湧水の流れと味わいを楽しめます。また、古くから知られる源智の井戸や、酒造りに使われている女鳥羽の泉などを巡り、松本の歴史や人々の生活に触れることができます。
交通アクセス
源智の井戸
松本駅お城口から松本周遊バス「タウンスニーカー」東コース、はかり資料館下車、徒歩約5分
槻井泉神社の湧水
松本駅お城口からアルピコバス北市内線東回り(100系統)、清水下車、徒歩約5分
女鳥羽の泉
松本駅お城口から松本周遊バス「タウンスニーカー」東コース、伊織霊水下車、徒歩約10分
大名町大手門井戸
松本駅お城口から松本周遊バス「タウンスニーカー」北コース、大名町下車すぐ
中町蔵の井戸
松本駅お城口から松本周遊バス「タウンスニーカー」東コース、蔵シック館下車すぐ
※この他の井戸の所在地については、下記「まつもと水物語」のホームページに「水巡りマップ」がありますので、そちらをご覧ください。
URL:まつもと水物語
*https://www.env.go.jp/water/meisui/H27senkyo/sight/sight_3.html より
水質・水量
1日の湧水量:280トン
由来・歴史
「源智の井戸」は、松本城主小笠原氏の家臣・河辺与三左衛門源智の持ち井戸で、その名をとって「源智の井戸」と称されたとされ、代々の領主は不浄なき旨の制札を出して保護したといわれる。また、「槻井泉神社の湧泉」は、古代以来のものであり、このあたりの「清水」という地名はこの湧水から起こったとされている。
水質保全活動
年間を通じて早朝の清掃や周囲の環境整備、注連縄(しめなわ)のはりかえ、ごみ拾いや周囲の花の水くれなど自主的に行っている。
また、女鳥羽川や薄川などには、「河川をきれいにする会」があり、草刈やごみ拾いなどの河川清掃行い、水質保全に努めている。
周辺の自然環境-国宝松本城擁する城下町には美ヶ原高原などの豊かな自然が生んだ清らかな水がいたる所から湧き出し、市民や観光客に潤いと安らぎの場を提供している。また、町ぐるみで保全に努めている。
利用状況-「源智の井戸」などの井戸には、毎日多くの人が水を汲みに訪れるほか、「源地水源地」は水道水源として、また、「女鳥羽の泉」は酒造りに利用されている。松本市ではこうした恵まれた水源を災害時の飲用水としても利用できるように、中心市街地に「水めぐりの井戸」として新たに10箇所の井戸の整備を進めている。
*https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/newmeisui/data/index.asp?info=44 より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます