「ゴルビー」
■悟紅玉(旧 ゴルビー)とは?
悟紅玉(旧 ゴルビー)は植原宣紘氏が「レッドクイーン」と「伊豆錦」との交配によって生み出した大粒で高糖度の果皮が赤紫色に着色するブドウです。
●悟紅玉(旧 ゴルビー)の来歴
ゴルビーは山梨県の育種家、植原宣紘氏が植原葡萄研究所において1983年に「レッドクイーン」と「伊豆錦」を交配させて生まれた実生を育成されたブドウで、5年後の1988年にようやく結実したそうです。交配後11年目にして植原葡萄研究所発行の「葡萄品種解説」の表紙で紹介されています。
名前は育成当時活躍していた旧ソ連(現ロシア)のゴルバチョフ書記長の愛称で、赤く丸い大粒から氏を連想して付けた名称だそうですが、2020(令和2)年に、名称を「ゴルビー」から「悟紅玉(ごこうぎょく)」に改名されています。ただ、従来のまま「ゴルビー」として販売しているところもまだ多いです。
この「悟紅玉」という名称はゴルビーの当て字のようで、ルビーの漢字表記は「紅玉」なので、『悟(ゴ)』+『紅玉(ルビー)』となっています。
●ゴルビー / 悟紅玉の特徴
ゴルビーの果実は一粒が20g前後になる大粒のぶどうで、果皮の色は「甲斐路」や「安芸クイーン」などと同じようなワインレッドで、果皮は薄いものと厚みがあるものがあります。薄いものだと皮ごと食べられる感じですが、多くは皮がしっかりとしていて剥かないと食べられません。
果肉は比較的しっかりとした硬さがありますが、硬すぎるということは無く、とてもジューシーで糖度が高く20度前後になり甘みが強い特徴があります。酸味はあまり感じられません。写真のものも20.5度ありました。
通常ジベレリン処理された種無しとして出荷されています。
大粒で甘く美味しいブドウで、希少性も高いことから進物などにも喜ばれているようです。
■ゴルビー / 悟紅玉の主な産地と旬
●ゴルビー / 悟紅玉の全国の栽培面積
ゴルビーの主な産地は山梨県です。
ゴルビー / 悟紅玉の全国の栽培面積
政府がまとめた平成30年産特産果樹生産動態等調査で見ると、ゴルビーは山梨県で生まれた事もあり、現在全国の栽培面積のうち約52%を占めています。
次いで山形県、愛知県、広島県となっています。
この他にも長野県などでも生産されているようです。2021年に撮影試食したものは京都府産で、京都大学の農園で作られたものでした。
●ゴルビー / 悟紅玉の旬
ゴルビーは8月中旬頃から収穫が始まり、9月下旬頃まで続きます。出盛りの旬の時期は8月下旬から9月上旬となります。
生産量が少なく、旬の期間が短い品種となっているので、見かけたらその場で買わないと翌週には無いかもしれません。
*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/budou-Gorby.htm より
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