「CHOPLATE®(チョップレート)」
切って、そのまま食卓へ まな板になるお皿。
レコードジャケットのようなシンプルなパッケージから出てくるのは、黒くて丸くて薄くて軽い、一枚のお皿。スイーツやおつまみを「ちょっとだけ」カットして食卓に出したい場面は多いが、そのひと手間が面倒だったりする。そんなカットや盛りつけを一枚で完結できるのが、この「CHOPLATE®」。チョップ(刻む)+プレート(皿)の名前どおり切った食材を、ほかのお皿に盛りつけなおすことなく、そのまま食卓に出せる優れもの。サイズは174mmと220mmの2種類。小さい方はフルーツなどちょっとしたものを食卓で切りたいときに重宝し、大きい方は肉や魚もはみ出すことなく切り分けられる。電子レンジ・食洗機に対応しているのも嬉しいポイント。さらに注目したいのは、少しだけ立ち上がった縁の部分。包丁やナイフが当たらない、絶妙な高さになっている。
CHOPLATE®は、自動車や家電などの精密部品を製造するプラスチック成型加工メーカーの河邊商会と、クリエイティブユニット「TENT」とのコラボによるもの。「自社商品開発にチャレンジしたい。でも何から始めよう…と悩んでいたときに、大阪製ブランドのホームページを見つけて。TENTさんとコラボしていた製品の開発ストーリーをみて、この方法だ!とすぐにTENTさんに連絡しました」と福田康一代表。TENTと開発を進める中で、最初はまな板を検討していたが、ラフスケッチを見た社員の「これなら刺身を切って食べるとき、皿にうつさなくていいですね」という一言で「切ってそのまま食べられる」というコンセプトが確立した。
機能性はもちろんだが、CHOPLATE®は食器としても美しい。陶器のような高級感のある質感はSPS樹脂という素材によるもの。強度を持たせるためガラス繊維が含まれているが、それが放射状に広がる模様を描く。漆黒にわずかに入るこの模様により、食べ物の美しさがより際立つ。さらにシボ加工というプレート表面に微細な凹凸をつける加工を施すことで、ナイフで切った後の傷を目立たなくするとともに、汚れがつきにくく落としやすくなるという機能性も高めている。
叩けば「カンカン」と音がする陶器のような質感でありながら、そこからは想像できない軽さと落としても割れにくい丈夫さ。扱いやすいので、アウトドアでも大活躍。脱プラが謳われる時代に、プラスチックのもつ本来の高機能という良さが活かされた、シンプルにして美しいこのプレートが、私たちの生活を豊かにしてくれるだろう。
フラットに近い形で、食材をカットするときに包丁を邪魔しないデザイン。縁はほんのり立ち上がっているため、少し汁気のあるものでも盛りつけられる。この縁のおかげで積み重ねやすく、省スペースに美しく収納が可能。
「TENT」が提案したシンプルながらも用途が一目でわかるパッケージ。彼らはこれまで数々の商品を、デザインからブランディング、プロモーションツールの制作に至るまで手掛けてきた。CHOPLATE®はそんな彼らのアイデアと河邊商会の成型技術の組み合わせにより誕生した。
株式会社河邊商会 大阪府堺市西区平岡町85-1
*https://osaka-sei.m-osaka.com/product/1608/ より
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