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<梨> 愛甘水

2021-09-23 08:11:53 | 食品

 「愛甘水-あいかんすい」

■愛甘水とは?

 ●「長寿」×「多摩」の赤梨
愛甘水は愛知県安城市で梨園を営む猪飼孝志氏が育成した赤梨の品種で、1988(昭和63)年に登録出願、1990(平成2)年に品種登録されています。

農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『育成者が昭和55年に「長寿」に「多摩」を交配して得られた実生を57年に高接したものの中から選抜したもので、59年に初結実、以後試作を行うとともに、愛知県総合農業試験場及び安城農業改良普及所の協力により特性の調査・確認を行ってきたものである。なお、出願時の名称は「甘水」であった。』

●愛甘水の特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。

『果実の形は扁円、ていあの深さはやや浅、広さは広、有てい果の有無は混在(多少ある)、果実の大きさは中(300~350g)、果皮の色は黄赤褐、果点の大きさは中、密度はやや密である。果硬の長さは及び太さは中、肉梗の有無は無、果心の形は円心臓、大きさは中、心室の数は中である。果肉の色は黄白、硬さ及び粗密は中、甘味は多、酸味は少、香気は微、果汁の多少は中である。成熱期はかなり早で、育成地において7月下旬から8月上旬であり、「幸水」より10日程度早い。芯腐れは少、みつ症状は少(わずかに出る)、裂果は無、果実の貯蔵はやや短である。「長寿」と比較して、ていあの深さが小さいこと、甘味が多いこと、成熱期が遅いこと等で、「多摩」と比較して、葉の大きさが小さいこと、果実の形が扁円であること、ていあの深さが浅いこと等で、「幸水」と比較して、葉の大きさが小さいこと、ていあの深さが浅いこと、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。』

●実際に愛甘水を食べてみた食味
今回入手したものは岐阜県内の直売所で販売されていたものです。

やや扁平な果実は470g程とやや大きめで、赤梨特有のコルク質の斑点が表皮全体に現れています。

果肉はとてもみずみずしく、シャキシャキとした歯触りです。甘さはそれほど強くはありませんが、優しい酸味と共にさっぱりとした味わいで、たっぷりの果汁が共に身体に染み込んでいくような気がします。

■愛甘水の主な産地と旬
●愛甘水の主な産地
愛甘水の主な産地はもともと育成地があった愛知県です。政府がまとめた平成24年産の栽培面積を見ると、愛知県が24.5haで全国の約42%を占めて最も多く、次いで山口県、石川県と続きます。

●愛甘水の収穫時期と旬
梨の中でも最も早い時期に出回る早生品種です。品種の特性としては幸水より10日程早く成熟するとされていて、収穫は7月中旬頃から始まり8月上旬までとなります。

*https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/nashi-Aikansui.htm より


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