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< 郷土料理 > 東京 のしこみうどん

2024-11-02 08:11:16 | 郷土料理

 「のしこみうどん」

 主な伝承地域 奥多摩地域およびその広域

 主な使用食材 小麦粉、煮干し、しいたけ、ねぎ、人参、油揚げ、ちくわ、醤油、酒、塩

 歴史・由来・関連行事
 のしこみうどんとは煮干しとしいたけでとっただしに酒と塩と醤油で味をつけ、コシのあるうどんとネギや油揚げなどの具材を入れて煮た麺料理。
 江戸時代、奥多摩町全域は幕府の直轄領であった山の中に位置し、東京都では最も山が急峻であり町の大部分は山林であった。水田には不向きな土地のため、もっぱら小麦や蕎麦の栽培が主で、奥多摩ではうどんや蕎麦を食する粉文化が定着していた。加えて晩秋から冬にかけての山は寒い。男性たちが一日の山仕事を終え、寒い中お腹を空かせて帰ってきたとき手早く温かく作ってあげられることから、のしこみうどんは各家庭で作り食されてきた。
 のしこみとはうどんを打ったあと「伸す」=「伸ばし広げる」ことが由来だが、鍋からずるずると取り出して食すことから「ずりだしうどん」と呼ぶ地域もある。山梨のほうとうに似た幅が広めの麺が特徴で、鍋にだしとなる煮干し、しいたけ、打ち立てのうどん、季節の野菜を入れ、グツグツと煮込んで熱々をいただくのが奥多摩流。野菜の甘みがうどんに染み込み、心身温まる一品だ。昭和50年頃までは、猟で捕れたイノシシや鹿、各家庭でさばいた鶏を入れることもあった。

 食習の機会や時季
 秋から冬の寒い日には頻繁に食す。

 飲食方法
 打ったうどんを幅広めに切り、鍋に水を入れて、煮干し、しいたけでだしをとり、調味料で味を調え、うどんと季節の野菜を入れて煮込む。熱々を食する。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 現在でも主に高齢者がいる家庭では作られ食され続けている。飲食店での提供はないが、奥多摩町では皆なじみのある家庭料理、そして郷土食の定番。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_16_tokyo.html より


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