「魞 えり」
網地のかわりに、竹や木材などでつくられた垣網(かきあみ)や簀(す)を張り立てて水産生物の通路を遮断し、囲網(かこいあみ)へ誘導する定置漁具。この漁具は、風波に対して弱いので湖沼や河川に設置される場合が多いが、海面でも風波の穏やかな内湾の浅所に設置される。垣網の長さ2~3メートルの小規模のものから、1キロメートルに及ぶ大規模なものもある。淡水域に仕掛けた場合は、簀の目が3ミリメートル以下のものは、エビや小アユなどを漁獲し、15ミリメートル以上のものはコイ、フナ、ウナギなどを漁獲する。内湾では、アジ、イワシ、サバ、エビなどを漁獲する。日本では、琵琶(びわ)湖の魞漁が有名である。フィリピン、タイなど東南アジアの沿岸では盛んであり、マグロ、カツオ、アジ、サバ、イワシやタイ類などを対象としている。
*コトバンクHP より
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