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< 郷土料理 > 長野 塩いかの酢の物

2025-01-11 10:49:08 | 郷土料理

 「塩いかの酢の物」

 主な伝承地域 北信地域、南信地域(県内全域)

 主な使用食材 イカ、きゅうり、ワカメ、酢

 歴史・由来・関連行事
 長野県は海から遠いため、海産物は水揚げされた地域で加工され、「塩の道」を通って運ばれた。塩の道は「千国街道(糸魚川から松本・塩尻)」、「北国街道(直江津から追分(現・北佐久郡軽井沢町追分))」、「北国街道(岡崎から塩尻)」、「秋葉街道(御前崎から塩尻)」などいくつかの道筋があり、塩や海産物を内陸に運ぶのに使われていた。ゆでたイカを塩漬けにした塩丸イカは、その代表的な食品で、江戸時代中期からつくられるようになり、元々は塩自体を交易する際の副産物としてつくられたものだったが、海がない長野県にとって海産物はとても貴重で、冷蔵・冷凍保存ができなかった頃の保存食としても珍重された。塩丸イカは、きゅうりとワカメと一緒に酢で和えた「酢の物」にして食べるのが一般的。現在では、北信地域と南信地域を中心に食べられている。

 食習の機会や時季
 特に春から夏にかけて食べられることが多い。特にきゅうりがとれる夏場は、冷蔵庫の中に塩丸イカが入っている家も多く、酢の物は今もよくつくられている。塩丸イカは、塩抜きをしても適度に塩辛いため塩分が摂取でき、夏場の熱中症対策にもなった。

 飲食方法
 塩丸イカは、とても塩辛いため、時間がかかるが塩抜きをしてから調理する。定番の酢の物以外にも、ゆでてサラダに混ぜたり、天ぷらにすることもある。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 以前よりも食卓にあがることは減ったが、今も北信・南信地域の家庭ではつくられている。長野県内のスーパーマーケットや食料品店などでは常時販売されており、学校給食の献立にもなっているため、若い世代にも親しまれている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/sioika_no_sunomono_nagano.html より


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